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緊張と転送

『そろそろダンジョン前に着く、準備はできてるんだな?』


「準備できてるか聞かれてるが、カリナ大丈夫か?」

「大丈夫…です」

「大丈夫だってさ」


『アンタにも聞いてんだよ』


「俺が準備出来てない訳ないだろう、フル装備で待機中だ」


『それはそうだが…まぁいい、ダンジョン前に着いたら前と同じように連絡する』


 ロビンの言葉に「了解」とだけ返すと通話は途切れ、目前に開いた画面が消える。

 そんなわけで、話し合いが合意で終了してすぐに俺達はダンジョンの攻略に向かっていた。


 もっとも、向かっているのはロビン達であり俺自身は会議室で待機中なのだが。仕方ないね!俺まだウェールズ側行ってねぇし!


 というか、前にも言ったけど遠すぎるのだ。

 国一つ横断するんだが?ありえなくない?というか一ヶ月でよくそこまで行ったな凄いよお前ら。


 森埋めの中だと馬も荷車も使えないから徒歩だろ?俺なら途中の街で帰っちゃうね。



「…ジークさん」

「ん、どうした?」


 無駄な事に思考を巡らせていると、先程から何やら黙っていたカリナが声をかけてきた。

 その表情は覗けないが…なにやらソワソワしてるな?



「迷惑かけないか不安か?」

「…ジークさんの信頼に応えられるのか、それが不安だ」


 …なるほど?

 つまり、さっき俺がロビンに言った言葉の数々が重荷になっているという訳だな?言った事全部事実なのに。


 まぁ事実でも「周りにそう思われてる」って認識が入ると集中乱れてフルスペック発揮出来ない人とかよくいるし彼女もそのタイプなのだろう。

 だがそのド緊張状態で操作ミスられたら面倒だしフォロー入れとくか。



「カリナは自分が思ってる以上に動ける、安心して戦ってくれ」

「だが…」

「そもそも俺が居るんだ、お前がちゃんと実力以上を引き出せるように立ち回る。昨日も今日もそうやって来ただろう?」


 というかそうじゃん、一緒じゃん。

 じゃあもう何も怖く無いじゃんな?メンバー増えたぐらいな訳で。


 彼女も俺に言われてそれに気づいたのか、ハッとしたように面をあげた。



「…そうだな、たしかにそうだ。

ジークさんがいるんだから、何も心配は無かったな」

「そうだ、何も気にするな。一緒にいれば絶対に負けない」


 そう語りかけた直後、視界を覆う着信の通知。

 フレンド登録をしてもなお変わらない黒画面にちょいとビビリつつ、受信のボタンを押すと───



『ジークか!?すぐ切って送るから最速で承認してくれッ!』


 ロビンの切羽詰まった声と、明らかに複数人が戦闘を行っている金属音と爆発音が響く。



「おいおい、何があった?」


『過激派の攻略組に襲われた!雇われのPK勢もいる!

すでにボロボロだから切る、早くしてくれっ!』


 そうしてブツンと途切れる通話。

 攻略って大変なんだなぁと再実感したわ…そんな地獄みたいになってるとは知らなんだ。


 絶対にやらねぇと心に誓いつつ、視界に現れた『パーティ名【ハッピーフレンズ】から【遙か日の大神殿】攻略参加申請が届きました』という通知の承認ボタンを押す。



「うお、イベントのヤツ」

「嫌な記憶が…」


 瞬間、足元に広がる魔法陣。

 そしてそれは眩く煌めき、俺の視界を欠片も残らず白に塗りつぶすのだった─────。

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