表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/43

バタースコッチ

2日目

夜勤組と入れ替わりで仮眠室を出ると少し眠そうな彼女がいた。

「お、おはよう。」

「……今日は私が巡回に行きます。」

「あ、了解」

業務連絡しか話してくれないあっさりさに、少しガッカリしたのもつかの間彼女は既に巡回に出てしまっていた。


彼女が出ていって1時間くらいした時窓口のガラクがコンコンと叩かれた。

見てみると、小さめのおおらかな30代くらいの男の人が立っていた。

「あのぉ〜、ラーナーちゃんって居ますか?」

ラーナー……知らん。

「すみません。ラーナーは居りません。何か御用がありましたら私が対処致します。」

「あー、そう。ならいい」

そう言ってフラフラと小さいおっさんは去っていった。


そんなことがあってから1時間ほどしてアッシリアさんは帰ってきた。

確実に巡回したら四時間かかる道のりをたったの二時間ちょっとで戻ってきたのだった。

「あ、これ活動報告書です。」

そう差し出された報告書も丁寧に書いてあり、彼女が只者では無いことは必然的だった。

「何かありました?」

見すぎていたのだろうか、冷たく聞かれ思わずキョドってしまう。

「いえ、何も……。」

「なら、良かったです。ではシャワーを浴びてきます。」

もしかして、今の問は任務についてだったのかもしれない。と気がついたのは布団に入った時だった。


その日も仕事が終わり夜勤組と任務を交代したあと談話室で、夜ご飯を食べていた。

俺は常備してある保存食に湯を入れて食べていたが、アッシリアさんは巷で有名な甘すぎて食べられないと言われている【⠀バタースコッチ 】という名前のキャラメルを3、4個幸せそうに食べていた。

あの細く引き締まった体にそれだけは色々体に悪そうだと思った

ご愛読ありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ