第3話 くらえ、大地の槍
それでは、マナスル先生
お願いです。
俺を強くなりたいです。
どうすればいいですか?
心からそう願った。
俺、ついさっき、犬の顔した魔物に襲われたときに
拳銃(不完全)も火も効かない魔物に苦戦をして、
無様を晒した。
この先、もっと強い魔物があるはず
なので、それに備えるため俺は強くならなければならない。
そのため、魔力やら超能力やらを理解しなくてはならない。
『解、わかりました。』
俺はこの暑い日から体を冷やすため
山から下りて木の下にいる。
『告、まず、この世には魔力があります。』
うんうん
『名所は地方によって違いこともありますが
基本的に魔力を使って不思議な現象を引き起こすものはすべて魔術と呼びます。』
魔術、如何にもファンタジーのような設定。
『でも、これを使うにはたくさんの知識
及び、技術が必要です。
しかし、マスターはそれがなくても創造がありますので
魔術を習う必要はありません。
故に超能力を鍛えたほうがいいです。』
『超能力ですか。
そういえば、銃を作りたいけど
昨日のアレはやっぱり構造が悪いですよな。』
『告、そうです。』
『じゃ、お願い拳銃の作り方を教えてください。』
『ダメです。』
『え?』
余りにも即答、
しかも、冷たい。
『マスターを甘やかしすぎことはよくありません。
自分で考えてください。
出来なくても、天の知識でお金を払って知識を得ってください』
天の知識確か
『効果、天の知識:お金を払い知識を得ることができる。
また、一部の知識は条件を必要とする。』
そうそう、
確かお金を払えばどんな知識も得られるのね。
でも、俺はお金を一円も持っていないよ
だけど、値段を見ることもできるのね。
買わないけど、ショッピングしてもいいよね。
『いいですよ。』
じゃ、発動するね。
超能力のコツも分かった。
できると分かって、念じると発動できる。
『うわ、何だこれ』
いきなり、目の前、
グーグルの検索エンジンみたいなものが出てきた。
いろいろ、操作してみた結果
どうやら、思ったことを文字にして
検索できるみたいだ。
俺は拳銃を検索してみた
色々な拳銃を見たけどどれも
最低でも金貨八千以上の物が多い。
金貨の日本円で言うとどのくらい?
『金貨一枚 一万
銀貨一枚 一千円
小銀貨一枚 百円
銅貨一枚 十円
鉄貨一枚 一円
金貨八千だとざっと八千万円です。』
『八千万!!!
日本の平均年収の約十七倍だぞ』
その後、ミサイル、戦車の値段も見たが
数えるのも恐ろしいほどの値段だった。
『告、現在、マスターはこの世界のお金も手に入れない状態なので
銃なんかに執着しないで超能力を鍛えるほうがいいと思います。』
『分かったよぉ。』
知識チートを使うことができないなんて
異世界転生は難しい。
『しかし、一回だけお試しにどんな知識も無料で
もらうことができます。』
『え、本当に?』
『はい、でも、一回しかできないので
真剣に考えたほうがいいと思います。』
念入りに注意された。
『大地の槍』
いきなり大地から巨大な槍ができた。
槍は人の軽い皮膚を簡単に刺さるけど
頑丈な鱗を纏う魔物には効かない。
これは、創造の効果の一つ物質創作。
この効果は触れた物質を己の望む形にする。
以外にもこれは、とても便利だ。
まず、触れたものを作り変えるときに
設計図が頭に浮かぶ、俺は土に触れて
自分の望む形に変化した。
それが、大地の槍。
魔力も消費しない、俺が考えた技だ。
でも、元が土だからか
とても脆い。
そこで、物質操作の出番だ。
物質操作で土の周りを圧縮すれば
強固で頑丈な槍にできる。
技のバリエーションも増えるわけだ。
新しい技ができて
自身の力を開発するその姿は
子ともが新しいおもちゃのようだ。
温和は自身の新しい技を試すと同時に
今夜の晩御飯を狩ろうと夕暮れに出発し、
森の中の獣道で魔物を探しに行った。
この道は巨大な魔物が幾度も踏んだ道だから。
ちょうど道になっている。
『それにしても、本当に広いなこの森。』
山に登り、辺りを見渡した温和は
そのあまり美しさに感動したと、
同時にそのあまりに巨大な森に驚愕した。
『この世界に人がいるのかな?
居なかったらどうする?
まさか、ずっと俺一人で生きるの』
嫌だよ。
そんな呑気なことを考えなくなる。
今、何かが来る。
温和の隣の草むらの中から出たのはイノシシ。
牙はなく本当にただのイノシシだ
丁度いい、オマエを今夜の晩御飯にしてやる。
イノシシも温和のことに気が付き
温和に信じられないスピードで突進した。
温和はその見え見えの攻撃をよけ、
突進は温和の後ろにある木にぶつかった。
木はそのまま折れ、
倒れた。
いやいや、普通のイノシシはここまではできない。
やはり、異世界の魔物はただのイノシシでも
化け物じみた強さだ。
次は俺のターン
俺はイノシシを近距離から大地の槍で、一撃で倒した。
元が土とは思えないほど頑丈さと鋭さを誇り、
イノシシの皮膚を貫き。
そのまま、息を引き取り絶命した。
うまい、うまい。
俺は仕留めた獲物を川で大きくて2枚平の岩を拾った
拾った一枚の上で解体し、もう一枚は火で熱し焼いて食べた。
解体は始めただから、
出来は悪く内蔵は途中で
嫌、やめとこう。
薪を少なくし火を弱火にしてちょっとずつ焼けば
はい、上手に焼けました。
それを、口に運ぶ
なんと、口は顎の鎧のような部分を
左右に開くことができそこには人間の口がある。
これでは、カマキリではなく
ケンタウロスではないか?
そんな疑問は飛ばして食った
いや、食った食った。
さって、食い終わったし、
寝るとしようか。
俺は物質操作と物質創作で山の一番下で土を掘り、
人が通れる大きさの洞窟を作った。
洞窟のドアの役割を担う。
岩を物質操作で持ってきた。
これて、襲られることなく夜は安全に寝れる。
では、おやすみなさい。
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