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拒絶と成立

「当然だが、これを冗談という気はサラサラ無い。

嫌なら破談だが…どうする?」

「…クソが」


 ロビンが口にしたそれは俺に向けるではなく、悩む自分を罵るように吐き出した言葉。


 …ちょっと一方的がすぎる話で可哀想になってきたな?

 いや運営の雑な権限配布が問題なんだが…ちょっと優位性が絶対的すぎる。


 彼等にとって俺との破談は【遥か日の大神殿】の攻略不可能とイコールとなるが、俺からすればこれから挑む幾つものパーティとの話し合いの結果の1つでしかない。


 極論、俺がダンジョンに挑まずともここで「カリナも一緒じゃないと行きません」と言い続け、誰か一人でもそれを認めてくれればそれでいいのだ。

 流石に印象悪くなりすぎるからやらんが。


 あと、先にダンジョンの位置を伝えてしまっているのがキツイ。

 彼らからして、俺がその情報をスレとかに晒さないという確証とか皆無だからな…まぁそんな事しないけど。面白くないし。


 とはいえ相手からして、俺が信頼にたる人物か否かで言って後者に当たるのは間違いないだろう。

 なにせ赤の他人だからな、今日まで一切関わり無し。



「さて、どうするんだ?」


 1分程度の沈黙、悩む彼を急かすように俺が言う。

 ロビンはそれと同時に手を頭に回してかき乱すと、深いため息と共に口を開いた。



「…やめる、今回は諦めるよ。それでいいんだろ?」


 …What's?おいおい、なんでそうなる?

 あーいや俺が一方的すぎたか?欲張った?しゃあなし、嫌な所聞いて譲歩するか…



「オッケー、何が問題だ?」

「アンタの話全部を鵜呑みにする訳じゃないが、もしログイン制限3日がマジならイベント動画が撮れなくなっちまうだろうが。

それに…」


 俺が彼に問うと彼はまず俺にはどうしようもない事を口にしてから、今だ俺の影に立つカリナに目を向けた。



「カリナさんだったか、すまんが俺は彼女を知らない…配信者ではないんだろう?」

「そうだな、彼女は一般プレイヤーだ」

「関係を深く問うつもりはないが、流石に実力が信頼出来ない…この状況でわざわざそんな相手を呼ぶってことは、そういう事だろ?

さっさと帰るよ、俺じゃアンタのお眼鏡に叶わなかったみたいだからな」


 そう言ってロビンは席を立つと、足早に会議室を去ろうとする…ってちょちょ!



「おいロビンちょっと待て!」


 なるほどな…うん、どうやらコイツ勘違いしてるみたいだな。


 突然捨てられた相手に呼び止められた事で頭上に疑問符を浮かべる彼等へ「まぁ座れって」と声かけ、俺はちゃんと説明を口にする。



「まず大前提として、俺は別にお前達を実力で切り捨てるつもりはない。

そもそも早い者勝ちルールの中に割り込んでいる訳だし、むしろなるべく尊重したいと思ってはいる」

「…はぁ?」

「つまり、俺はアンタ達とダンジョンに挑みたいと思っている訳だ。説明以外にした話は全部合意の方向へ話を持っていく物…のつもりだった」


 ディナとかアサヒとかには伝わるし、最近メンバー以外と話し合いとか察しのいいランとしかしてなかったもんだから完全に失念してたわ。

 これを機に常にちゃんと考えて話す…のは面倒だから、忘れないようにしよっと!



「アンタもしかして相当説明ベタか?」

「あんまりそう言われることはないな…真面目にやってる時は」

「じゃあ常に真面目であってくれよ…」

「俺が真面目じゃなくても周りがどうにかしてくれるし…」

「…大事にしてやれよ」

「当然」


 呆れるように微笑んだロビン。

 100環境と人間に恵まれてる分ちゃんと返せる部分は返すさ。いいタイミングでな。



「それと、カリナは一般プレイヤーだが実力は保証する。俺が育てたからな。

信用させられる情報はないが…まぁカリナが役に立たなかったらダンジョンで得た報酬は全部渡すし、情報は身内以外に流さないって約束ぐらいはできる」

「そんなに強いのか?」

「知り合いに弓使いが居ないからその辺は並程度だが、才能が段違いだ。見ただけで動き覚えられるぞ」

「嘘だろ…」


 嘘じゃないんだなこれが、マジで両手剣使いじゃなくて良かったわぁ〜!

 俺才能A+位だからSS+な彼女にすぐ超えられて萎えちゃう所だった。ロビンは諦めて萎えてくれ。



「…彼女なら行けるって自信があるんだな?」

「あぁ、何ならさっき俺が言った事書類でもそれこそ音声記録でも何でもしてくれていい」


 俺の言葉を耳にしても、未だおずおずといった様子で問いてくるロビン。


 んー…反応的にカリナじゃなくてアサヒとか呼べよ的な不安はもうなさそうだし、多分ログイン制限に悩んでるなこれ。


 まぁイベントだもんな…ウチのも動画めっちゃ伸びたし、俺とて事前情報無しで急に「死んだらイベント参加できなくなるよ^^」って言われたらこうなるから仕方ない。


 だが、カリナが次ログイン出来るかよくわからないから、出来るなら今日中に潜りたいんだよな…

 しかない、もっと同意する利点出すか。



「今日中に潜ってクリア出来たら、攻略動画は俺のアカウントじゃ上げず、そっちが上げたときにリンクで誘導するってのはどうだ?」

「アンタ…マジか、マジでそれ言ってるのか?」

「大マジだ。悩んでると退路狭くしてくからな」

「やっぱアンタ真面目になっちゃダメだわ…」


 ほれ、さっさと決めな〜?

 ニヤニヤと笑いながらどんどん表情が険しくなっていくロビンを見つめる。おもしろ〜


 そうして彼は再び大きなため息を吐いて、決断したその結論を口にした。



「わかったよ、行くよ…!理由は知らんが、今日行きたいなら行ってやるよ!これでいいんだな!?」

「ありがとうなロビン!」


 頭髪を掻き乱しながら叫ぶロビン。

 そんな彼に俺は笑いながら右手を差し出し、彼はため息と共にそれを握り締めたのだった!

ブクマ・ポイント・いいね・感想等いただけると幸いです!モチベが上がります!


投稿時間ずれたり昨日一話だけだったりで察されたかもですがストックが切れました。

次回からは戦闘がかなり混ざる予定なので多分投稿数は減らないと思いますが、今日は最悪これで終わりです。すまぬ〜

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