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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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PRESENTATION

翌朝、食堂へ行くと弟君がなにやら考え込んでいた。


「どしたの弟君?」

「カエデ様・・・。私は本当に最強なんでしょうか?」

「全てが最新テクノロジーだから、そのはずだけど・・・。」

「ラムダ姉様にも円姉様にも歯が立たなかったんですけど・・・。ラムダ姉様に

 紅緒姉様の方が強いとも・・・。」

「成程。まああれだね、性能としては最高なのは間違いない。だけど生まれた

 ばかりだからね。その辺は僕達と同じだよ。」

「つまり経験不足だと・・・。」

「そういう事だね。2柱から色々学んで経験して最強になればいい。

 弟君が戦う相手は神だからね。」

「仕えながら修行します。」

「昨日も言ったけど、2柱には寿命がないからさ。そういう意味では時間は沢山

 ある。焦らず修行してよ。」

「わかりました。」


キリコ達は既にエステに行ったようだ。早くね?

朝食を食べ弟君とクロ兄の屋敷へ向かう。下は夜になっていた。

おっ、ここだな。和尚設計の近代建築だからすぐにわかった。

はっ、もしかしたら奴が・・・跳ね飛ばされては困る・・気配察知。

よし、居ないな。


「こんばんわー。」


シュッとメイドさんが現れた。


「カエデ様、いらっしゃいませ。」


「クロ兄は居るかな?」


「はい、クジャク様とリビングに。案内します。」


「ありがとう。」


建物は2連になっていて前の方は仕事用だろう。渡り廊下から見える庭が

素晴らしい。組合の仕事だろうか?

コンコン。


「カエデ様がお見えです。」


「カエデちゃん♡。」


「こんばんわ。」


「いらっしゃい、カエデ。」


「もうすぐだね。祝いを届けに来たんだよ。当日はばたばただろうしね。」


「もしかして祝いって後ろに居る人かしら?」


「カエデちゃん、嬉しいけど人をもの扱いしちゃ駄目だよ。」


「クロス、その人はオートマタよ。」


「えっ、オートマタ?人にしか見えないんだけど。」


「彼は今持てる技術を全て注ぎ込んだ2人の部下というかサポーターかな。」


「初めましてマスター。まずは名前を頂戴したく。」


「名前かあ・・・どうしようクジャク?」


「そうねえ、見た目は思いっきり和風ね・・・そうだ狂四郎なんてどう?」


「キョウシロウ・・・いいね。」


クジャ姉、時代劇の見過ぎじゃね?しかも超古いし・・・。


「何かしら?カエデ。」


「な、何でもないっす。」


「よし、じゃあ君の名前はキョウシロウだ。よろしくね。」


「はいマスター、マスター夫人。必ずやお役に立ってみせます。」


「もっと肩の力を抜いてよキョウちゃん。」


「キョ、キョウちゃん・・・。」


「いやだって、キョウシロウって長いからさ。」 何で付けた?


「フフフ、その方が呼びやすいわね。キョウちゃん、結婚式が終わったら

 とりあえず新しい仕事が始まるからよろしくね。」


「お任せ下さい、夫人。」


「んじゃクロ兄、クジャ姉。キョウちゃんの能力は本人から聞いて。

 結婚式・・・楽しみにしてるよ・・・。」


「楽しみそうじゃないんだけど?」


「いやクジャ姉、そうは言うけどね何もないと思う?」


「思わないわ。」


「即答ー!」


「神界は絶対よ。」


「絶対ー!」


「私は武闘系の神じゃないのは知ってるでしょ。よろしく弟君♡。」


「ま、まじ・・・。ゼウスやガイアの上位神が居るではないですかー。

 アマテラスも。」


「あの神達が動くわけないじゃない。」


「そ、そうなんですか?事が起こったら、だ、誰が納めるんですかあ?」


「そうねえ・・・夜叉とあなたかしら。」


「ちょ、ちょっとクロ兄~。」


「あはは、大丈夫だよ。神達はそこまで人間っぽくないからさ。

 カエデちゃんだって知ってるでしょ?」


「そうだけど・・。アテナ達にも協力を頼もう。」


はぁ・・・頭痛がするよ。

ガーネットの屋敷に戻り、リビングで胃をおさえていた父さんにヒカミ特製

ドリンクを渡す。


「ついさっきまで、ゼウス様と打ち合わせだよ・・。のりのりなんだよ・・・。」


「僕も今さっき、クジャ姉に脅されたよ・・・。」


「早く終わるといいね・・・目出度いんだけどね・・・。」


「本当だよ・・・お目出度いんだけどね・・・。」


「「はぁ・・・。」」


考えるのは止めよう、神のする事だ今考えても無駄だろう。

考えるのを止めたのでぐっすり眠れた。

今日は従魔学だからその後チル先生の依頼を聞きに行くか・・・。

クラブハウスに転位。


「リング、お早う。」

「お早うございます、カエデ様。」 リングの頭の上に茶々がいる。

「茶々もお早う。よくやってくれたね。」 頭を撫でる。

「にゃ。」


みんなはいつもの学園生活に戻っていた。期末テストだもんな。


「シゲさん、FにAクラスを目指す子いるの?」


「居ないな。」


「そうなんだ。」


「私はFクラスを目指してますが指標が全くわかりません。」


「指標かあ・・・全部真ん中へん?」


「それはそれで難しいですね。」


いつも通り、コラさんに襲われながら授業を終える。予定より早いらしいが

次の授業の時に従魔の召喚を行いそれを試験にするそうだ。

チル先生の研究室へ。


「失礼します、カエデ・ガーネットです。」 ガキン!


「何かしら?質問かしら?」


「いえ、ワイズ探偵社への依頼の件で。」


「あら、バイトでもしてるの?」


「まあ、そんなとこです。それでグリフォンをティムしたいと。」


「そうなのよお、グリフォンなんて滅多にお目にかかれないじゃない?

 最近はロイド君が乗ってるのも見なくなったし。」


「確かに。ですがグリフォンは強いですよ。」


「だからワイズに依頼したのよ。コラちゃんも強いけどさすがにグリフォンが

 相手だと怪我しちゃうし。」


「フン!グリフォンごときに負けはせん!」


「コラさん、何で戦う事が前提なの?」 ガキン!


「ティムするには色んな方法がある事を教えたでしょ?」


「ええ、卵からとか怪我してるのを助けるとか。何が来るかわからないですけど

 魔法陣で召喚とかですかね。それが試験でしょうけど。」


「危ないから皆に教えるのは3年生になってからなんだけど方法がもう1つ

 あるのよ。」


「ああ、そういう事ですか・・・。」


「知ってるの?まあ、あなたなら知っててもおかしくないわね。」


「屈服させる。ですね。」


「そうよ、戦って自分の方が格上って見せるの。」


「しかし、僕が戦っても意味が無いのでは?」


「もちろんよ、私がやるわ。」


「えっ!」


「普段はコラちゃんが私の替わりに戦ってくれるけど、私も戦えるわよ。」


「チルは強いぞ。俺は負けたから従魔になったからな。」


「・・・意外でした。」


「そう?あれよ師匠はバロン様よ。」


「えっ、爺ちゃん!まさか大剣を使うんですか?」


「そうよ。」


これは予想外だ。チル先生の場合、普通の件が大剣にみえそうだが・・。


「考えてる事はわかるけど、普通の大剣よ。」 


まじか・・・。


「お願いしたい事は2つ。1つは本当にグリフォンが居るのかの確認。

 もう1つ、グリフォンは知能が高いからできれば話し合いをして従魔か騎獣

 になってもらいたいけど、もしバトルになったら周りに被害が出ない様に

 して欲しいの。」


「わかりました。僕も戦わない方がいいと思います。グリフォンは縄張り意識が

 高いので、もしかしたら父さんの騎獣のウルブスさんが何か知ってるかも

 なので聞いてみます。」


「聞けるの?」


「ウルブスさんはレベルが高いので人化してますから。」


「まじ?」


「まじです。僕が赤ん坊の時に面倒を見てくれていたそうです。」


「興味深いわねえ・・・。」


「こちらかもお願いが。」


「贔屓はしないわよ。」


「いや、それに近いかもですが・・・来週の試験を免除して欲しいんです。」


「もしかして既に従魔は居る?」


「はい。僕、ユキチ、シーゲル、キリコ、ヒカミ、エイル、ザイルは居ます。」


「何故黙ってたの?」


「強すぎるからです。」


「・・・あなたの従魔は何なの?」


「雷猫、狛犬、天狐です。」


「全て神獣じゃない。国でも滅ぼすつもりかしら?」


「まさか。それに皆、自立していてそれぞれ働いていたり職人の修行を

 してたりしますから。」


「他の子達もそれクラスかしら?」


「・・・・はい。」


「はぁ、わかったわ。あなた達は従魔学を学ぶ必要があるの?」


「ありますよ。僕達は色々あってたまたま契約しただけですから。理論的な

 事はなにも。」


「他の子達の面倒も見てあげて。」


「えっー!」


「FクラスがAやBより優秀なのは、あなた達が居るだけじゃないわよ。」


「大物が召喚されると・・・。」


「おそらくね。」


「危なくないですか?」


「だからお願いしてるのよ。良い従魔は必ず皆の助けになるわ。」


「それはそうですが・・・。わかりました。」


「今度、あなたの従魔達にも会わせてね。」


「わかりました。グリフォンの事はわかり次第お伝えします。急いだほうが

 いいと思うので。」


「そうね。下手に冒険者なんかに刺激されたら大惨事よ。」


1度クラブハウスに戻る。


「ワイズ。」

「はい。」

「グリフォンの噂については?」

「噂はありますが・・・ゴロウの森にも居ないそうです。」

「イフリート達が居なくなったから森に帰ったのかも。」

「そうですね。ただウルブスクラスのグリフォンだと・・・。」

「ああ、人化してる可能性もあるか。」

「はい。」

「了解、引き続き探してみて。」

「承知しました。」


グリフォンの仲間意識ってどうなんだろう?群れで居るのは見た事ないな。

リビングに行くとスズメが読書していた。皆は午後の授業に行ったようだ。


「スズメ、授業は?」


「今日は休講ですね。」


「ケーキ食べにいかない?」


「行きます!」


ヴィータとシゲさんに念話で休む事を伝える。


「よし、行こうか。」


「はい!」


パティスリーはガーネットの敷地内だ。今は各国に出店も始まっている。

ウルブスさんは帝都1号店の店長もしている。


「相変わらず混んでますねえ。」


「裏から入ろう。母さん達が使ってる部屋があるから。」


部屋に行く途中で厨房のウルブスさんに声を掛ける。


「ウルブスさん、忙しい?ちょっと話がしたいんだけど。」


「んっ、カエデか。少し待ってくれ、これ焼き上がったらいく。

 新作のケーキでも食べててくれ。」


「了解。」


スタッフの人が注文を取りに来てくれた。

僕は新作を頼み、スズメは新作を含め5個程頼みマチルダ先輩にお土産も

買っていた。食べながら来た理由を話す。


「成程、それでウルブスさんに話しを聞こうと。」


「そうなんだ。ちなみにスズメは特定の従魔は居ないよね?」


「それが、フェニックスから幼体の面倒を頼まれまして屋敷に居ます。」


「えっ、幼体って事はファイヤーバード?」


「はい。私より父さんにべったりですね。」


「そりゃあスザさん、朱雀だもんね。あれ?もしかしてスズメも朱雀になれる

 のかな?」


「なれませんよ今は。将来はわかりませんが。」


「お待たせだ。」 ウルブスさんが来た。


筋肉に白衣だが良く似合っている。


「悪いね、聞きたい事があってさ。」


「グリフォンの事か?」


「やっぱ知ってたんだ。」


「同族の事だしな。森に居ると冒険者とかに狙われるし目立つしで保護した。」


「えっ!」


「ここで働いてるぞ。さっき注文を取りに来なかったか?」


「えっ、さっきの人!」


「美しい方でした。」


「イフリート達はもう居ないから帰れと言ったんだが、ここが気に入ったらしく

 てな。屋敷に住んでるぞ、ロイドが部屋を用意してくれたから。」


「・・・・灯台下暗し。知らなかったよ。」


「パルって言うんだが、何か用か?」


ウルブスさんに依頼の事を話す。


「いんじゃないか。」


「いいの!」


「パルはまだ子供だからな。先生なら色々教えてくれるだろ。

 本人も好奇心旺盛だからな喜んで引き受けるんじゃないか。」


「これはあれだねえ・・・ケーキ食べて解決かなあ・・・。」


「・・・そのようですね。」






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