表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/73

✅ 野原 1 / 野兎に追われて…

「 一日目 」の始まりです。


 たびちゅう────。


 “ だいなるぎんゆうだいじん ” ことセロフィート・シンミンは、≪ みやこ(レドアンカ) ≫でやとったしゅえいの “ だれがどうてもしょうねんえるせいねん ” のマオ・ユーグナルを、おともにしてたびつづけていた。


 たびどうちゅう、そこそこらしのはらを、あいのないかいをしながら、のんびりあるいてどうしていたセロフィートとマオは、とつじょくさかげなかからすうじゅっぴきせいうさぎれにおそわれた。


 へいがあったためていせいしよう。


 きょうぼうしたせいうさぎれにおそわれ、まわされ、たいへんおもいをしたのは、だれでもないしゅえいのマオ・ユーグナル、1だった。


 “ か ” はめいだが、セロフィートはうさぎれにおそわれなかった。


 セロフィート “ だけ ” をじょうけたうさぎれは、マオ・ユーグナ “ だけ ” にねらいをさだめて、しつこくまわしたのだ。


 うさぎけるセロフィートになんとかたすけてもらい、おさまったものの、りとなったうさぎたちは、ものもとめて、ひっそりとマオをねらっていた。


 かくれてしまい、ひそめているのかからないすうじゅっぴきうさぎから、マオはしんまもために、うさぎけてちかかないセロフィートのうしろへ、サッとばやどうした。


 ピタリとうしろにき、セロフィートがっているしろいコートをりょうつかんだじょうたいで、マオはちゅうぶかしゅうへんしんちょうに、ねんりにまわしていた。


セロフィート

「 マオ……。

  はなれてください。

  うごにくいです… 」


マオ

まんしろ!

  セロは、オレが『 うさぎたちおそわれてもかまわない 』ってうのかよ!! 」


セロフィート

「 そんなこと……ってません。

  マオがうさぎたちたわむれていたようは、ていてほほましかったです 」


マオ

たわむれてないだろ!

  あれはおそわれてたんだよ!

  なにをどうたら『 たわむれてるようえる 』ってんだ!! 」


セロフィート

うさぎあいにして、けっこをしていたマオのようを、とおからていてたのしかったです 」


マオ

けっこなんかしてないっ!!

  まわされてたんだよ!!

  オレはうさぎエサになりかけたんだぞ!!

  ほほましくもないし、たのしくもなかった!!

  オレは──、いのちけだった!!

  オレ、だ・け・が・な!! 」


セロフィート

「 マオ……。

  どうかそれじょう……おこらないでください。

  わいいです(////)」


マオ

なにが『 わいいです(////) 』だよ!!

  わることうな!

  オレはおとこなんだぞ!

  『 わいい 』なんてうなよ。

  まいかいまいかい~~~。

  おなことわせんな!! 」


セロフィート

「 ワタシはなおちをっただけです 」


マオ

「 〜〜〜〜〜〜(////)

  もういいから、すこだまってろ!! 」


セロフィート

「 はいはい 」


 “ ぷんすか! ” とおこるマオのようながら、セロフィートはクスクスとしずかにわらう。


 ちょうにあるマオのあたまうえへ、みぎてのひらかるせたセロフィートは、ほほみながらマオのあたまやさしくでた。


マオ

「 ちょっ、鹿

  あたまでるなーーーー!! 」


セロフィート

「 つい……。

  ──テヘ♪ 」


マオ

「 『 つい 』じゃ、ないだろ!

  おとこが『 テヘ♪ 』なんてうな!! 」


セロフィート

「 マオのおこりんぼうさん♪ 」


 クスクスとしずかにわらいながらたのしそうにうと、セロフィートはぶんかおをマオへちかけた。


マオ

「 ──んっ?

  んん──?

  んーーーーんぅん……?! 」


 マオのうるさくちびるは、セロフィートのにんぎょうにしてはやわらかいくちびるふさがれた。


 マオはとつぜんごとこうまわらない。


 ぶんいまなにこったのか──。


 ぶんいまなにをされているのか──。


 マオにはまったかいないじょうたいだった。


 ぶんくちが、セロフィートのくちびるに “ ふさがれている ” とかいたのは、セロフィートのくちびるはなれてからだ。


 くうれることたマオのくちは「 ぷは! 」というおとした。


 ようやくセロフィートのくちびるからかいほうされたマオは、くちからいきったり、いたりをかえした。


 きゅうてからすうびょう、マオはふたたちいさなくちうごかした。


マオ

「 ──なっなにするんだよっ!?

  いきなり…(////)

  どういうつもりだよ!! 」


セロフィート

「 マオのけつあつげようとおもって……。

  がりました? 」


マオ

けつあつだぁ?!

  がるかよ!

  ぎゃくがっちゃったよ!!

  いきなりするなよ!

  するまえひとことえよな(////)」


 マオの調ちょうおこってはいるものの、セロフィートにされたことかんして、マオはまんざらでもないようである。


セロフィート

ったらげるでしょう? 」


マオ

わるいかよ!

  たのむからオレにげるゆうをくれよ… 」


セロフィート

いやで〜〜〜〜す。

  おもしろくないですし 」


マオ

おもしろがるな!

  オレであそぶなーーーー!! 」


セロフィート

うれしいくせに♪

  マオのさん☆ 」


マオ

れてないからっ(////)

  うれしくないし!

  よろこんでもないっ(////)」


セロフィート

「 はいはい。

  そういうことにしときます。

  ふふふ♪ 」


マオ

めて……ほんに!

  オレ…みちずしたくないんだよ… 」


セロフィート

「 はて?

  それはオカシイです。

  マオは、もうすでに、じゅうぶんぎるほどみちずしてます 」


マオ

「 はぁぁぁぁあん?!

  どうだよ、それは!!

  オレのが『 みちずしてる 』ってうんだよ!

  ってみろよ!! 」


セロフィート

「 ははぁ……。

  “ かくい ” とわけですか。

  かいです。

  おしえましょう 」


マオ

なんきゅうえらそうになるんだよ… 」


セロフィート

「 マオはもワタシのしたに、したからめてます。

  くちびるれるだけではものりないのでしょう?

  ワタシがくちはなそうとすると、ワタシのしたいてますし…。

  マオのしがりさん♪ 」


マオ

ウソうな〜〜〜〜!!

  オレは “ そんなこと ” してない〜〜〜〜っ!! 」


セロフィート

「 してま~~~~す 」


マオ

「 してないよっ!!

  おとこおとこに “ したちゅうちゅう ” なんてことしたら、わるいだろ!! 」


セロフィート

「 ワタシ…ウソいません。

  ワタシはマオのがいしゃですよ? 」


マオ

なにが『 ですよ? 』だっ!!

  だれが、どうたってな~~~、がいしゃあきらかにセロだからっ!! 」


セロフィート

かりです。

  ワタシはじんちくがいぎんゆうだいじんです。

  …マオにおそわれやしないかと──、あんです 」


マオ

、オレがセロをおそったよ!! 」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ