Rain song
掲載日:2025/10/16
雨の降る夜は 月も見えず
あるはずの光、水音に沈みゆく
それは救いか、あるいは悪意か
万人に与える優しさを渡すまいと
涙を流しているのか
空中の水分が飽和して、落下
受け止めきれずに溢す嘆きの涙
どちらもありうるが故に
どちらも真理ではないだろう
何を信じても間違いはない
この手に握る骨組みだけが
真実だ、今だけは信じていたい
望まぬ希望を遮る闇に
己の弱さを引きずり出されぬように
仮初の屋根をこしらえる
ーーこんなにも、弱っていたなんて
今日はなんだか濡れてもいいや
裸の心で街へ出る
水浸しの僕から流れる雨に
気づく人は、いるかしら?




