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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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REQUEST COMPLETED

「どういう事だ?」


「ジレイさんは白魔導師です。」


「・・・そういう事か。」


「これが証拠の映像です。くれぐれもよろしくお願いします。2人はこちらで

 お預かりします。」


「わかった。必ず『龍の巣』は処分する。ひとつ聞いていいか?」


「何でしょう?」


「カエデ1人で『龍の巣』は潰せるのか?」


「・・・・。」


「マスター愚問です。カエデ1人でこの世界そのものを潰せます。」


「いや、無理だから!そんな無駄な事しないし!」


「わかった・・・。」


「いや、信じないで!」


去り際に柏手を打って言霊を解く。


「さて、帰ろうか。」


「いや~カエデ様、ギルマスを脅すとは・・・私、ちびりそうになりました。」


「脅してないから!」


1度ワイズ邸に戻る。


「ジレイさん、少し用事を済ませてきますので寛いでいて下さい。

 すぐに戻りますので。ワイズ、ジレイさんをよろしく。」

「承知しました。」


「ワイズ・・・まさか不動産王の?」


「そうですが、何か?」


「えっー!」


「ザクロ行こうか。待ってる人、いやドラゴンが居る。」


「・・・ドラゴン?」


「行けばわかる。キリコは付き合って。」


「わかりました。」


面倒なので崑崙はとばしてシャングリラに直接転位。


「ディアナー、連れてきたよー!」


「!」


とても綺麗などでかい龍が飛んできて人化した。いきなりザクロを抱き締めた。


「ちょっと、カエデ!ガリガリじゃない!」


ディアナにザクロがガリガリな理由を話す。


「ほう・・・っで、その腐ったクランは潰したんでしょうね・・・。」


「ま、まあな・・・。」 蘭お姉たま、頼んます・・・。


「じゃ、いいわ。あなたお名前は?」


「ザ、ザクロ・・・。」


「ザクロちゃんね。今日からあなたはここに住むのよ。」


ディアナが指を鳴らすとメイドさん達が現れザクロを連れ去った。


「ありがとね、カエデ。」


「ああ、今まで苦労した分可愛がってやってくれ。」


「もちろん。今日から私の娘よ。うんと甘やかすわ。」


「いや、それもどうかと・・・。」


「お礼はもう渡したわよ。」


「んっ?」


本当だ桃がこれでもかってくらいアイテムボックスに入ってる。ありがたい。


「帰ろう、キリコ。」


「はい。」


「ただいまー。」

「お疲れ様です。夕食の準備が出来てます。」

「ありがとう。キリコも一緒に。」


「はい。」


食堂に行くとジレイさんが居た。


「お待たせして申し訳ありませんでした。」


「いえいえ、普段できないような贅沢な時間を過ごせました。」


夕食は丸いハンバーグだった。肉汁がすげえ。

コーヒーを飲みながらこれからの事を話す。


「ジレイさん、まずは刀術を学んでみませんか?」


「師範には全く向いていないと言われました。」


「まあ得手不得手はありますからね。ただ武具も色々ありますから試して

 みましょう。」


「わかりました。キリコ様は何をお使いなんですか?」


「私は刀がメインで銃も状況に応じて使いますね。」


「銃ですか・・・最近、増えてきてますもんね。カエデ様は魔法ですか?」


「それが最近、自分でもわからなくなってしまって・・・。」


「カエデはウエポンマスターですよ。しかも銃マニアです。」


「いやいや斧やモーニングスターみたいな重いのは使えないよ。」


「すごいですね~。」


「器用貧乏なだけですよ。それよりジレイさん、自分にバフを掛ける時は気を

 つけて下さい。」


「というと?」


「まず、どんなに重ねがけをしても身体ができてないと反動がすさまじいです。

 特に脳は物理的に鍛える事が出来ませんのでかなりの負荷がかかります。」


「そう上手くはいかないですか・・・。聞いてばかりで申し訳ないのですが

 何故、今日出会ったばかりの私にここまでして頂けるのでしょう?」


「ロマンです。」


「ロ、ロマン?」


「キリコもですが僕の居るギルドの連中はソロでもダンジョンの攻略は可能です。

 けど様々な理由でノーカンなんです。」


「はっ、そう言えば噂を聞いた事があります。」


「もしかしてラフィンウィッチーズとか言うふざけた噂ですか?」


「そ、そうです・・・。」


「ははは。まあ、それは置いておいて僕はソロでもダンジョンを攻略できる

 猛者を見てみたいんです。いくら剣技や魔導が優れていてもそれだけでは

 ソロは無理ですから。」


「バフや回復が優れてないと無理だと?」


「そうです。1人で全てをこなすわけですから究極的なバランス型がそれを

 成せると思っています。」


「そ、それが私だと?」


「絶対とは言えませんが、可能性はあります。ですからロマンと。」


「私は冒険者、前衛にずっと憧れていました。今からでもなれるでしょうか?」


「世の中でよく言われるている適正や向き不向きは、それを発してる個人の意見

 でしかありませんよ。」


「属性とかは関係ないと?」


「そうです。僕もキリコもオールでしかも無詠唱で魔法は使えますよ。」


「えっ!」


「ジレイさん、まずは常識や決めつけは捨てましょう。明日、学園は休校なので

 刀術の師匠を紹介します。今日はゆっくり休んで下さい。」


翌日、キリコは『龍の巣』の顛末を聞きに冒険者ギルドへ。僕はジレイさんを

連れて刀術の師匠に会いに。


「カエデ様、師匠はどちらにいらっしゃるのですか?」


「今、仕入れの旅をしています。」


「仕入れですか?」


そう、ジレイさんの師匠をお願いするのはレットア婆ちゃんだ。

閃光のレットア、プププ。旅のお供になるしお店も手伝えるだろう。

武具も使い放題だ。


「カモナ、レットア婆ちゃんは?」

「今は移動中です。」

「丁度いい。」


「婆ちゃん、邪魔するよ。」


「カエデか、驚かすでない。んっ、見ない顔じゃな。」


「えっ?婆ちゃん?」 若返ってるからそういう反応になるよね。


「婆ちゃん、白魔導師のジレイさん。」


「白魔導師・・・今時珍しいのう。」


「ジレイさん、婆ちゃんは現役のSランク冒険者だよ。」


「現役の復帰したばかりじゃ。っで、何か用か?」


「婆ちゃん、ジレイさんを弟子にして。」


「はっ?」 ジレイさんを連れて来た経緯を話す。


「『龍の巣』が・・嘆かわしいのう。武道は得意ではないがソロを目指すと。」


「うん。どうやら白魔導師の特性は伝えられてないようだけど、武道を習得

 できればSランクも夢じゃない。」


「特性?バフ以外にも何かあるのか?」


婆ちゃんも知らなかったようだ。婆ちゃんにも説明する。


「なんと!そんな事が・・・。」


「人にかけるより自分にかけた方がディレイが少ないからね。」


「ほぅ・・・面白いな。」


「『龍の巣』は失敗したけど、上手く使えば婆ちゃんも

 ブレイクスルーできるよ。」


「・・・説明しておくれ。」


「ようは自分が強くなったと勘違いせずにバフがなくてもその状態をイメージして

 動くようにすればいいんだよ。人は元々自分の身体を壊さない様にリミッターが

 あるからね。」


「それでブレイクスルーか・・・儂もまだまだ強くなれる・・・。」


「そういう事。」


「年甲斐もなくドキドキしてきたぞ。」


「ジレイさんは武道についてはこれからだから武具の相性もわからないんだ。」


「それで儂のところか・・・。」


「婆ちゃん、流派とかあるの?」


「特にはない。若い時は趣味で色々な道場を周っておったのう。」


「いっそこ事、自分の流派を作っちゃえば?」


「流派か・・・それも悪くないのう。」


「ジレイさん、荷物とかは?」


「元々そんなにありません。いつも持ち歩いてますよ。」


「じゃあ今日から婆ちゃんと行動を共に。」


「よろしくお願いします、師匠。」


「婆ちゃん、ジレイさんをよろしく。」


僕はそのままカモナのアトリエへ。桃のソーマを仕込んでしまう。

普通に食べても超旨いからヒカミにもおすそ分けしよう。


「カモナ、ヒカミはどこに?」

「ビストロにいらっしゃいます。」

「いいね、何か作ってもらおう。事務所にも寄るよ。」


「カエデ、今どちらに?」 キリコから念話だ。


「桃を届けにビストロに向かうところ。」


「私も行きます。」


「じゃあ事務所でおち合おう。」


「わかりました。」 カモナから事務所に転位。


「ちわー。」


「カエデ様、丁度良いところに。」


「どしたの?」


「謎の大金が振り込まれております。」


「ああ、多分ディアナドラゴンからだ。」


「白金貨300枚ですよ!」


「いやまあ、跡取りを見つけ出したから。」


「どうします?」


「いつも通り半分は寄付して。あとキリコに70枚と5枚はレットア武具店に。」


「承知しました。」


リビングでコーヒーを飲みながら他の依頼の話しを聞く。


「成程ね、じゃあウイルス家の件は解決したと見ていいね。」


「はい、問題ないかと。スタンビートに乗じて2人を亡き者にしようとした様

 ですが、ズーム様達が返り討ちにし現行犯で捕まえましたからもう言い逃れ

 はできないでしょう。」


「良かったよ。」 茶々はクラブのマスコットに専念できるな。


「それと学園の教師、チル様より依頼があります。」


「チル先生から?どんな?」


「最近グリフォンの目撃情報があるらしくティムしたいから手伝って欲しい

 との事です。」


「グリフォン・・・。」 ウルブスさんじゃないだろうな?


「了解、先生の所に行ってみるよ。」


「お願いします。」


キリコが来た。


「腹ペコだ。食べながらでもいい?」


「はい、私もお腹が空きました。」


裏口からビストロのビップルームへ。スズメが本を読んでいた。


「お疲れ様~。」


「読書してただけですから疲れてませんよ。」


「そうだ。笑君が久遠と戦ってるのを見て言ってたんだけど、スズメは目が

 悪いんじゃないかって。」


「えぅ?メガネはかけてますよ。」


「いやそれはフェロモンを抑えてるだけだから。」


「つまり私の視力は落ちてると?」


「本ばっか読んでるからって言ってたよ。」


「むぅ・・・気付きませんでした。度付きに変えてみます。」


「試してみて。」


タマが料理を浮かして運んできた。戻る時に大量の桃を持たせる。


「うっま!」


「ビストロの営業日は楽しみなんです。」


「だよねー。」


超美味しい昼食を食べエスプレッソタイムへ。


「キリコ、それで?」


「はい、『龍の巣』は解散。全員、ライセンスは剥奪になりました。」


「罪の方は?」


「クランマスターとサブマスは逮捕され拘留されました。」


「当然だね。」


「それと今回の件を重く見て暗部のような組織を立ち上げる事に。」


「やだよ。」


「それはお断りしてきました。テッサイ様を長として立ち上げるそうです。」


「兄弟子なら問題なしだ。」


「何があったんです?」


スズメに今回の依頼とその顛末を話す。


「そんな事が・・・。休む間もありませんね。」


「全くだよ・・・。」


「カエデ、ロイド様達も戻ったそうですよ。」


「やれやれ、無事なのは嬉しいけど後処理がねえ・・・。今回の1年生の活躍は

 金一封じゃすまされないよ。」


「確かに・・・下手するとこの国が滅んでましたから。」


「帝宮の武器庫を空にしてあげよう。」


「程々に。私達は武具も地位も必要ありませんし。」


「さて、じゃあ帰ってイフリート達の話しでも聞くよ。それとクロ兄達の

 結婚式もよろしく。」


「カエデ、夜にでも屋敷に来てください。フッティングします。」


「・・・・了解。」


屋敷に戻ると、全員いた。


「みんな、お帰り~。お疲れ様でした。」


「カエデちゃん♡、ありがとね、露払いしてくれて。」


「知らない人じゃなかったから説得して引いてもらったよ。」


「知り合いだったの?」


「前の世界で共闘した事が何回かあったんだよ。」


「召喚者か・・・どおりで・・・。」


「イフリート達は倒せたんだよね?」


「どうにかね。」


「あの火力は反則だったわね。」


「神に近い存在だからね。」


「カエデちゃん、スタンビートの件、申し訳なかったねえ。止めたんだけど

 ジルが娘が居れば大丈夫だと言ってきかなくてねえ。」


「ちょっと、雷帝をしばいてくる!」


「まって、待って。」


「さすがに今回は無茶ブリが過ぎたよ。死人が出なかったのは奇跡だから。

 僕達がバックアップしても全てを網羅できる訳じゃないからね。」


「国からきちんと報奨やらなにやらだすから。」


「まんまとポイべの陽動に嵌ったって事かな。」


「そういう事だね。ポイぺ様も強かったよ、クジャクとアスカが居なければ

 危なかったよ。」


「超音波で感覚が狂うのよ。」


「ポイべは何だってこんな事を?」


「端的に言うとクロノスが復活する前に露払いをしようとしたみたい。」


「露払いに魔王とスタンビートか・・・。」


「帝都は完全に敵認定されてるわねえ。」


「迷惑な・・・。」



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