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ケンカ上等っ‼

ドカッバキッ‼


『こいつら弱ぇな。』


ブラットが今しがた倒した男をまたいだ。

あたしは目の前の男の顔にパンチを食らわした。

『いえてる。』


5人ほど男があたしたちに襲ってきたけど、あり得ないくらい弱かった。

『斜め後ろ。』


『知ってる。』


あたしは後ろに肘を突き出した。


『ぐふっ!』


見事男の鼻に命中。

あたしたちの日常なんていつもこんな感じ。

ケンカして、遊んで食べる。まあまあ楽しい。

『さっさと神崎さんのとこ行くか‼』


6人の男どもをまたぎながら、神崎さんのところへあたしたちは急いだ。


『いよ~す!!神崎さん!うっほ~いい匂い~!』


機嫌良くブラットはドアを開けた。


『ああ、ブラットくん。いらっしゃい。』


神崎さんが笑った。


『ちわーす。』


あたしはさっきのケンカで頬をケガした。


『なんだっけ⁈なんだっけ⁈このうまいやつ⁈』


『ワッフルだよ。』


『わっふるー‼』


『わっふる~』


あたしとブラットはイスに座った。

神崎さんはその様子を微笑みながら見つつ、三人分お皿を用意した。


『イリーナ、、ケガしてる。』


神崎さんは、あたしの頬に触った。神崎さんの手はいつも冷たい。


『あっうん。さっきケンカしてて、、、』


『君、女の子なんだからさ、、、』


あたしは下を出した。

考えてみたら、神崎さんとはずっと仲良くしている。どのくらいかは分からない。あたしたち、年なんて数えてないから。だから自分の年齢すら知らない。まあどーでもいいんだけどね~。

実は神崎さんは、私を拾ってくれた人だ。神崎さんの話によるとあたしがショーンよりも小さいときにかなり危険なところを一人でうろついてたんだって。家を探してくれたらしいけど、結局見つからなかったからあたしが今いる孤児院に預けたらしい。

それであたしが、いろいろわかるようになってからブラットとか他の人に協力してもらって、神崎さんを探しだした。

そんなことをワッフルをつまみながら考えた。


ブラット以上に下品な人はこの世にいないと思う。ワッフルを手で食べて、口にはクリームがたっぷりついてる。神崎さんはいつもそれを笑って見てくれるような人で良かった。ショーンとあたしは、神崎さんにフォークの使い方をおしえてもらったからまだマシなんだ。ブラットもおしえてもらったんだけど


『めんどくせーなー。』


と言って、フォークを使ってない。

私は、新聞を読んだ。字はある程度しか読めないけど、こういうことを知るのはいいかなと思って。


(小鬼、南で人間に反乱)


何かが人間に反乱したんだね。


(ダイア女王植物の蘇生に成功)


すごいね。ダイアと成功しか読めないけど。


(女性遺体発見、ヴァンパイアの仕業か)


ヴァンパイアって、、、


『おっ!俺ばんぱいあって知ってるぞ!あれだろ?人間の血を食べてるやつ‼』


『うん。そうだけど。』


ブラット、口にクリームつけたままドヤ顔。


(政府、半人間の凶暴性の調査に乗り出す)


『神崎さん』


『んっ?なに?』


神崎さんは冷蔵庫をゴソゴソやりながら言った。


『これってどういう意味?』


あたしは神崎さんに新聞を見せた。


『ああ、、、これは魔法生物と普通の人間とのあいだに生まれた人がどれだけ怖いかを政府の人が調べる、、、てことかな。』


神崎さんは、あたしたちにアイスを出しながら言った。

あたしは、神崎さんにお礼を言った。


『そういう人って怖いの?』


『うーん、半人間全部が怖いってわけじゃないと思うよ。魔法生物に魔法使いとかも含まれるし。』


『怖いってさ、ケンカが強いってことか!』


ブラットがアイスを食べながら言った。

なんでそうなるの、、、


『はんにんげんならもっとケンカ強くなるかな~!』


『兄貴これ以上強くなったら、本当にバケモノでしょ。』


ショーンはブラットにわっふるを取られた。


『あー‼おいらのわっふるー‼』


あたしは呆れ笑いをした。

ケンカシーンを入れました!

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