01*気づかないふりをするのがダメなんですか?
この話は自分の中では終わっています。
一部分かりづらい所があるかもしれませんがご了承ください。
いつも君は私の一歩前を歩いていた。
今でも変わらず君はそこにいるけれど、私の目には映らない。
*
高校に入学した私は、クラスに誰一人知り合いのいないことが悲しくてならなかった。
何でも”特進”と名のつくクラスらしく、周りはみんなまじめな人ばかり。
特に感動もなかった私は黙々と自らの席に着く。
「同じことの繰り返し」
「何も変化のない毎日」
そんな中で君に出会った。
*
ふと気になって尋ねたことは、私の手の届かないこと。
この頃私のクラスでは体育の授業で球技が行われていた。
君は、テニス部だったんだよね?
ちょうど男子の行っていたスポーツもテニス。
決まった答えを待ちながら傍にいた男子に尋ねてみた。
「一番強い奴?えーと***じゃね?あいつ、つえーのなんのかなわねーよ。あ、でもさ俺だって***には勝ったぜ!」
「んだってー!?あれはーお前ぇーが・・・」
当たり前の返答に安堵する。
きっと彼は、私の想像も出来ないくらいの努力をしてきたんだと思う。
別にいいんだ。
傍にいて、彼が話をしているのを何もせず聞いているだけでいい。
それだけで私は満足だから。
朝バスに乗るときに、夕方バスから降りるときに、振り向くたびに目が合う君。
・・・ねぇ、偶然なんですか?
私と君は同じバスに乗る同じクラスの高校生。
何があったわけでもなく、私は君に惹かれていった。
声が聞けるだけで満足してしまう私にとってこれ以上望むことは耐え難い神ともいえる何かに対しての冒涜なんです。
だからせめて、貴方を思うことを許してください。
――幻想が崩れるまで、あと8ヶ月。
初の連載機能です。
場面がどうしても分からないという方はお気軽に作者へと質問してください。
続きます。




