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身に余る名誉

国全体を巻き込んだ火事から1ヶ月後

被害者数は8000人、死亡者数908人と報道があった。

俺たちロザルディン部隊は地上奪還派閥逮捕への捜査を任されることになった。


「…あの、隊長なんで捜索が俺たちなんすか?ほらマリアンヌ先輩とかそこら辺いるじゃないですか。」

一向に捜査進まなず机とにらめっこをしている俺が隊長へ気だるそうに質問をした。

「あぁ、お前には説明してなかったな。ロザルディン任務の奴らは王宮騎士団候補者なんだよ。」

「王宮騎士って国王とかのそばに着くやつですよね?それって貴族地区に唯一ある養成所出身じゃないとダメってならいましたけど。」

戦士から誇り高き騎士になれるなんて剣を握ったことのあるなら誰でも身に余るほどの栄光だった。

「あー、そんな話もあるが結局は王宮も実力者を求めてるって話だ。」

そう言って隊長は俺に剣を突きつけてきた。

「おれはお前のように度胸のあるやつが行くのがいいと思ってるよ。」そう言いながら隊長は俺に突きつけた剣を元に戻した。

無駄話をしているのは一向に進まない捜査に早くも苦戦を強いられていたからだった。

――――――――――――――――――――


事態が一転したのは事件から4ヶ月後だった。

ドンドンと駐屯地のドアが叩かれる音がし開けてみるとそこにはアリアンヌ先輩がボロボロの靴を履いてすり減りまくった服を着た男を2人馬車の荷台に乗せて立っていた。

「隊長。地上奪還派閥の下っ端2人を捕まえました。拷問しますか?」

「そんなことはしなくていい。まずは話をしてみろ。」そう隊長が言うと、どこから出てきたのか大量の先輩が駐屯地から出てきて被疑者2人を中へと運んでいった。


事件は解決へ向かったと思われたのも束の間。

「隊長申し訳ありません。被疑者2名自害しました。」キリッとしたマリアンヌ先輩の声が乾いた部屋に響いた。


それからすぐに捜査中止が宣言され、俺たちの3ヶ月はただの水の泡となった。


すみません。もうすぐラーナー出てきます。

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