第4話
スキルのこと、魔法のことはわかりました。
自分にかけるスキル(常時発動スキルは6つ)と人にかけるのが魔法だ。
ゲームと違うのは回復魔法がないこと。
レベルが上がっても力とか素早さ、防御は、上がらないこと。
あとはこの世界はモンスターだらけの詰んだ世界だってことだ。
「精霊。僕は考えた」
「うん」
「まず、僕が魔王を倒すのは無理ゲーだ」
なにせ、レベルが下がるのだ。
どんな弱小でも、子供でも、卵でも、モンスターであれば倒せば経験値が下がる。
なのにこの世界は拳を振り上げればモンスターと接触しかねないほどのモンスターだらけ世界だ。
無理だ。モンスターを倒さず魔王のとこに行こうなんて無理がある。
「そこで考えました」
「はい」
それは
「召喚魔法です」
モンスターを召喚し、それを戦わせる召喚魔法。
これなら僕の手を汚すことなく敵を倒すことができるのだ。
「まぁモンスターを倒す度胸もないしね」
「そういうことは言ってはいけません。担力スキルとか用意してない女神に文句いってください」
ということで召喚魔法…と行きたいところだが、これが問題である。
自分が倒したモンスターしか呼び出せないようなのだ。
「なので、まずは先程倒してしまったらしいスライムを呼び出します」
「はーーい」
やる気のない精霊は置いといて、両手を空にかかげて唱える。
「サモン!スライム!」
ああああああああああ!!
恥ずかしぃぃいいいい!!
「嘘つけ」
はい。嘘です。
さっきのメテオストームの方が100倍はずかったです。
ということで、召喚は完了し、目の前にはスライムがいました。
緑色で、目も鼻も口もなくて、ただのぷよぷよした何かだ。
「…スライムだな」
「スライム呼んだからね」
召喚主には召喚したもののステータスが分かるらしく、僕のモンスターのステータスも頭の中で理解できた。
スライム
レベル:1
体力 20
魔力0
激弱である。
「だがしかーーーし!!」
「はいはい」
「魔力が大量にある僕なら量産が可能!」
ということで次々と召喚。
スライム、スライム、スライム、スライム…。
ざっと100体程度を召喚した。
「これでも魔力に余りのある僕ってすごい」
「それより飽きずによく召喚した」
「継続力はある方なんで」
さぁ。この多数のスライムたちでなにするか。
キングスライムを作るんじゃない。始めるのはレベリング。
コイツらがレベル100にでなれば、数の暴力で敵もイチコロである。
スライムはどの昨今の小説では最強モンスターだ。こいつらもやってくれるに違いない。
「いけ!僕のスライム!」
号令を出して辺にいるモンスターたちにけしかける。
ぷよぷよたちは跳ねたり震えたりしながらそれぞれ立ち向かって行った。
[経験値:01を失いました]
[経験値:60を失いました]
[レベルが下がりました]
[経験値:97を失いました]
[経験値:09を失いました]
[レベルが下がりました]
[経験値:15を失いました]
「ちょっと待てや!召喚解除ーーーーー!!」
あらん限りの声で叫ぶ。
ひゅんと消えたモンスターたち。そして取り残された僕。
何もいない大地に両膝と両手のひらをつける僕だ。
「召喚したモンスターが倒したのは、ゆーすけが倒したのと同扱いです」
「はやく言えや!このくそ精霊がー!!!」
筋力増強、一点集中、会心の一撃スキルを発動し、あらん限りの力で精霊をぶん殴った。
異世界に召喚されて1日も経過してない今日。
チュートリアル段階で2レベルも、下がった。