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ごめん

「……行ってしまいましたね。」隣でサフィアがそう呟いた。

「あぁ。」誰が聞いても消え入りそうな声でしか俺は返せなかった。

「すみません。お相手の方が我が国最高の逸材ラーナー・アッシリアだったなんて。私なんてことを……、それにあそこまで魔宝石との親和性が高い人は初めて見ましたよ。一体何があそこまで彼女を……」

よく分からないことをブツブツとサフィアが言っていた。




しばらくして何も出来ずにずっとベットに横たわっていると

(ゴンゴンゴンっ)「おーーーい。ジャス死んだのか?」

同僚のアールが俺を呼びに来たが俺は生きている意味が無いので仕事に行く気はなかった。

「ジャス、私が出ようか?体調が悪いって伝えておきますよ?」仕事に向かう準備をしていたサフィアが俺に振り返えり提案をしてきた。

「いや、いいよ。君は仕事に行ってきて。」

サフィアは家を出ていき俺は久しぶりに1人には少し広い家にポツンと独りになってしまった。

どうやらサフィアはアールに上手くいったのだろう。

サフィアが家を出たと同時に同僚からのお呼び出しは無くなったのだ。


(ゴンゴンゴンっ)あぁまた誰か来たよ。もうほかっといてくれ。(ガチャ)

「おい、ジャス死ぬ気か?死にたいのは圧倒的にラーナーさんの方だろう。なんで加害者のお前がそんな顔してんだよ笑

あれほどサフィアさんを家から出せって言ったのに聞かなかったお前が悪いと思うぞ笑?」ヘラヘラと笑うのと共鳴してまっ金金の髪の毛がフサフサと揺れた。

「んぁ?お前か。確かに、お前の言う通りだったな。情けなんか捨てればよかったんだ。でも捨てたくなかったんだ。捨てられるって辛いじゃんかよ……。」

捨てられなかった。俺は捨てられたことがあるから同じ思いをした人をもう二度と傷つけたくはなかった。

でも結果的にラァを傷つけてしまった。

「そうか。」

カイアルはそう言って踵を返して出ていってしまった。

「ごめんな、」

夢に落ちる直前僅かにカイアルの声が聞こえた気がした。

あれは気のせいだったのだろうか。


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