ホームレスのオリオン
『助けてくれてありがとう。ホントに助かった。あと相手してたのは6人だよ。ヴァンパイアも含めてね。』
『ヴァンパイア⁈何しでかした君は?』
『あたしは何にもしてないよ!あっちが追いかけ回してきたんだよ!』
『まあ、大したもんだ』
この男の人は、髪もぼさぼさでヒゲボーボー。年齢が分からない。年齢が分からない点はあたしも一緒だけど。
『そういえばさっきの穴、あいつらばれない?』
『魔法で、俺が望まない奴らは汚ねえ下水送りだ。』
『ヘェ〜おもしろ!、、、なんであたしをいれたの?』
『嫌だったか?』
ぼさぼささんが言った。
『違うよ!あたしを助けてくれる心あたりがないだけ!』
『冗談だよ』
ぼさぼささんがニヤッと笑いながら言った。
『そういえば、なんで追いかけられたんだ?』
ぼさぼささんが聞いてきた。
『長い話なの。』
あたしはため息をつきながら言った。
『おっさんは、なんでこんなトコすんでるの?あたしは好きだけど。』
あたしは部屋を見回しながら言った。
『長い話だ。』
ぼさぼささんがため息をつきながら言った。
『それと俺は29だ』
『あっはっはっは!』
あたしは笑ってしまった。
『あたしたち似てるね~。』
『確かにな。』
ぼさぼささんも笑った。
『名前なんていうの?』
『オリオンだ。』
『あたしはイリーナ。』
『そうかイリーナ。よろしくな。』
『よろしく‼』
『、、、そろそろ巻いたみたいだぞ。』
『、、、じゃあ行かないと。友達を心配させてるんだ。』
『そっか。』
オリオンはすこし残念そうな顔をした。
『また絶対くる!今度は友達も連れてくるよ‼』
『女はやめとけよ。女は臭いに敏感だから。』
『女も連れてくるつもりだったけど、、、
臭いなんてしないよ。』
『君は、見かけは女だけど中身が男だ。』
あたしはにやけた。
『、、、で、どこから出るの?まさかすべり台登れってわけじゃないよね?』
『ああ、その通りだ。俺はそのおかげて足腰が鍛えられてね。』
あたしは頭が真っ白になった。
オリオンはガッはっはっと笑った。
『冗談だよ!ここを降りろ!』
オリオンは床についてるドアを開いた。
開けると、階段がついていた。
『ここを降りると小人のじーさんの本屋がすぐ近くにある。』
『ああ、そこなら知ってる!ありがとう!、、、次からは冗談に騙されないからね‼』
オリオンはふっと笑った。
あたしは黙々と階段を降りた。
オリオン、いい人だったな。でも、、、なんであたしのこといろいろ聞かなかったんだろう。普通大人ってしつこいぐらいにいろいろ聞いてくるのに。まるで、あたしのこと知ってるみたいな、、、
考えながら歩いてると、出口が見えてきた。トンネルの出口みたいだった。
そぉ~と外をのぞくと朝通った道だ。
ああ、遠い昔にここを通ったみたい。
走ろっと!早くリンジーを安心させなきゃ!
スタスタと走った。すると誰かとすれ違、、、
『あっあれ?りっリンジー⁈』
『あっイリーナ‼どうしよう⁈』
『何が?』
リンジーの来た方向から男が数人走ってきた。
『まあ、なんで次から次へとこうトラブルがやってくるかね~?』
あたしとリンジーは走った。、、、そうだ!
『リンジー、こっちこっち!』
小人のおっさんのお店を通って、、、
あった!、、、ってえ?、、、
ない、、、
『イリーナ、なにしてるの⁈走って‼』
『あっああ!』
あたしたちはまた走り出した。
なんで⁈確かにあそこのはず、、、⁉
リンジーが急ブレーキをかけた。
『なっなに⁈』
目の前には女の人が立ちはだかってた。
『は~い、ゲームオーバーで~す!逃げられると思った⁇』
女の人はニコニコしながらそういった。
あたしの背中にブスリと何かが刺さった。しかも、さっきけがしたピンポイント。
『あぁーーー!!いっつー、、、』
リンジーも同じみたいだった。
『りん、、、じー、、』
あたしの意識は遠のいた。
まあ、なんで次から次へとこうトラブルがやってくるかね~?
Byイリーナ
このセリフが何気に気に入ってます(笑)
あとオリオンが臭いのことを言ってましたが、イリーナの周辺の地域がそんな臭いでたちこめてるため気になりません。




