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04*何もない一日が幸せだと思う日がくるなんて知らなかった。
いつものバス停でいつもの様に寝ぼけながらバスを降りる。
ふと見上げた先に君がいて、一瞬目が合う、それだけのこと。
君が私を見ているのに、私が君を見れないなんて不公平だから。
一日の最後、学校の終わりで、私はいつも、君を見ている。
ねぇ、この位のわがままは、許してくれるよね・・・?
たったそれだけ。
いつものこと。
さよならが言えなくても、君と言葉を交わしてるみたいで、
嬉しくて笑顔が自然とこぼれた。
――幻想が崩れるまで、あと5ヶ月。
連載4話目。
小説に文字制限があるとは知りませんでした。
少なすぎて、最後のほうに少し足しました。
”私”の人物像が見えてきたでしょうか・・・?
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。