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城への道

あたしたちは全員窓から出た。


ナターシャは少し危なっかしいのでブラットがおぶった。

あたしは息を飲んだ。部屋からみたときには屋根で分からなかったけど入口で敵が待ち伏せしてる。



妖精たちが言った意味が分かったわ。

あたしの心の中でつぶやいた。

あたしは武器としてガラスの破片をポケットに入れた。

みんな息を殺して屋根を歩いた。


妖精、ブラットとナターシャ、妖精、パトリック、ショーン、あたし、妖精の順番で歩いた。


あたしが最後に歩くのは妖精たちが承知しなかった。大丈夫なのに。


そういえば、オリオンたちは無事だろうか。


リンジーのことばかり考えてたから忘れてた。でもリンジーがもし無事ならみんなも無事なはず。でももしも、、、

そのことは考えないようにした。



一応"巻く"ことに成功した。


『なんかよ、屋根歩いてるときから思ってたんだけどよー。俺たちじょーかまちに向かってねえか?ほら、逃げたあとに向かった!』


『逃げたって何に?』


ナターシャがブラットに降ろされながら言った。


『あぁ、説明する。』


あたしはアージュドールのこと、バラリオのこと、バラリオに捕まりオリオンたちに助けられたこと、あとはパトリック本人が自分は半人間だということを教えた。

深夜なのと、ダンクのため町には誰もいなかった。

ナターシャはしばらく黙っていた。


『なるほど。全て解けたわ。』


しばらくしてナターシャは言った。


『でしょ?あたしも最初よく分からなかったもん。』


『やっぱりじょーかまちだ。』


ブラットはつぶやいた。確かに見覚えはあるけど、今は明るくないからよくわからない。


『な〜おめえらさ、もしかして城に向かってるのか~?』


ブラットがふわふわ浮かぶ光にたずねる。


『なんでそう思うの?』


あたしは聞いた。


『まあ一理あるかもな。アージュドールのリーダーは女王様だから。もしかしたらみんな城にいるかもしれない。』


パトリックは言った。


『ここから城までどのくらい?』


ナターシャが聞いた。


『多分30分くらいかな?』


パトリックは答えた。


『えー。もう一時間ぐらい歩いたよ~。』


ショーンがブツブツ言った。


『リンジーに早く会いたくないの?』


『会いたいっ‼』


あたしの問いにショーンは即答した。

ナターシャは少しふらついてる。


『おい、大丈夫か?おぶるぞ。』


ブラットがナターシャに言った。


『ううん、、、平気、、、』


ナターシャは言った。こいつ、あたしにはやさしくしないくしないくせに。まあやさしくされたら気持ち悪いけど。


そのあとはみんな黙って歩いた。




みんなの予想通り妖精たちが止まったのは城だった。


『やっぱり、、、』


あたしが言いかけたとき、おっそろしいほどでかい門が開いた。

妖精たちが普通に入って行ったのであたしたちもあわてて入っていった。


『もしかしたらこの妖精たちは女王の使者なのかもな。』


パトリックはつぶやいた。

やっとお城の城内に入ったときのことだった。


『みんな‼良かった‼』


『リンジー‼』


リンジーの声が聞こえて、あたしとナターシャはリンジーに走って抱きついた。


『伝言残しちゃったから心配で心配で!女王様が妖精をあなたたちに使わしてくれたんだけどあなたたちに間に合うか、、、』


リンジー、落ち着け。


『でも、本当に無事で良かった‼』


リンジーの目には涙がたまりそうだった。


『リンジーはどうやってここに?』


ナターシャが聞いた。


『、、、逃げる途中でジョーカーに会って。』


『はあっ⁉』


五人で声をそろえた。


『でも、助けてくれたわけ。少し怖かったけど。私を抱いて走ったのよ、あいつ。マジで怖かった。自分が今どこにいるかも分からないくらい速かった!それであいつ普通に城内に侵入したの!私を抱いたまま!それで女王様の側近に私がアージュドールにあった襲撃から逃げてきたことを説明したのよ。』


あいつ、まさかあたしたちのことストーカーしてるわけじゃないよね?何でいつもスーパーマンみたいな登場をするわけ?


『でも!ホントに腹立ったのは、そのあとよ!私またあいつに貸し作っちゃったわけ!だから何をお礼すればいいか聞いたの。そしたらなんて言ったと思う⁈』


なんか憎たらしいこと言いそう。


『私の耳に口を近づけてね"俺の欲しいものは君の血かな。君って本当にいい匂いがするんだ。もし君が俺に血を全部くれるなら喜んで恩返しとしてもらうよ。"ですって‼ホントやだ‼そんなの無理に決まってるじゃない‼』


リンジーはあいつの口調を完璧に真似た。


『まあ、無事で良かった。他のみんなはいないのか?』


パトリックが聞いた。


『、、、ごめんなさい。分からないの。でも、、、』


『でも?』


『ジョーカーが言ってたの。あまり計画は知らないけど、今回することはアージュドールの奴らを殺したりはしないから安心しろって。』


リンジーは声が震えてる。


『信用できねえ。』

ブラットは眉間にしわを寄せた。


『あいつは敵だぞ?信用なんてしたらこっちの負けだ。』


ブラットは続けた。


『もしかしたらこれは俺たちの想像を超えるかもしれねえ。』






次回は女王登場。

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