第8話 青の理想都市
青い湖、青い空、
透き通った美しく湖の近くにいる
緑色の魔獣が居た。
エメラルドグリーンとところところ白が混じった
かっこいいデザインをした鱗と
鋭く、黒く変色した鎌は死神のように恐ろしく
一番奇妙なのは頭は騎士の兜のようなデザインをした
カマキリ型の魔物。
名は白木温和。
異世界転生を果たした元人間だ。
今、何しているのかと言うと。
「大地の槍」
魚を取っている
物質操作で大地を手足のように槍に変え
魚を刺した。
マグロのように大きくて
刺されているのにもかかわらずに動き続ける
生きの良さ。
それに、この天気。
雲一つもなく、太陽も微笑んでいる。
「まさに、絶好調!!!」
魚を新しい力
アイテムボックスに入れ、
俺は家に帰った。
△▼△▼△▼△
家、人の居住を用途とする建築物。
しかし、俺の家は人が住む家ではなく
原始的に穴を掘った洞窟だ。
日が刺さらないため、
薄暗く目の前の焚き火のみが
明かりになっている。
「ふんふんふん」
魚を火で焼き
いい匂いするまでじっくりと焼いている。
とは言え、表面だけど
この魚は生でも行けるらしく刺身にすると美味しいで
マナスルから聞いたけどもし、食中毒になったら大変だから
こうやって熱処理している。
「上手に焼けました。」
肉ではなく、魚だけど
いや、モ〇ハンは・・・
まあ、いっか。
「いただきます。」
「キュン」
うん、美味しい。
味は最高、柔らかい食感に
サーモンに似ている味、口元に走るうまみという名の
衝撃破、これに醤油を付ければどんなに幸せか。
「キュううう」
マリンも幸せそうに食っている。
もう、無くなっていやがる。
流石、ドラゴン。
食うのも早いな。
「キュンうん」
あ、終わった。
△▼△▼△▼△
「大地の槍」
発動と同時に地面が大地が針地獄になった。
それだけではない、針の位置は二メートルずつずれて生えているが
ところところ三メートルになっている針もいる。
温和は威力だけじゃ限界があると思い、
精密動作を鍛えて無駄を徹底的になくそうと鍛錬したが
全然できなかった。
今は少しずれている針もいるけど
最初は五メートル以上ずれている物があるからまだマシだ。
「はああ。」
あまりの出来の悪さにため息を吐きながら
今後の未来を想像しながら地面を原型に戻し
「キュ〜」
寝ているマリンを起こさないように
入り口の大穴を岩で塞いで、
森林に向かった。
木や葉っぱの匂いをする森の中をだんだんと歩いでいく、
辺り一帯、巨大な木で覆われいつ襲われるのかもしれない森の中をあるいでいる。
実際に狼に似ている六本足の狼や頭が二つついている蛇に出会ったが
そこまで、強くなかった。
「ふっぅうう、はあああああああ」
深呼吸し、さっきの戦いで体は酸素を欲している。
『空気の味の味はうまい。
やはり、森林の中だと空気が上手いな。』
歩きながら、今日の収穫を見た。
まずは、狼もどきの魔物と頭が二つの蛇
そして、十頭のイノシシ。
得意げにイノシシ頭を十頭を全部出した。
『これだけ、あればマリンも喜ぶだろう。
何故か、たまたま逃げてきたイノシシを狩ったら
こんなにもたくさん狩った。』
この生活にも慣れてきた。
最初は解体やら調理やら色々苦戦をしたが
それでも、マリンと一緒にいれば苦痛ではなかった。
今の生活に満足している。
でも、本当にこのままでいいだろうか
せっかく未知の世界に来てのだ。
このまま、冒険に行ってエルフやら会ってみたいと思う。
だけど、とても危険と思う。
たまたま、未知の力を手に入れた俺だけでこの世界で生き抜くことは
多分難しいと思う。
せめて、マリンがもっと大きくなってから・・・!!
『告、巨大な魔力反応あり、
衝撃に備えてください』
「うああああああああああああ」
ドンという衝撃音が丁度俺の目の前
およそ十メートルで鳴り響いた。
衝撃で周囲の木が崩れ、
土塊が飛び交い、目線を曇らせる。
「何だ、何が起きた。」
そこには、かつて、温和が狩ったヴルゲイーンと
まったく同じ種族のヴルゲイーンが真っ二つになって落ちてきた。
△▼△▼△▼△
ヴルゲイーン
それは、マンモスのよく見た巨大魔獣。
そもそも、マンモスは
今からおよそ約四百万年前から一万年前頃までの期間に生息していた。
巨大な牙が特徴で、種類によっては牙の長さが5.2メートルに達することもある。
しかし、ここは異世界。
たったの生物がありえない進化を起こし、
目の前のヴルゲイーンは
実際のマンモスをはるかに超える巨体を誇り、
それが、まるで、巨大な包丁によって頭のど真ん中から
豆腐のように切られ真っ二つになって横たわっていた。
切断面もおかしい。
肉は焼け焦げ、そこから漂う焦げ匂いが鼻にしみる。
いったい誰かやってのだ。
!!!
なんだ、この魔力は?
凄まじいの一言だ。
それしか、表現できない。
俺は表現力が足りないから
それしか、表現できないのかもしれないが、
逆、これをどうやって説明する。
こう、ドラゴンのような存在感。
花のような優しさを感じるのにとげとげしいと
肌身にぞっとするこの感じ。
いったい。
その時だった。
魔力の発生源が空から降り
「何だ」
白銀の髪のエルフが
汚いヴルゲイーンの上に妖精のような美しい足を乗せた。
△▼△▼△▼△
何で表現すればいいんだ。
素晴らしい。
これほど、表現力を鍛えなかった日はない。
この日ほど幸せな日はない
美しい。
それ以外の表現のしようがない
この世の物とは思えないほどの美少女であった
白い肌と白銀の髪、宝石のような赤い瞳
頭の右には赤く美しいバラの飾りが、
彼女の美しさをより引き立てている。
見に着く服装は
女性用の白い服
へそ出しの
胸元を大きく開けた露出度が高い服は
彼女の大きく、バストが凄い
Iカップの胸の魅力を届け、
さらに、胸のラインを服の上を映し出し、
辱めもなくその綺麗な形を明かしている。
その圧倒的ボリュームを出す服を装着して
さらに、白くブランド物に感じる
短いスカートを履いている。
ムチムチで細く肉付きのよい
芸術作品と言ってもういい太ももを
目に焼き付け、堪能できる。
それに、加えて白いブーツを履くと
どこまでも白という言葉で埋め尽くされるが
それでも、美しい神々の芸術作品を言って過言ではない
花、妖精、精霊、天使、女神、泉、月、宝石、真珠、芸術作品
上げたらキリがないがないほどに比喩を思いついたのに
この美しい、可愛い、可憐な極上の女体を持つ
超絶可愛いちょっとエロいエルフを例えになる
言葉を思いつかない何で。
『で、何考えているんだ俺。
さっきから彼女の体に注目しすぎているな。
これじゃ俺はただの変態ではないか。』
『告、そうですね。』
初めての異世界人との出会いが
こんな、超絶美少女エルフだから、
心のどこかでちょっと混乱している。
まずは、挨拶だ。
第一印象は大切だって先生も言ってたではないか。
俺は、エルフを見る。
様子がおかしい。
さっきからビクビクと足を震えている。
あのマンモスを簡単に仕留めた。
猛者なのに、
もしかしたら、別の人が仕留めて回収に来ただけかもしれない。
「む・・・」
何?
俺を方に向き手に持つ双剣を
いつでも殺すことができるように構えた。
エルフの美しさによって
剣など飾りにしか見えなかったが
こちらもなかなかの一品。
赤白で分けている柄が特徴で
形は双刀であり、刀身にはギザギザの刀が入って
相手を切るではなく相手の肉を抉るための構造をしている。
いわば、刀版のこぎり。
刀身の色は両方同じ月のような美しさを持つ黄金色で構成させており
柄の方は片方紅緋の花のような生地で
もう片方は純白の生地でできている。
見るからに名刀ど呼ばれるものを俺に向くのは理由は
『俺を警戒しているのか!
いやいや、殺そうとしているのか。
そや、俺は魔物だけど話せばわかるで!』
だから、話した。
落ち着いた口調で
「コ・ン・ニ・チ・ハぁ」
否、かなり怖い声で
まるで、幽霊のように。
その結果
「きゃあああああ、
虫が喋ったああああああああああああ」
怖らせてしまい、
何とか弁解しようと試みるが
「死ねええええええええええええ」
悲報
死ねと言われた。
そのまま、エルフは双刀をクロスして
振り下ろして。
ビームを撃ってきた。。
「ビーム、え、ビームを撃ってきたの。」
まさか、異世界人は魔法による攻撃ではなく
ビームを撃ってきた。
白い光だか、
放たれた直線上にある障害物に消そうとする。
俺はすぐに右方向に行って躱そうとする。
すると、クロス状のビームは後ろにある
木にぶつかって大爆発を起こした。
轟音と爆炎。
圧倒的な熱量を持って
俺の後ろにいる樹木は消滅した。
「危ねえ、今の当たったら死んだぞ。」
『解。彼女の魔力は特に異質です。
当たれば命はありません。
速やかにその場から離れてください。』
焼け焦げ、
木は完全な灰と化し二酸化炭素を吐き散らした。
あのマンモスの不自然な切断面は
あのビールによって真っ二つにされたんだ。
つまり
「死にやがれエエエ」
「当たったらヤバい。
死ぬ、まじで死ぬ!!!」
エルフは親の仇でも見ている目で俺をにらみ
双刀を振り回し、ビームを乱射した。
樹木は乱伐され、
ビームは時には木を焼け焦げる切断面を残し、
時には木に当たって大爆発を引き起こす。
「うわああああああ」
悲鳴を上げながら、
温和は物質操作で地面に穴を開け、
その場から離れた。
△▼△▼△▼△
「ぷはぁ〜
やべぇ、死にかけた。」
満身創痍であのビーム乱発エルフから逃れ、
体内の酸素がなくなるまで土に潜った。
「でいうか、初めての異世界人で初のエルフとの会話で相手から殺させるなんで。」
初対面であんな怖い声で言った俺にも問題があるけど
やはり、心に傷が入る。
「しかも、あんな美少女に死ねで言われた。
また、相手お話できるかな」
『告。ムリです。
あのエルフは虫などが大の苦手のようです。』
「え、こんなにかっこいいのに」
『マスターはゴキブリがかっこいいと感じますか
感じませんよね』
「そうだけど、その言い方だと
俺がゴキブリではないか」
心に傷を負いながら
ついに、家に戻った。
家、厳密に言えば洞窟を掘り、
中にベット用の草を敷いた
原始的な家だか、
住めば都の言葉通りに
どんな所でも、住み慣れるとそこが居心地よく思われてくる。
最初は不便と思ったが
今はすごく居心地が良い。
こうやって
いつものように、洞窟や周辺の森に戻って
涼しい風で吹いて洞窟の塞いでいる大岩を見ながら
優しい風が肌に当たれば戻ってきたと思える。
しかし、今日は違う。
森が洞窟が
辺り一帯が焼け野原になった。
「何なんだ、これはよう!!!」
最初はまた、トルマリンが癇癪を起したと思い行くと
直ぐにその考えを否定した。
真っ二つになった大岩、
焦土に成り果て今後一切の生命を否定する。
黒い炎が燃え上がった。
燃える樹木と草も無に帰る。
この不毛の大地にも
物理的な炎はなくなるはずなのに
未だに残り続ける。
「そうだ、マリンは
トルマリンはどこにいる!!」
慌てて洞窟の中に入ると
そこには、崩れ落ちた岩などで塞がれていた。
「嘘だろう。マリン、マリン。
聞こえているが、返事をしろ。
返事をしてくれ。」
物質操作で目の前の障害物の岩などを一掃した後でも
トルマリンの姿は一切なく温和は探し続けた。
△▼△▼△▼△
「マリン、はあはあ
どこにいる、はあはあ」
一体、いつまで歩いただろうか。
トルマリンが消え、
三日がたった。
俺はトルマリンを探すために
この森をさまよった。
何度も何度も彼女の名前を読んだのに
一切、返事がやってこない。
森を抜け
あたりを見渡す。
何も意味をなさない行為だか、
もしかしたら、ここにいるかも知れないという
希望という名の可能性があるかもしないと思い、
やめられなかった。
何度も何度も森の境目に出ると野原か川しかないのに、
でもやめられないのだ。
あの子を見つけるまでは。
今日、その結果は見出した。
「あ、あれは」
壁だと直感的に感じた。
青く宝石のような壁
その壁に刻む模様と太陽の光が反射し、
宝石のように輝く。
『告。ここは、ルルシア王国の都市の一つ
シンメルト大魔境に最も近い都市で
冒険者ギルトの最大手
自由開闢がよく出入りに使われています。
青の理想都市と書いてこう呼びます
青の理想都市。』
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