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宣戦布告!

あー。これがいわいる"ウワサをすれば"ってやつね。

神崎さんの声がする。


『その前に君の顔を見せてもらおうか。アージュドールの"指導者さん"』


顔を隠してる。どっちがオリオンなのか分からない。でも声は確実にオリオン。

てか指導者なの?オリオン。


『イリーナ!』


リンジーがあたしを小声呼んだ。

ブラットの縄がほどけてた。

五人でそっと声のする先に近づいた。


『君もだよ。約束のものをもらおうか。』


神崎さんは2人に近づいた。


『人質の解放が先だ。』


知らない人の声だ。もう片っぽの人だろう。


『僕の父さんだ。』


パトリックがつぶやいた。


『ブラット、だめっ‼』


リンジーの声がひびいた。



ブラットが神崎さんの太ももにナイフを投げた。縄を解くのに使ったナイフだ。

神崎さんの太ももにナイフが刺さった。

神崎さんは振り向いた。全く痛がってる様子は無い。


『逃げろ‼』


オリオンが叫んだ。



五人で走り出した。


『あいつヴァンパイアだからナイフは効かないわ‼』


リンジーが走りながら叫んだ。


『じゃあなになら効くんだ⁈殴れば効くか?あいつに一発かましてぇんだよ!』


ブラットが走りながらいった。ブラットは走りがずば抜けて早い。だから四人でブラットを追いかける形になった。


『無理よ!ヴァンパイアは、、、』


全員で急ブレーキをかけた。


神崎さん目の前にいた。


『ウソだろ、、、』


ショーンが言った。


『俺は、、、こいつを、、、許せない‼』


ブラットは神崎さんに飛びかかってきた。


『ブラットやめてぇっ‼』


リンジーは叫んだ。

あたしも無謀だと思った。ブラットは強いけど、神崎さんは自分の何倍もある男を五人なぎ飛ばしてるんだ。



ブラットが神崎さんにパンチをかまそうとしたのをひょいっとよけた。ブラットの攻撃を神崎さんはよけてはいるけど反撃はしない。


『君たちは逃げるんだ!ここは我々がなんとかする!』


パトリックのお父さんの声がひびいた。


『なんでよけんだよ‼戦えよ‼何人も殺したんだろ⁈戦え卑怯者‼』


ブラットが神崎さんに蹴りをよけられながら叫んだ。



卑怯者と言う言葉が神崎さんのしゃくに触ったようだ。

ブラットの腕を神崎さんはつかんだ。


『いっ、、。』


ブラットの腕をつかむ力が強くなっていく。


『君は俺には勝てない、、、』


神崎さんはつぶやいた。

あたしはもう我慢できなかった。


『さぁ?それはどうかな?』


あたしはそういいながら神崎さんの背中を思いっきり蹴った。

神崎さんは振り向いて驚いた顔をした。

神崎さんはブラットの腕を離した。

あたしは戦闘のポーズをとった。


『おい、やめろイリーナ!こいつは、、、』


『まあブラット、ここは珍しく共闘といきましょう。あたしもこいつにはいろいろ言いたいことがあるのよ。』


あたしは神崎さんのわき腹に蹴りを入れようとしてよけられた。


『あたしは、、、あんたの、、、お菓子が、、、大好きだった、、、』


あたしは殴ろうとしながら言った。全部よけられてるけど。


『あたしは、、、あんたに、、、親を、、殺された、、、って言われて、、、悲しかった、、、』




神崎さんは無表情。

ブラットも参戦した。


『俺は、、、お前に、、、迷惑だって、、、言われて、、、悔しかった、、、もしも、、、俺たちに、、、何かあった、、、ときに、、、心配してくれる、、、のは、、お前だと

、、、思ったから、、、』


ブラットは絶対悲しいとは言わない。


『、、、もう、、、あたしは、、、あんたを、、、いい人、、、だなんて、、、思わない、、!』


あたしとブラットは二人とも神崎さんの首を狙って、蹴りを入れた。

神崎さんはどちらも止めた。

2人の足首をつかんだ。


『俺も一緒だ。イリーナ。』


ブラットはあたしに向かって笑った。

あたしも笑い返した。


『ジョーカー‼‼』


あたしとブラット2人で宣戦布告したのだ。

この人をジョーカーと呼ぶことで。

自分たちの中にある"神崎さん"を捨てることで、、、!


バンっと音がした。周りにもくもくと煙が立ちこめた。

誰かに手をつかまれ引っ張られた。あたしの足からジョーカーの手は離れた。ブラットも同じ状況にあるらしい。


ああ、やっと外の空気吸えるよ。





『全く君らはなにを考えてるんだ⁈自殺行為だぞ⁈』


あたしは手錠を外してもらいながら、怒られた。


『本当に心配したのよ⁈』


リンジーはまだ息が上がってる。


『ごめん、、、』


あたしは謝った。


ここは、"じょうかまち"らしい。

市場よりも人が多くて、人が探しづらいらしい。市場があるほうとは反対方向だから、パトリックは敵を混乱させるためにわざと市場で話を通して、あたしたちをじょうかまちに案内するつもりだったんだって。

確かに人ががいがいざわざわやってる。



あたしたちはもう少し町のおくに行って、手錠を外し、2人は顔を隠してたものを外した。

『全くほんとに、、、』


『まあまあ、無事で良かったじゃないか!』


怒ってるのはオリオン、なだめてるのはパトリックのお父さんだ。

あたしとブラットは小さくなった。


『まあ何もなかっただけ良かった。君たち何も食べてないんだろ?お店で食べよう!』


『そのお店ふれんちとーすとあるかな?』


あたしは独り言を言った。


解放。

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