♪ 2.宿泊室 2 ~ 剣術大会とは何ぞや? ~
セロフィート
「はいはい。
安心してください。
ちゃんとマオに合わせて調整します」
マオ
「うん…。
頼むからな!」
セロフィート
「マオ……」
マオ
「ん〜?
何だよ、珍しく真面目な顔してさ」
セロフィート
「≪ 王都 ≫の『 剣術大会 』へ出場するには、〈 スポンサー 〉が必要です。
知ってます?」
マオ
「スポンサー??
いや…知らないけど…。
〈 スポンサー 〉が居ないと『 剣術大会 』に出場出来ないのか?」
セロフィート
「そうです。
安心してください。
マオの〈 スポンサー 〉はワタシがなります。
出場者は偽名で『 剣術大会 』への出場は出来ません。
必ず本名で『 剣術大会 』へ出場しなければいけません」
マオ
「本名?
オレの本名は『 マオ・ユーグナル 』だから問題ないだろ」
セロフィート
「いいえ、違います。
マオが普段名乗っている名前は、マーフィが付けた偽名です」
マオ
「はぁぁあ??
オレの名前が偽名だって??
何で…だよ!!」
セロフィート
「マオの素性を隠す為です。
マオは自分の両親を知りませんね。
『 剣術大会 』へ出場するなら、マオは伏せられている自分の素性を知り、本名を知る必要があります。
──マオ、君はどうしたいです?」
マオ
「どう──って…。
知るか、知らないままで居るか……って事になるんだよな??
………………知らないと『 剣術大会 』には出場出来ないんだろ?」
セロフィート
「そうです」
マオ
「………………ならさ、聞くよ。
セロの知ってる事、オレに教えてくれよ」
セロフィート
「分かりました。
覚悟して聞いてください」
マオ
「………………覚悟して聞かないといけない内容なのかよ…」
セロフィート
「気持ちの問題です。
出来れば、起き上がって聞いてください」
マオ
「…………だよな」
言われたマオは、上半身を起こすと抱き枕を抱きしめたままの状態で、セロフィートの右側に座り直した。
セロフィート
「マオの母親の名前は『 ソフティアリーチェ・シェルダーシカ 』といいます。
〈 シェルダーシカ家 〉の3女で、末娘です。
アルソリュンド・シェルダーシカの実妹になります」
マオ
「ええっ?!
オレの母さんって…〈 領主 〉様の妹だったのかよ?!」
セロフィート
「そうです。
マオにとって〈 領主 〉アルソリュンドは伯父です。
アルソリュンドにとってマオは目に入れても痛くない可愛い甥です」
マオ
「………………本当かよ……。
〈 領主 〉様とオレが身内って事かよ…」
セロフィート
「ふふふ。
アルソリュンドにとってマオは甥ですけど、実弟の様に大事にしていた様です」
マオ
「…………(////)
何にも覚えてないけど…何か嬉しいな(////)
〈 領主 〉様と身内かぁ〜〜〜。
ふへへへ(////)」
セロフィート
「マオの本名は『 マオチェリンド・シェルダーシカ 』です。
『 マオチェリンド 』と名付けたのは母親のソフティアリーチェです」
マオ
「マオチェリンド……。
──あっ、だから『 マオ 』なのか?」
セロフィート
「そうですね。
『 マオ 』はアルソリュンド,マーフィ,ラオインダさんが使っていたマオの愛称でした」
マオ
「愛称…か(////)
あっ、母さんの事は分かったけど、父さんは?
オレの父さんはどんな人だったんだ?」
セロフィート
「マオの父親の名前は『 エノバランティス 』といいます。
エノバランティスの名付け親は養父です」
マオ
「養父??
父さんは養子だったのか?」
セロフィート
「そうです。
大人の事情で、生まれて直ぐに母親を亡くしてしまったエノバランティスは、〈 旅芸人 〉一行の〈 座長 〉の養子として育てられました」
マオ
「…………父さんは生まれて直ぐに母親を亡くしてたのか?」
セロフィート
「そうです。
マオの祖母は元元体が病弱でした。
子供を授かれないかも知れない程の病弱体質でした。
ですから、マオの父親を授かった時は『 奇跡が起きた 』と夫婦で大喜びしたそうです」
マオ
「そうなんだ…。
父さんは祖父と祖母から望まれて生まれて来たんだな!
何か嬉しいよ…(////)」
セロフィート
「『 エノバランティス 』は古代エルゼシア語で『 奇跡の申し子 』という意味です。
エノバランティスは実の両親の分迄、養父と〈 旅芸人 〉達から愛情を一心に受けて大事に育てられました。
次期〈 座長 〉と言われる程に立派な大人へと成長したエノバランティスは、≪ 王都 ≫へ立ち寄った時、ソフティアリーチェと運命的な出会いをしました。
エノバランティスとソフティアリーチェは親しくなり、互いに惹かれ合い、結ばれて夫婦となりました」
マオ
「へぇ?
父さんと母さんは≪ 王都 ≫で出会って結婚したんだな。
父さんは〈 旅芸人 〉を止めて〈 シェルダーシカ家 〉に残ったのか?」
マオの生い立ち設定を起用する事になりました。
こんな形で使う事になるとは……。
無計画で書くのは恐ろしいです…。




