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可愛い。

かなり時が流れ俺たちは16歳になっていた。

そして今日、ロウストーンを卒業するための最終任務が始まった。

かつては1ヶ月間の遠征であったが、兄貴たちの代で事件があったため最終任務内容が変更されたのだった。


俺に割り当てられたのは街の安全警備と通行許可官の任務だった


貴族の街ニュートリングとと商人の街プリズムの間には簡単に出入りができないよう洞窟の天井まで届くほどの壁があり仕切られているのだ。

俺はそこで商人街から貴族の住む場所へものを売りに行く人たちの検問と警備をするのが仕事らしい。


検問所へ配布と大きな窓口ひとつにふたつ椅子が並べられており、その後ろには少し休憩する談話室、仮眠室が男女で別れて設置されていた。

俺の後から入ってきた女の子に

「俺、ジャス・バーナー2週間よろしく。」と声をかけた

「……アッシリア。」目も合わせずに無愛想に答えた彼女とは上手くやっていけない気がした。

沈黙が流れ続けた。

「あ、俺見回りいつまで来るわ。」いたたまれない空気になってそう言い残しブリキの馬に乗って出発をした。


街中で人助けをしていたら、少し時間がかかってしまった。

「すみません、遅くなりました。」

そう言うと彼女は冷たく

「まさか、5時間もかけて来るとは思いませんでした。遅すぎです。」

そう断言されてしまった。

「これ、報告書です。」巡回時の内容報告書を差し出すと、

「……5件も解決したんですか?」と返され、あまり女子と話したことがなかった俺は責められてるのが教官より怖すぎて涙目になってしまった。


見回りが終わり2人で窓口に並んでいると、彼女は何やらアルバムらしきものを持ってきて見ていた。

表紙にはプリズム街十要注意参考人と書いてあった。

「誰を探しているんですか?」思わずそう聞くと

「……いえ、特に。」そう言って初めて彼女の目が俺を見た気がした。

初めて人を可愛いと思った。

カイアルが言う可愛とかよく分からなかったが初めて、初めてわかった気がした。


そんな浮かれ気分で今日は幕を閉じた。


いよいよ本編が始まりました!

ジャスの恋愛!

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