マオ
「 何かさ……どんな時でも、何をしていても…〈 大陸りく仰こう神しん神しんエルゼシア様さま 〉に心こころを見み透すかされてる──ってのはさ…恥はずかしいよな(////)
幾いくらさ…姿すがた,形かたちも無なくて、無む味み無む臭しゅうで目めには見みえない存そん在ざいだ──って言いわれてもさ…四し六ろく時じ中ちゅう見みられてる訳わけだろ??
恥はずかしいよ…(////)」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 セロは何なんとも思おもわないかも知しれないけどさ、オレは元もと人にん間げんだろ?
セロとは違ちがう訳わけだし…(////)
今いま迄までは何なにも知しらないで生いきて来きたから…慣なれてないって言いうか…さ(////)
知しったら知しったでさ、今いま迄までの事ことが一いっ気きに恥はずかしくなっちゃったよ(////)」
セロフィート
「 何なにも恥はずかしがる事ことはないです。
其それが〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の恩おん恵けいを受うけて生いかされている──という事ことです。
〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の作つくられた酸さん素そがなければ、人にん間げんは先まず生いきられません。
飲いん食しょく物ぶつを体たい内ないへ取とり入いれなければ、人にん間げんの体からだはエネルギー不ぶ足そくとなり、思おもう様ように機き能のうしません。
人にん間げんに必ひつ要ような飲いん食しょく物ぶつは〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の恵めぐみが無なくては得えられません。
生いきとし生いける総すべての生せい物ぶつは〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の定さだめられた〈 大だいグレド自し然ぜんネイチャーの法ほう則そく 〉の中なかで生せい活かつしてます。
どんなに〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の存そん在ざい,実じつ在ざい,お力ちから,法ほう則そく,教おしえを否ひ定ていしても、〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉から生いかされている以い上じょう、此この世よの中なかに本ほん統とうの無む神しん論ろん者しゃ等など存そん在ざいしません。
“ 信しん仰こうの中なかの生せい活かつをしている ” 事ことを知しらず、『 自じ分ぶんは、無む神しん論ろん者しゃである 』と言いう人にん間げんは、 “ 真しんの道どう徳とく,真しんの真しん実じつ,真しんの真しん理りを知しらない、可か哀わい想そうな人ひと ” と謂いわざるを得えません 」
マオ
「 ………………そ、そうなんだ…。
だったらさ『 真しんの道どう徳とく,真しんの真しん実じつ,真しんの真しん理りを知しらない、可か哀わい想そうな人ひと 』を少すこしづつでも減へらしていかないとだよな? 」
セロフィート
「 其それはワタシに与あたえられた使し命めいではないです。
ワタシはしません 」
マオ
「 え?!
『 しない 』って何なんでだよ? 」
セロフィート
「 ワタシは飽あく迄まで〈 吟ぎん遊ゆう詩し人じん 〉です。
詩しい歌かを以もって世せ界かい中じゅうへ弘ひろめる事ことは出で来きます。
ワタシに出で来きるのは其そ処こ迄までです。
ワタシは〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の存そん在ざいを感かんじる事ことは出で来きても〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉と意い意い志し思しの疎そ通つうは出で来きません。
人にんセロ形ぎょうフィートであるワタシには〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉と意い意い志し思しの疎そ通つうをする為ために必ひつ要ような〈 霊れい観かん応おう通つう能のう力りき 〉を授さずかれないからです。
〈 霊れい観かん応おう通つう能のう力りき 〉が無なければ〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉へ〈 御お伺うかがい 〉をして〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉のお力ちからの能はたらきを体たい験けんする事ことは出で来きません。
体たい験けんが出で来きなければ〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉のお力ちからの能はたらきが解わからず…〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の御ご意い趣しゅも正ただしく解さとれません 」
マオ
「 …………でもさ!
セロは〈 大たい信しん陸りく仰こう神しん神しんエルゼシア様さま 〉の存そん在ざいを感かんじられるんだろ?
〈 大たい信しん陸りく仰こう神しん神しんエルゼシア様さま 〉のお力ちからの能はたらきだって分わかるんだろ?
何なにが違ちがうんだよ? 」
セロフィート
「 ワタシが〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉から直じき直じきに作つくられた人にんセロ形ぎょうフィートだからです。
ワタシが動うごいていられるのは原げんエ動どうネル力りょくギーとなる〈 原げん質しつの源みなもと 〉──謂いわば〈 テフ 〉のお蔭かげです。
〈 テフ原質の源 〉は〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の〈 神しん力りき 〉の一いち部ぶに過すぎません。
〈 奇キ蹟セキ 〉も〈 神しん力りき 〉の一いち部ぶです。
〈 テフ原質の源 〉が存そん在ざいしている=人にんワ形ぎょうタシが正せい常じょうに動うごけているという証あかし。
此この事じ実じつが〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の存そん在ざいを感かんじられる事ことと〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉のお力ちからの能はたらきがワタシに分わかる理り由ゆうです 」
マオ
「 …………そう、なんだ… 」
セロフィート
「 〈 久く遠おん実じつ成じょう 〉の定さだめられた法ほう則そく,教おしえを全ぜん世せ界かいへ弘ひろめるのは、≪ 神しん界かい ≫の住じゅう人にんである〈 神しん民みん 〉に与あたえられる使し命めいです。
≪ 神しん界かい ≫と〈 神しん民みん 〉は〈 エナエーテル 〉と呼よばれる〈 原げん質しつ 〉で構こう成せいされています。
〈 神しん民みん 〉には実じっ体たいは無なく肉にく体たいが透すけています。
確たしかに見みえているのに、目めの前まえで話はなしているのに、決けっして触ふれる事ことの出で来きない存そん在ざいです。
〈 神しん民みん 〉から触ふれる事ことは出で来きても此こ方ちらからは絶ぜっ対たいに触ふれる事ことは出で来きません。
魔ま法ほうマジックもあらゆる物ぶつ理り攻こう撃げきも効ききません。
ある程てい度どの〈 奇キ蹟セキ 〉も起おこせますし…。
〈 神しん民みん 〉が1番ばんの適てき任にん者しゃです 」