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10*後悔の言葉は音を失い、流れる涙はもう枯れた。
眠くて辛くて泣きたくなっても、貴方を想うと笑顔になれる。
ごめんね、迷惑かけて。
許してなんて言わないから、せめて私を嫌いにはならないで。
噂が聞こえた。
私と君の。
「え?***が***に・・?」「何それほんとかよw」「ってか何であいつが・・・」
予感が胸をよぎり私は顔を曇らせてけれど逃げることは許されない。
私の決めたことなのだからそれから逃げることだけは出来ない。
・・・。
怖くて君の顔をまともに見れないよ。
ごめんねの言葉も言い出せない。
そもそも話しかけることすら出来ないのだから。
さよならを言うまであと3週間。
連載10話目。
”私”の辿る現実は残酷なものです。
そう簡単に上手くはいかないということをご理解いただけたら嬉しいです。