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アージュドールのメンバー

『着いたぞ。』


オリオンが先に馬車を降りてドアを開けてくれた。


リンジー、ブラット、ショーン、パトリック、パトリックのお父さんが降りたあと、あたしが降りようとしたらオリオンはわざとドアを閉めた。


『ちょっと‼』


あたしは自分でドアを開けながら怒った。

オリオンはニヤッとした。



オリオンのいたずらにもこれから気をつけなきゃ。それしてもこんなことショーンもしないよ。まあの2人とは気が合いそうだけど。


『ただい、、、』


あたしの言葉はおばちゃんにさえぎられた。


『イリーナ‼ああもう!本当に、本当に、無事で、、、!』


おばちゃんがあたしに抱きついてきた。声がうわずってる。おばちゃんは少し苦しいくらい抱きしめた。



おばちゃんはあたしから離れた。おばちゃんの顔には涙のあとがついて目は真っ赤で腫れ上がっていた。



リンジーもあたしと同じことをされたみたい。リンジーの肩が濡れてた。


『みんな、、、本当に、、、無事で、、、!』


おばちゃんは男どもにも一人ずつハグをした。ブラットとショーンはハグされてからボーとした。パトリックは少し困った顔をしていた。



あたしたち三人とも大人にこんなにいい扱いをされたことは無かった。パトリックがこんな顔をする理由は分からないけど。


『さあさあ、感動の再会はそろそろ終わりだ!』


オリオンは手をパンと叩きながら言った。


『みんなこっちに。』


オリオンはブツブツと壁に話しかけた。



まあ何が起こるのかは分かってる。ブラットとショーンの反応が見ものだ。パトリックはこの世界に住んでるからそこまで驚かないはず。

扉が壁に出現したとき2人は顎が外れるのではと思うほど口を開けた。

その先を進むとかなりの人数の人が待っていた。


『みんな‼ああ無事で良かった!』


あたしに抱きついてきたのはニコールだった。


『本当に本当にごめんなさい!あたしたちバカだったわ!』


ニコールが興奮気味だ。


『騙されたのよ!あいつらね、ドゥンケルハイトの子どもたちを全員戦闘に出すって情報が入ってね。だからたくさんの応援が必要で。一応少数残ったんだけど。でもそれはあなたたちを捕まえやすくする罠だったの!本当にごめんなさい!』


『ドハデ姉ちゃん。』


ニコールが必死に説明してるときにブラットがボソッと言った。


こいつは、、、。


『だからみんなでお詫びすることにしたの。自己紹介も兼ねてね!』


ニコールは男の人をぐいっと引っ張った。


『こいつはノーラン。あたしの彼氏!』


ノーランはあたしたちに笑いかけた。あたしよりも暗い茶色の髪の毛に黒々とした目だ。


『やあ、ノーランだ。よろしく。』


『そーれーで、こいつはダニー。イリーナはもう知ってるよね?で、こいつはタケシ、、、』


ニコールはテキパキと紹介をした。


『で、この人はジェイミー。私のお兄さん。』


そういって引っ張ってきたのはパトリックのお父さんだった。


『兄貴なのか?』


ブラットが聞いた。


『ええ、医者をやってる』


ニコールは半分面白がって言ってた。


『おいおい。』


ジェイミーは呆れてる。


『で、こいつはアージュドールの指導者よ。オリオン。』


ニコールがオリオンを指差す。


『さあ、紹介終わり。子どもは部屋に戻れ。』


オリオンは言った。


『はぁ~?』


あたしとブラットが声をそろえる。


『なんだ。文句あるか?』


オリオンがちょっとバカにした顔してあたしたちを見る。


『もっと面白いもんだと。』


ブラットは言った。


『別に大して面白くもない。さあ、戻った戻った!』


オリオンはあたしたちを追い出すように外に出した。



『なんだ。つまんない。』


ショーンがつぶやいた。


『つまんなくないわよ。』


リンジーがニヤリと笑ってた。


『さあ皆さん。大人の時間を始めましょう。』



『ほーお、確かに大人の時間だ。』


あたしたちはリンジーの部屋にいた。

リンジーは机から"耳"を取り出した。

"耳"をリンジーの部屋の床に引っ付けた。

すると、あたしの耳から音が聞こえてきた。

この床のしたの音だろう。


『オリオンはこの会議を楽しみにしてたのよ。自己紹介じゃなくてね。』


リンジーは"耳"をいじってる。

オリオンの声が聞こえてきた。

ブラットは"えっなんで?"とか言ってたけど、パトリックが"静かに!"と言った。


オリオンの改まった声が聞こえる。


『さあ、会議を始めようか。』





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