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俺の転生先が狼だったのですが  作者: 小兼
異界転生編
3/22

3話 会敵

 結構短めです。(1300字程度)

 仲間、やめようかな……

 リナの食料を集めながら俺はそう思った。

 リナを仲間にしたのだが、リナは人間(ヒューマン)であり、当たり前だか食料が必要である。


 まあ食料くらいすぐ見つかるでしょ!と思って、近くにあった森に入り、食料を探しているのだが……食べれるものがほとんどない。

 あ、あそこの木の根元に生えてる、あの茶色くて傘が大きいキノコ。あれは食べれるのか?


《検索中……》


練習の成果が出て、下位の狼族(ウルフ)が得た情報を受け取れる、『情報奉呈』とやらをそこそこ使いこなせるようになってきた。

 お、結果が出た。


《検索結果:猛毒あり。過去に多くの狼族(ウルフ)がこれを食べ、命を落とした。毒は毒抜きをしても決して抜けない。》


 ……土をどっさりかけて踏み潰しといた。

 お、あそこにある木になっている実はどうだ?


《検索結果:寄生植物の一つ。甘い匂いで生物を引き寄せ、中にぎっしりと詰まっている種ごと食べさせる。数日間後、種が発芽し宿主の血肉を養分に育つ。》


 ……全部切り落としてキノコと同じように埋めて踏み潰しといた。


 さっきからこの調子で、見つかった食べれるものはキノコ三個と木の実六つだけだ。

 にしても、疲れたな……。爪を変形させてなんとか運んでいるが、そのせいで移動しずらい。どうにかなんないかな……。


通常能力(コモンスキル)『空間収納』を獲得しました》


 ……いきなり話しかけられてちょっとビビった。

 ええと、『空間収納』か。名前やさっき考えてたことから、おそらく何もない空間に物を収納できるのだろう。

 ちょっと調べてみよう。


《検索結果:通常能力(コモンスキル)『空間収納』

 権能:収納、解放

 収納:別次元の空間に触れているものを収納する。

 解放:収納したものを取り出す。》


 よし、思った通りだな。

 キノコを持って試しに『収納』と念じてみた。

 すると、手に持っていたキノコがパッと消えた。これで収納したのか?

 取り出してみるか。そして『解放』と念じる。すると何もなかった手にキノコが出現した。便利だな。食べれるものはどんとん『空間収納』に入れてこう。


 お、あそこにある大きな赤い木の実、美味しそうだな。検索っと。


《検索結果:毒無し。かなりの美味で高級食材。》


 毒はない、か。かなり大きいし、何より美味いらしい。これの種をとって増やしてみるのもいいかもな。

 そう思いながら、木の実に手を伸ばす。


《狂暴性が高く、木の実に擬態することが多い。討伐する際は注意が必要。》


 ふーん……ん?

 聞き流しかけたが、狂暴性が高い?まさかと思うけどこれ生き物なのか!?

 とっさに手を引っ込める。直後、鳴り響く歯を打ち鳴らす音。

 木の実に擬態していた魔物――妖鳥(アエロー)が、その本性を剥き出しにして俺に噛みつこうとしたのだ。


 ギリギリのところで手を引っ込めたお陰で、噛まれずにすんだ。


 ……こいつ増やすのは辞めとこうか。

 こいつのことはほっといて逃げるのもいいが……やっぱり美味ってのが気になるなぁ……。

 久しぶりに美味しいもの食べたいし……。

 よし、倒すか!

 こうして俺は軽い気持ちで妖鳥(アエロー)を倒すことを決意した。



 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



ステータス

名前:無し

種族:闇狼(ナイトウルフ)


種族固有能力(トライブスキル):

『情報奉呈』

『身体変化』


通常能力(コモンスキル):

『念話』

『空間収納』

 今日は私の誕生日なので、このあと(21:00)にもう1話投稿予定です!


 補足:妖鳥(アエロー)はヨダカみたいな見た目です。

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