第1話 カマキリに転生?
目覚めて最初に思ったことは、暗いということだ。
暗い。
真っ暗で何も見えない。
体は全く動かない。
まるで、体を何かに覆われているみたいな感じで動かない。
感じは、微妙に弾力がある。
どうなっているのか、俺の名前は白木温和だ
確か、トラックから妹をかばって引かれてしまい、
そのまま、死んだはずだ。
よし、記憶に問題はない。
それよりも、ここはいったいどこだろう。
病院いや、有り得ない。
あのときのけがは、どう見ても助かりそうもない
じゃあここはどこだろう?
手足を動かすと
何かにぶつかった。
そのまま、触ってみると
分かったことがある。
俺の周りに何かしらの物が覆われている。
これに、力を入れると、
俺を覆っているものが壊れてしまった。
そこで、目にしたのは大きな湖と森だった
小鳥は、鳴き声を出しながら飛んでいる
水も透明度は高く、太陽の光を反射してピカピカと光っている。
とても綺麗で、幻想的な姿だ。
湖に行く、
およそ、10メートルだ。
湖に近くに行くと小魚は逃げ出した。
そこに、写っているのは、カマキリだった
いや、カマキリに似った生物だった。
全身は金属みたいなエメラルドグリーンとところところ白が混じった
かっこいいデザインをした鱗と
鋭く、黒く変色した鎌は死神のように恐ろしく
一番奇妙なのは頭は騎士の兜のようなデザインになって、
いや、仮面ライダーの兜に近いデザインになっている
目の部分は緑色に発光している。
そこには目がない。
だか、目と同じ機能をしておりちゃんと見える。
どういう、仕組みだ?
羽根はエメラルドグリーンで
統一しておりとっても美しい。
まだ、見つかっていない新生物なのか?
いやいや、それは、どうでもいい。
これ、俺だよね。
その、何故かわからないが。
結構、かっこいいデザインをしたカマキリに転生した俺。
白木温和はどうすればいいのかわからなかった。
これから、何をするか。
もしかしたら、これは、夢かもしれない。
だって、そうじゃん
いつの間にか、転生して
しかも、人間ではなく、カマキリに。
でも、不幸中の幸いに
転生したのは普通のカマキリではなくてよかった。
もし、普通のカマキリみたいに
両目が大きい、普通のカマキリになっていたら
俺は訴えてやる。
誰に、訴えるのかわからないけど、
そうだ、これは、夢だ。
異世界転生何で、
あり得ない、ありえない。
まさか、本当に。
自分の体を動かしてみる
実感できる。
目の前の水を飲む。
おいしい。
俺は確信した。
夢にしては本当に出来すぎる。
『俺は、本当に異世界転生をしたのかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』
嘘だろう、嘘だと言ってくれ。
我ながら、酷く混乱している。
はあ
ここに、いって30分が経った。
そのくらい経ってば
嫌でも、現実を見る。
『まずは、生きるために住むところ
を探さなければならない。
都合よく、洞窟なんかはいないのかな。
いや、それよりも』
ぐうう、お腹から大きな音が鳴り響いた。
そういえば、生まれてきた何も食べていないな。
確か、蝶々の幼虫は生まれてきて
はじめは、卵の殻を食べると習ったが
自分の後ろにいる殻は余り美味しそうと思えないが
この空腹を満たすために食べるしかない。
そう、思って
俺は卵の殻に向かった。
殻の場所は木の近く居る。
草むらに隠れ
緑色の殻は外敵から隠れるためだろうと思われる。
緑色の殻、おいしいのかなと
呑気ことを考える俺のもとに
ある声が響いた。
『警告、マスター。
今、その場から離れてください』
え、危険。
何が危険なの。
というか、誰。
俺に話しかけてい・・・
周りを見渡すと何もなく
後ろを向くと出た。
「!!」
俺は声の正体を探そうとするのは
諦めた。
というか、終わった。
「がああああああああああぇええええええええええ」
そこには、青い犬の顔をした四足歩行の魚が
大きな口を空き、俺は抵抗するまもなく
がぶりと捕食された。
なにこれ、気持ち悪い。
ネバネバしたものが全身にくっついて
表現するだけで気持ち悪い。
でも、眠い。
何故か、眠い。
そういえば、何が起きたのだ。
一瞬の出来ことだから何か起きているのが全然わからない。
『起きてください
マスター。寝てしまうと永遠に起きられなくなりますよ』
誰、寝るときは静かに寝かせてくれよ
『ここは、青犬魚フィシュのお腹の中です。
この魔物は獲物を丸呑みにしてお腹の特殊な胃液で
相手を眠らせて溶かして栄養にするのです
このまま、じゃ死にします。』
え、死んでしまうの
というか、食べられたのか
嫌だ、死にたくない。
前世で死にたくないと思いながら死んでしまったのに
生まれ変わってそうそう、死ぬなんで俺は嫌だ。
『そう、思ったら
今すぐ、脱出してください。
脱出方法を教えますので』
この声、意外と親切だなと思い。
俺はこの声に従う。
『まず、自分の周りの魔力を感じてください。』
魔力、如何にもファンタジーな言葉に感動しながら
俺はこの声に従った。
何となくわかった、
何かが自分の周りを覆っているものが、
これが、魔力なのか。
『解、そうです。
これが、魔力またの名を生命力という。
これを、抜いてください。
コップに中に水をスプーンで汲み取るように』
俺は、魔力をボール状にして取り出した。
やってみると、意外と簡単だな。
『そのまま、してくださいね。
マスターの魔力を特殊なので、
この世界にはマスターに適合できる
魔術はありません。
故に、超能力 創造を使用してください』
待て待て、
情報量多すぎ。
ちょっと整理してみる。
つまり、そのユニークスキルとやらを使えばいいということ?
『正確には超能力創造の効果、創造を使用します。
では、マスター魔力を自身が考えるイメージにしてください』
イメージで、
うん、火だな。
そう、考えると魔力は自分の想像通りになり
火になった。
熱い、熱い。
これ、自分にかけていないか。
このままじゃ、胃液で溶けて死ね前に
俺が焼死してしまう。
そう思った、
次の瞬間に俺は胃袋の中から放おり出した。
恐らくだか、
お腹が燃えて辛くなって、
俺を吐き出しただろう。
熱い火から、
一気に水の中に入った。
助かった。
じゃない。
火は消えたけど、
俺は泳げない。
泳いだ経験はあるけど
それは、人間のとき、
カマキリがどうやって泳いだのかわからないよ。
『仕方ありません。
では、マスター失礼ですか。
体を貸してください。』
瞬間、俺の体の制御は何者かに奪われた。
奪ったのは確実にこの声だか、
それよりもどうやって陸に上げるのかと
俺は疑問を持つ。
『告、マスターから超能力 創造
効果、物質操作を発動。
周囲の水の流れを変え、マスターを陸に上げます。』
周りの水が不自然なまでに流れを変え、
この身を陸までに上げる。
不思議な感覚だ。
とっても、現実とは思えない力。
魔法かなと思われる光景がするのに
感情はそこまでほどに高まっていない
これを当たり前と受け入れているのか俺は?
考えことをしたら
いつの間にか陸に上げられた。
体の自由も取り戻した俺は
この声に質問した
『とりあえずお前は何者だ。』
『わたくしはマスターの超能力 叡智です。』
『マナスルさんでいいですか?』
『マスターはわたくしのことを
どうやって呼んでも構いません。』
『マナスルさんは何者ですか。』
『超能力 叡智。
超能力というのは簡単に言えば
よく、ライトノベルによくあるスキルと同じようなもので
魔力を使わず、不思議な現象を引き起こすことができるものが多いですか。
マスターのように魔力を使って超能力を発動するものもあります。』
随分とわかりやすい説明ありがとうございます。
それで、気になるのは
マナスルさんと創造の能力何ですか?
『解。叡智
効果、***「読み方、ぴぴぴ」:自身の疑問を答えることができる。
効果、天の知識:お金を払い知識を得ることができる。
また、一部の知識は条件を必要とする。
創造:効果、物質創作:触れた物質を己の望む形にする。
効果、物質操作:触れた物質を自由自在にコントロールができる。
効果、創造:創造の魔力を燃料にし
あらゆるものを創造する。』
比較対象はいないが
俺の感想は強いほうと思う。
だか、創造の能力は分かったけど
叡智の効果はいまいちわからないな。
特に***の部分は何。
すごく気になるけどこれ何。
『警告』
え?
突如の警告に
俺は体をまるで石のように固まった。
『今から一つの生命反応がこちらに向かってきます。』
湖の方に向くと影があって
こちらに向かってきた。
青犬魚フィシュだ。
口の周りに焦げているところから
さっきと同じ個体と思う。
恐らくはさっきの恨みを晴らしてきたと思われるが
『今はそれところではない。』
逃げろと思い、
必死に4本脚を使って走る。
森の中に行き、
後ろを向くと既に青犬魚フィシュが自分のすぐ、
後ろにいるのに気ついた。
大きい口を開くと
俺は軽々とよける。
その後も同じ行動の繰り返し、
はアハハ、そんな、なまっちょろいな攻撃など当たるかよ。
でも、いつになったら終わるのだ。
先の終わりに見えない
鬼ごっこに俺はいつまで、耐えられる
カマキリに転生したおかげか体力は大幅に増えているが
それでも、限界はある。
俺、白木温和この異世界で生きられるのかは
心配だ。
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