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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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REFLECTION

「私達は反省ばかりよ。トライガンにいいようにやられたし・・・。」


「ベル姉達は一騎当千だからね。逃げながら戦う敵はやりずらいかも。」


「箱庭の学校ではそういう軍略的な事も学べるのかしら?」


「確かそういう授業もあったと思うけど。」


「クロ兄達の結婚式が終わったら見学に行くわ。」


「了解。父さん、他の国の勇者は来たの?」


「う~ん、居た事は居たんだけど・・・。」


「使えない連中だったわ。あれよ、俺が私がってやつ。」


「ああ・・・。」


「それが討伐を遅らせた理由でもあるわね。」


「あれかしら?勇者になると人格がおかしくなるのかしら?」


アス姉を含め、みんな母さんを見る。


「ちょ、ちょっと、私はおかしくないわよ。」


「ははは、ツバキは昔から変わらないよ。」


「・・・・。」 それはそれでどうなんだ?


「僕は期末テストの準備だね。」


「必要ないでしょ?」


「いやいやFクラスを維持する為には真ん中辺を狙う勉強を。」


「スタンビートの後だと今更なような気がするけど・・・。」


「はは・・・。」


「来週、学園の代表者に帝宮にきてもらうよ。」


「了解。」


久しぶりにみんなで夕食を食べ、風呂にでも入ろうと思った所で

キリコに呼ばれていた事を思い出した。しょうがない、行くか。


「キリコー、来たよー。」


「ぬっ、敵か!敵だな!」 青ちゃんがうるさい。


「あなた、カエデはフッティングにきただけですよ。」


「フッティング?」


「兄の結婚式の時に着る正装だよ。」


「ああ、孔雀と結婚するやつか。」


「そうそう。クロ兄はもう人間やめてるから。」


「何の神なんだ?」


「あれじゃない、ゼウスの後継者だから全知全能。」


「すげえな、兄。」


「すげえよ、兄。」


アトリエでフッティング。白竜も見ている。


「こちらが正装です。」


「おお・・・。」 スイッチしてみる。


「あれね、日本で言う孫にも衣装ね。」


「正装の割には動きやすいね。」


「はい、そのまま戦えるようにしています。」


「いや、何で?」


「神の結婚式ですよ。何もない訳ないでしょう?」


「はぁ・・・憂鬱。」


「それと、これを。」


「新しい戦闘服?」


「そうです。カエデはどうしても鎧を付けるのが嫌みたいですので鎧並みの

 強度のコートを開発しました。」


「まじで?今までのコートより軽いんだけど。」


デザインも今まで以上にシンプルカッコイイ。


「大人っぽくていいね。」


「カエデは最近、大きくなっていますから。」 来たよ、成長期!


「ありがとう。代金はキリコの口座に入れておくよ。」


「必要ないですよ。今回のザクロの件のギャラが異常でしたから。」


「ディアナドラゴンの金銭感覚はおかしいからね。じゃあ、お言葉に甘えてさせて

 もらうよ。あっそうだ、白竜ママ。グリフォンの目撃情報入ってない?」


「あるわ。あれじゃない?イフリート達から逃げてきたんじゃない?」


「そうかも・・・。」


「グリフォンがどうかしたんですか?」


「チル先生から探偵社に依頼が入ってて、ティムしたいそうなんだよ。」


「確かロイド様も。」


「ウルブスさんだね、もはや騎獣というよりパティシエだけど。」


「えっ、あのケーキ屋のパティシエってグリフォンなの?器用ねえ。」


「まあ明日、先生に聞いてみるよ。」


キリコの屋敷をお暇し、ワイズ邸に寄る。


「ワイズ、グリフォンの目撃情報を調べておいて。」

「承知しました。」


今夜もワイズ邸に泊ろう。ゆっくり入浴しぐっすり眠る。

朝のルーテインをこなし学園へ。ロイド流とツバキ流の稽古はさすがにクロ兄

達の結婚式が終わるまで休み。

午前中は魔導の時間だ。スタンビートを経てみな思うところがあったようで

熱心に取り組んでいる。魔力増強組が多いかな。

ボルタに聞いたんだが、魔導銃を連発できれば戦いはもう少し楽だったはず

という事らしい。レールガンとブラスターが撃てれば確かにそうだろう。

他の魔法にも魔力は使うし悪い事ではないな。

キリコにもブラウにも最早、教える事はないので瞑想のふりをしながらウトウト。

ウトウトしながらこれからの事を考える。

期末テストとチル先生の依頼、何より憂鬱なのは結婚式だ。いや、憂鬱など

思ってはいけない、とても目出度い事だ。だが神界での結婚式などどうなるか

想像もつかん。ううむ・・・。


「あの、カエデ。大丈夫ですか?」


「何が?」


「いえ、うなされていましたので・・・。」


「あっ、いや~これからの事を考えてたらつい・・・。」


「クロス様の結婚式ですか?」


「そうだね、超目出度いんだけどなんか起こるじゃん?」


「確かに・・・。ですが、らしくないですよ。」


「そうは言うけどねモンスターを相手にするのとはわけが違う。

 相手は神、しかも複数・・・。」


「何で戦う事が前提なんですか・・・。」


「クロ兄とクジャ姉の結婚を妬んでる柱が居そうだし・・・。」


「そうですね、クジャク様はお美しいですから。ですがその辺の事はゼウス様や

 アマテラス様、お婆様あたりの上位神が何とかするんじゃないですか?」


「そうだよね。僕は旨いもんでも食ってりゃいいんだ。」


「そこまでは言いませんが・・・。ところでカエデ、贈り物はどうするんです?」


「・・・忘れてた!やばい、どうしようキリコ?」


「困った時の空島では?」


「オートマタか・・・。」


念話でシゲさんに話しかける。


「シゲさん、クロ兄達への贈り物って決めてる?」


「ああ、クロス様からの要望でキャンピングジープを作ったぞ。」


「じゃあ僕はオートマタを贈っても被らないね。」


「そうだが最高のオートマタじゃないとまずくないか?」


「午後から空島に行く。オマタは休むからよろしく。」


「わかった。」


「キリコ、帝宮から色々あると思うけど後はよろしく。今週は病欠する。」


「しょうがないですね、わかりました。」


魔導の時間が終わり、急ぎ空島へ。


「円ー、昼食お願い。」

「おう。トンカツ定食でいいか?」

「いいね。」


旨いトンカツ定食を食いながら構想を練る。僕の知る限りオートマタの最高峰

はラムダと円、紅緒さんのメイド3姉妹か・・・。メイドさん達はガーネット

のメイド部隊が居るので必要ない。となると執事か仕事をサポートする腹心

ポジ。僕はカモナにどれだけ助けられているか・・・。

そう言えばクロ兄って友達居るのかな?タケル兄やアス姉は親戚だから

ノーカンだ。・・・何か聞くのが怖くなってきた。

よし!最高の執事をプレゼントしよう。マキナに相談だ。


「円、ちょっとマキナの所に行ってくるよ。」

「おう。オートマタの準備をしておけばいいか?」

「うん、よろしく。」


おお・・・空島の住人が飛んどる。


「マキナ、いるー。」


「んっ、誰だ小僧?」


「カエデ・ガーネットです。」


「むっ、お前がイカルガか・・・。」


「何か久しぶりに言われた気がする。」


「違うのか?」


「いや、そうだけど・・・マキナは?」


「マキナなら箱庭とかいう所の別荘に行っとるぞ。」


「ありゃ・・・ところであなたは?」


「見てわからんか?ショップ店員だ。」


「・・・態度でかくない?」


「むっ、そうなのか?お客様は神様だからとマキナに言われたが

 そりゃそーだろくらいにしか思わなかったな。」


「こうなんだかしょうがないような気がしてきた・・・。」


「まっ、気にするな。でっ、何をお探しだ?」


「すんませんでした、普段通りでいいです。」


「そうか、すまんな。」


「オートマタの材料が欲しくて。最高のオートマタを造らないといけない

 んだよ。」


「最高のオートマタか・・・。」


「普通の素材はあるんだけど、お祝いで渡したいから特別な素材がいいかな

 と思ってさ。」


「最近マキナが開発した液体金属なんてどうだ?」


「そんなの開発したんだ。もしかして変身機能とか組み込めるかな?」


「いけるぞ。」


そうなると執事より部下の方がいいかも。欲しいな液体金属。


「造る時は特別な製法がいるかな?」


「いや普通の金属と同じ扱いでいい。」


「すごいなそれ。でもお高いんでしょう?」


「お祝いなんだからケチケチするな。イカルガとあろうものが。」


「いや僕はまだ子供だから。」


「見た目だけだろ。少しまけてやろう。」


「ありがとう。」


まけてくれたがとんでもない金額だった。ザクロのギャラが全て溶けたよ。

しかし他ならぬクロ兄の為だ、よしとしよう。


「円ー、液体金属が手に入った。」

「おお・・・噂の。」

「執事型にするつもりだったけど、変身機能を付けれるみたいだから

 腹心の部下って感じにしよう。」

「あれだな、手とかが刀や剣になるやつ。」

「いいねえ。」


という事でクロ兄の部下を造る。想定としては20歳くらいで僕のオートマタ

の型を流用する。顔は同じにするとややこしくなるので切れ長の目の和風。

武具の設定はせず臨機応変に対応できるように。銃なんか使えるといいよね。

ジェムは円同様ダイヤモンドを使用。服は僕のオートマタで円が着せ替えを

楽しんでいたそうでフォグのが結構あった。ちょっと複雑な気分になったが

円が嬉々として任せろと・・・。諸々のプログラムは円のデータストックから

チョイス。膨大な量に驚いたよね。結果、もしかしたら最強なのでは?

名づけはクロ兄達にお任せ。結婚式の時に渡すのはどうかと思ったので

事前に渡して護衛も務めてもらおう。


「ふぅ・・・完成だ。円、起こしてくれ。」

「最強の弟が出来た。」


弟君が目覚めた。


「初めましてカエデ様、円姉様。」

「調子はどう?違和感はないかな?」

「少々、お待ちください。サーチ!」 えっ、魔法が使えるの?

「いや、言ってみただけだろうな。」 おや?嫌な予感がするぞ・・・。

「これは素晴らしい!機械とは思えない滑らかな動き、問題ありません。

 強いて言えば目からビームが出せない事でしょうか。」

「出さんでいい!君はこれから僕の兄夫婦のサポートをしてもらう。

 2柱、つまり神だね。うまくやってくれ。」

「お任せ下さい。」

「神の配下だから先は長い。たまに円にメンテナンスをしてもらって。」

「かしこまりました。」

「明日、2柱の所へ連れて行くから。名前はその時に。」

「楽しみです。円姉様、少々テストがしたいのですが。」

「いいぞ、表に出ろ!」


2人はどっかんどっかんテストを始めた。

僕は丁度いいので今持ってる武具のメンテナンスと一応強化もしておこう。

いざとなったら箱庭の連中を呼ぶけどね。

全部出して並べると圧倒的に銃が多い。確かにこれでは銃マニアだ。

分解して油をさしたり磨いたり・・なんか焚火なみに落ち着く。

しばらく集中して手入れしてると円が呼びにきた。


「終わったの?」

「夕食の支度があったからな、ラムダを呼んだ。」

「スピナーにも行けてないなあ・・・休みに入ったら行こう。」

「ああ、喜ぶぞ。」


夕食はすき焼きだ。1人で食べるのもなあと思っていたら女性陣が来た。

スズメのセンサーがいい仕事をしたようだ。


「出来たんですか?」


「うん。多分、厨房の手伝いをしてるんじゃないかな。」


「円さんの鍋は相変わらず絶品ですね。」


「よせよスズメ。褒めたってメガネしかないぞ、鑑定付きの。」


「さすが円さん。」


「キリコ、帝宮から話はあったの?」


「はい。好きな武具を作っていい券と名目上、軍部や魔導院に属する権利です。」


「紐づけと違うの?」


「あくまで希望者なのと属すれば給与が支払われるようですね。」


「ちなみにFクラスは全員辞退しました。ザイルとブラウは元々魔導院で

 働いていますし。」


「武具に関してはオマタクラブで作った方がいいと。」


「まあ子供のうちから魔剣はどうかと思うよ。オマタで作る物のグレードを

 上げた方がいいのかな?」


「今のままでも十分に使えますけどね。」


「今以上の素材だと銀貨1枚は無理があるでしょうし。」


「それもそうか。オートマタは完成したから学園に復帰するよ。

 チル先生に話も聞きたいし。」


「私達は明日、エステに行ってから戻ります。」


「了解。」 結婚式前の準備ってやつかな?


僕は露天風呂入って寝よう。


「円、あとよろしく。」



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