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-CR-  作者: 魔狗羽
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第0話: プロローグ

こんにちは、魔狗羽です(^O^)/

すみませんが、この小説は<改行制限無し>で読んで下さい!

それでは、ごゆっくり(^_-)-☆

とある研究室に取り付けられている巨大なモニターに、現実の世界のような都市や森林が映っている。ただ一つ違うのは、その映像の中に大きい物から小さい物まで、得体の知れないモンスターが沢山いることだろう。


ここはラインサンド研究所。


そして今、新感覚RPG-CR-の開発中だ。といってももう完成の一歩手前くらいで、システム確認の段階に入っているのだが。


「もうすぐですね、所長」


「ああ……このCRさえ売れれば我が研究所も超一流の仲間入りさ…」


「ですが所長、これには一つだけ不確定要素が…」


「ふん、心配するな。十中八九あれが起こることはない。時間が時間だからあれの敵対ソフトは作れなかったがな」


「ま、まあそこまで運が悪いとは言えませんしね」


CR----CARD.RPGの略だ。


機械の技術が著しく発展した現社会では、電子知能の超収縮や架空世界の細部までの模型化等、今まで不可能とされていたことが次々と可能になり、それぞれが色々な機能の手助けになって、日本は全世界の中でも最先端の技術を駆使し、再び高度経済成長期へと突入していった。


しかし、まだ実現不可能とされているものも多少ある。


その中の一つが"P.V.R(Play.Virtual.Reality)"だ。簡単に説明すると、よくSFの世界であるような<自分が架空世界へ入り込む>というものだ。


だが、数ヶ月前、この"P.V.R"について研究していたラインサンド研究所が遂に"ファヴォナ粒子"を用いてこの技術を完成させたのだ。


誰よりも早く"P.V.R"の完成型を作ったラインサンド研究所は、その発見自体の情報料を売るのではなく、それを元にした何かを作ろうと考えた。


そこで出来たのが"CR"である。


CRは、ゲームである。


まずこのP.V.R技術を使ってプレイヤーをゲーム-CR-の世界へと入り込ませる。そして、自分がRPGの登場人物となり、プログラムされた範囲内の行動でゲームを進めていくのだ。


この技術の発見から数ヶ月しか経っていないが、最新のプログラム技術を持ってすれば、何千万単位のプログラムがそのくらいの期間で出来上がってしまうのだ。当然ながら、シナリオ等を考える時間も含めて、である。


では、CRの"R"とは"RPG"の"R"だが、CRの"C"、つまり"CARD"とはどういうことなのだろうか。


それは、ゲームの内容に深く関係する。なので、その疑問と共にこのゲームのストーリーについて少し触れておこう。




人間がこの世に現れたのと同時に、この世にその人間の一番最初の所有物として20枚の小さい紙が天から降ってきた。

そしてそのうちの3枚を人間が天にかざすと、3匹の動物が現れた。

その動物のうち1匹は、角が1本生えた紅い犬。

2匹目は羽を6枚持つ蒼い小鳥。

3匹目は透き通るように白い妖精だった。

しかし、人間と敵対する者として、他の動物が現れた。

人間は3匹の動物達と臨機応変に闘った。

そして、その動物を倒した時、動物が光に包まれ、次の瞬間、動物は小さい紙となっていた。

その動物も天にかざすと、現実に現れるが、3匹以上は一度に呼び出せないらしい。

因みに紅い犬の名をタクロス、蒼い小鳥をフォーリヴァム、白い妖精をトゥルナ、と言うらしい。この3匹は、小さい紙----カードが生活の主力となっている現代社会では、伝説的な存在だ。

主人公は、当初この伝説の3枚を求めて旅に出るのだが----




設定上の神話を含め、簡単に説明するとこうなる。


そう。しつこいようだがCRはそんな架空世界に入り込める夢のようなゲームなのだ。


だが、このゲームの完成直前まで、全く気付かなかった問題が発生した。


複雑なプログラムにファヴォナ粒子を組み込むと、粒子の強さにプログラムが削られ、バグが発生する可能性があるのだ。しかも今回ファヴォナ粒子と直接関わるのは現実世界と架空世界を繋ぐプログラムだ。バグが発生すれば架空世界に閉じ込められたり、プログラムと共にプレイヤーへの大きなダメージも考えられるだろう。


「大丈夫さ、神は我々に最初にファヴォナ粒子を発見させた。このままなら、我々は神に守られたままだよ」


自信に満ち溢れているこの台詞----ラインサンド研究所の長、ラプジスだ。


「そうです…よね…。明日の発表会も神に守られていれば大成功ですよ」


「ああ……ウィンフ君。君は私の側で一番よく働いてくれたね。当然、君と一緒に表彰台に上がるつもりだよ」


「本当ですか!所長!ありがとうございます!」




そして、翌日----。


「本日は、わざわざ私達の為にお集まりいただき、誠にありがとうございます。実は今日、今まで不可能とされていた一技術について、重大発表があるのです----

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