セロフィート
「 〈 神民 〉は未だ≪ エルゼシア大陸 ≫には降りて来てません。
ですが…他の大陸には降りている様です 」
マオ
「 何で≪ エルゼシア大陸 ≫には居ないんだ? 」
セロフィート
「 未だ “ 汚濁の様相 ” を示し出してないからです。
陸民は〈 大陸りく仰こう神しん神しんエルゼシア 〉を〈 エルゼシア教きょう 〉の〈 信しん仰こう神しん 〉として祭まつっています。
信しん仰こう心しんを持もつ事ことをとても大たい切せつにしています。
〈 大たい信しん陸りく仰こう神しん神しんエルゼシア 〉を軽けい視しする様ような時じ代だいとなれば、〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉が≪ エルゼシア大たい陸りく ≫へ〈 神しん民みん 〉が遣つかわされる事ことになります 」
マオ
「 『 汚お濁じょくの様よう相そう 』って…どんなのだよ?
聞きく限かぎりでは良よくない事ことだとは思おもうけどさ〜 」
セロフィート
「 知しりたいです?
“ 汚お濁じょくの様よう相そう ” とは、劫こう濁じょく,命みょう濁じょく,煩ぼん悩のう濁じょく,衆しゅ生じょう濁じょく,見けん濁じょくの五ご濁じょくの悪あく世せ相そうの事ことです。
〈 神しん民みん 〉は “ 濁じょく悪あくの世せ相そう浄じょう化か ” をする為ために〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉から遣つかわされます 」
マオ
「 へぇ〜〜〜そうなんだ。
出で来きるならさ〈 神しん民みん 〉に会あってみたいよな〜〜 」
セロフィート
「 マオ、君きみにはワタシが居います。
浮うわ気きは許ゆるしません 」
マオ
「 う、浮うわ気きって…(////)
な、何なんでオレが浮うわ気きするんだよ?! 」
セロフィート
「 マオは面めん食くいですし 」
マオ
「 はぁぁぁぁあ?!
オレの何ど処こが麺めん食くいだよ!!
そりゃ、麺めん料りょう理りは好すきだけど…。
だからってなぁ、麺めんだけ食たべたりしないよ!! 」
セロフィート
「 マオ……。
其その麺めんではないです。
“ めん ” 違ちがいですし… 」
マオ
「 何なにが違ちがうんだよ! 」
セロフィート
「 面めん食くいとは、美び顔がんを好このむ人ひとや美び顔がんな人ひとを指さす言こと葉ばです 」
マオ
「 へ、へぇ…?
そう…何なんだ??
………………いや、知しってたよ!(////)
知しらない振ふりして、セロがどんな反はん応のうするか見みただけだし!!(////)」
セロフィート
「 マオ……。
見み苦ぐるしい言いい訳わけはおよしなさい。
大人おとなアダルトの男おとこは言いい訳わけをしないものです。
マオは未まだ々まだ子こ供どもチャイルドの様ようですね 」
マオ
「 う、煩うるさいよ(////)」
セロフィート
「 ふふふ。
──マオは美び顔がんを見みると性せい別べつ関かん係けい無なく見み惚ほれてます 」
マオ
「 な゛っ(////)
そんな事こと無ない!! 」
セロフィート
「 あります 」
マオ
「 無ないよ!
無ない無ない無ないったら無ないっ!!
第だい一いち、オレは、ず〜〜〜っとセロ一ひと筋すじなんだぞ!
セロ以い外がいに見み惚ほれるなんて!! 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 そうだよ!
セロを上うわ回まわる奴ヤツなんて此この世よに居いるもんか!
どんな奴ヤツだってセロに釘くぎ付づけになるじゃんか!!
4ヵ月げつ一寸ちょっと前まえに滞たい在ざいしてた≪ 街まちブラッチェト ≫でだってさ、セロに求きゅう婚こんを迫せまって来きた男おとこ達たちが居いたろ? 」
セロフィート
「 彼あのやたらしつこい? 」
マオ
「 そうだよ!
男おとこでも構かまわないから──ってセロを追おい掛かけ回まわしてた奴やつ等ら!
話はなしを聞きく条じょう件けんって事ことでさ、セロが無む茶ちゃ難なん題だいを出だしただろ?
なのに彼あ奴いつ等らさ、ズッコして持もって来きたじゃんか? 」
セロフィート
「 覚おぼえてます。
何どれも手ての込こんだ偽にせ物ものでした。
ふふふ。
何どれも高こう額がくで買かい取とってもらえて良よかったですね♪ 」
マオ
「 ………………。
セロが持もち逃にげするとは思おもわなかったけどな…。
然しかも、即そく日じつ売うるとか! 」
セロフィート
「 ワタシへの献けん上じょう品ひんですし。
どうしようとワタシの自じ由ゆうです。
マオが傍そばに居いてくれさえすれば、ワタシは満まん足ぞくです。
ワタシは初はじめから彼かれ等らの求きゅう婚こんの話はなしを聞きく気きは無なかったです 」
マオ
「 だったら、気きのある素そ振ぶりをしなきゃ良よかったろ!
セロには、そーいう所ところがあるんだよ!
オレは寧むしろ、そっちの方ほうが不ふ安あんなんだけど!
………………オレだけじゃ満まん足ぞく出で来きてないんじゃないかって…不ふ安あんになるんだよ…(////)
オレの……オレだけの一いっ方ぽう通つう行こうなのか──って… 」
セロフィート
「 マオ…。
そんな事ことないです。
ワタシはちゃんとマオが好すきですし、ちゃんとマオが1番ばんです。
ちゃんと安あん心しんしてください 」
マオ
「 『 ちゃんと 』って何なんだよ?
『 ちゃんと 』ってぇ!!
何なんで3回かいも言いうんだよ!! 」
セロフィート
「 ワタシが如い何かにマオを特とく別べつに想おもい、特とく別べつ扱あつかいしてるのか知しってほしくて… 」
マオ
「 え……(////)
と…特とく別べつ扱あつかい?? 」
セロフィート
「 マオにはもっと自じ覚かくしてほしいです 」
マオ
「 自じ覚かくって…何なにを…だよ?(////)」
セロフィート
「 こんな所ところで言いわせないでください。
場ば所しょを変かえましょう 」
マオ
「 えっ??
あ……そ、そうだよな(////)
獣けものを弔とむらった墓はかの前まえでする様ような話はなしじゃないもんな?? 」
マオは漸ようく、自じ分ぶん達たちは獣けものを弔とむらう為ために作つくった墓はかの前まえで立たち話ばなしをしていた事ことに気き付づいた。
セロフィート
「 〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉への祈いのりも済すみましたし、今こん晩ばん休やすむ場ば所しょを探さがしましょう 」
マオ
「 そうだよな。
何ど処こが良いいんだろうな… 」
セロフィート
「 ワタシと居いれば何ど処こでも安あん全ぜんです。
此こ処こを離はなれる前まえに、マオが作つくったお墓はかが人にん間げんに荒あらされない様ようにしましょう 」
マオ
「 セロ?
そんな事ことが出で来きるのか? 」
セロフィート
「 ふふふ。
簡かん単たんに出で来きます。
見みていてください 」