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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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TANDOORI CHICKEN

Fクラスに戻る。


「みんな、お疲れー。」


「そっちは済んだのか?」


「うん、サンプルゲットだよ。こっちもそろそろ終わりそうだね。」


「そうだな。エイルとザイルが各クラスを周ってヒールとバフをかけてるから

 もう終わるんじゃないか。」


シゲさんの言葉通りモンスター達が消えていった。

いや、まじ黄金の世代。まあ、みんなへたり込んでるけどね。

各クラスの代表者が先生達の所に集められたようだ。これからの事が伝えられる

んだろう。ちなみにFクラスはオマタクラブ抜きでミノタウロスを倒したと

アトムから聞いた。すげえなFクラス!

シゲさんとキリコが戻ってきた。


「今日はこのままここでキャンプをする事になった。残党の警戒も兼ねる

 そうだ。帝都内にも多数モンスターが入り込んだそうだが、そちらも全て

 壊滅できたそうだから安心してくれ。」


カーミラの姿が想像できるな、あと蘭お姉様達も・・・。

という事でせっかく用意したサバイバルキットを大いに役立ててもらおう。

早速テントを張り焚火っす。


「カエデが既に放火魔の眼に・・・。」


「は、早い。さすがプロキャンパー・・・。」


いや~焚火は落ち着く。それにしても短い時間で色々あったな。

モンスターの後続がない所をみると父さん達はイフリート達を討伐できたようだ。

帝都内にもモンスターが現れたんだったら逆にメレル先輩も安全だろう。

茶々も動いてるだろうし。

クロ兄達はまだ戦ってるのかな?まっ、2柱だし大丈夫だろう。

よし、僕はキャンプに集中だ!


「す、すごい集中力です。」


「先程のオーガとの戦闘以上ですね。」


「なんかゴゴゴーと音まで聞こえてきます。」


「さあさあ私達も準備しましょう。お腹が空きました。」


Fクラスのみなもテントを張ったり焚火を始めたりしている。

事前に練習もしていたのでどこのクラスよりも早い。

スタンビートの後とは思えないのどかさだ。


「カエデ悪いが他のクラスの様子も見てやってくれ。」


ニング先生の頼みとあらば仕方ない。


「わかりました。」


とは言え姿を晒すのは目立ちすぎる。姿を消してっと。

まずはJクラス、ここはカルラが居るから大丈夫だろう。

さすがにブッシュクラフトのグッズは少ないな。成程、大型テントを

用意したんだな。まだテントを張ってる最中だ。


「カルラ、問題ある?」


「うわっ!驚かせるな!見ての通りだ、というかこれが普通だろ。

 Fクラスがおかしいんだ。」


「みんなキャンプ慣れしてるからな。」


「さっきまでの戦闘もそうだ。シーゲルの指揮がなければ危なかった。」


「みんなレベルが上がったんじゃない?」


「そうだな、いい経験になったとは思う。後でヒカミ様の所へ行く。」


「了解。」


IからCまでは似たようなもんだ。竈も石で囲ったり穴を掘ったりと

それぞれの担任も指導に忙しそうだ。

Bクラスに行く。ここはヒカル達がいるから問題ない。ミナミもいるしね。


「ミナミ、どう?」


「問題ないですよ。ハーレムの皆さんが面倒みてますから。」


「んっ?ガクちゃん?」


「ああ、ガクさんもハーレム入りしたみたいです。」


「まじで?」


「まじです。ヒカルさんが『ケモ耳最高ー!』とか言ってました。」


「・・・ゆるせん。だが、分からなくもない。」


「わかるんですか?変態。」


「い、いや、ま、まあ・・・。」


「こちらが落ち着いたら行きます。」


「了解。」


残りはAクラスだが、リクオ君が居れば何の問題もない。

が、あのサーカスのテントのようなものは何だ?皇女か・・・。

放っておこう・・・。

おっと、足元に氷柱が刺さる。雪女か?


「姿を消せるモンスター・・・。」


しょうがない、両手をあげて姿を見せる。


「怪しい者じゃない。」


「あなたは確か・・・ヒトデ!」


「ちゃうわ!カエデだ!」


「そうそうリクオの師匠ね。」


「師匠という程の事はない、むしろ同志だ。」


また氷柱を飛ばして来た。


「何すんだ!危ないだろう!」


「あなたのせいね!リクオが剣術や政治よりキャンプに夢中なのは!」


「いやいや子供なんだからそっちが普通でしょ。」


「駄目よ!ぬら様の後を継いでもらうんだから。」


「それはお前達お付きの者がなんとかしろ。あんまりプレッシャーかけると

 また紅桜にとりこまれるぞ。」


「あなた、タチバナの関係者なの?」


「母さんがタチバナだ。」


「そう、ツムギ様の・・・。今回は見逃してあげるわ。」


「そりゃどうも。」


転位で自分のテントへ。先生に報告してやっと夕食が作れる。

既に周りにいい匂いが漂っている。何を作ろうかな?

食材は現地調達と言っていたが、さすがに無理だろう。スラッガーバードの

肉でタンドリーチキンでも作ろう。それとレーションスープと米だ。

秘伝のカレースパイスにヨーグルトを混ぜ肉を漬けこむ。その間に炊飯。


「相変わらずの手際の良さですねえ。」


「普通の料理よりこっちの方が本職だからね。」


「さすがキャンプ命。ところでバーサーカーの事、何かわかったんですか?」


「詳しい事は箱庭で調べてもらうけど、大体の事は。おそらく寄生物が取り付い

 た生き物を最適化するんだ。」


「最適化ですか?」


「さっき戦ったオーガなんだけど姿としては人間と変わらない。けど、パワーは

 オーガキング並み。」


「スピードを上げるために小型化した・・・。」


「そうだと思うよ。正直スピードは底上げした僕と変わらなかった。」


「それは・・・。」


「宿主が死ぬと自分も死ぬわけだから、死なないように強化するよね。

 小型化する事で皮膚も凝縮されて鎧のようだった。謎も残ってる。」


「謎?」


「これだけのモンスターが居てバーサーカーは1体だけっていう。」


「確かに・・・。あの、カエデ、私も箱庭での研究に参加しても?」


「もちろん、博士に紹介するよ。今、クロ兄達がポイべと戦ってるからクジャ姉が

 うまく誘導尋問してるんじゃない。」


「えっ!今回の首謀者はポイべ様なんですか?」


「そうみたいだね。タンドリーチキン食べる?」


「頂きます。美味しい!」


「スパイスにヨーグルトを混ぜて漬け込むのがポイントだね。」


「成程。って、そうじゃなくてポイべ様といえばティーターン神族の中でも

 大物じゃないですか。」


「そうだねえ。案外、クロノスの復活も近いのかもね。」


「落ち着いてますね。」


「そりゃそうだよ、関わる気ないもの。」


「そうだと良いのですが・・・。」


「やめてー、フラグ建てるの!」


「それはそうと、みんなこっち見てますよ。特にスズメ。」


「えっ?」


「タンドリーチキンの匂いに釣られたんでしょうね・・・。」


「しょうがないなあ、ヒカミ、優、手伝って。」


「「はい。」」


皆の分も焼く事にしよう。頑張ったご褒美だ。

物理的な報酬は雷帝からもぎ取ってやるんだからー!

スラッガーバードが足らん、ステーキ追加だ。

他のクラスの連中も参加しだしたー!


「手伝います!」


「おお、おかもち君。頼むよ。」


「おかもち君・・・。」


各クラスから料理スキルを持ってる奴らが手伝いに来てくれる。


「ようし、こうなりゃ宴会だ!ニング先生、お酒もありますよ。」


「何!よこせ!」


先生達にお酒やワインが追加された、チル先生ってば飲んでいいの?

あっ、睨まれた。

クラスに関係なくわいわいやっている。シゲさんがカスミとリナに挟まれ

難儀しているのが面白い。

スタンビートは大変だったけど、この光景を見ると1年生は沢山得るものが

あったような気がするよ。相当レベルアップしただろうし。


「みんな楽しそうですね。」


「お疲れ、キリコ。命を懸けた後だからね、今くらいは楽しんでもいい。

 そういえばミナミから聞いたんだけど、ガクちゃんがハーレム入りした

 らしいよ。」


「ええ、ヒカルの所に凸りましたよ。」


「何だって?」


「真剣に最後まで面倒を見ると・・・将軍にも許可はもらったそうです。」


「そっか・・・。じゃあ、いいんじゃない。」


ガクちゃんは僕達とは別ルートのストーリーに入ったようだ。


「カエデ、異空間で戦闘が続いています。」


「わかるの?すごいね。クロ兄達がポイべと戦ってるんだよ。」


「加勢しなくても?」


「クロ兄は既に神化してるし、クジャ姉の前じゃポイべごときに負けられない。

 ティーターン神族の幹部ではあるけどクロノスよりは全然、弱いからね。」


「神化ですか・・・。」


「クロ兄、アス姉、ベル姉は100パーセント神だね。人間やめたみたい。」


「そうですか・・・。何か複雑ですね。」


「そう?本人達が考えて決めた事だからね。みんなだってもういつでも神化

 できるでしょ?」


「お婆様にはそう言われました。あの、カエデは神になる気は?」


「ないよ。まあ、早死にはしたくないけど。」


「わかりました。」


「師匠!」


「あっ、リクオ君。お疲れー、どうだった?」


「正直無茶だったと思います。師匠のお仲間のヒールやバフがなければ死人が

 出てたと思います。皇帝は何をお考えだったのでしょう?」


「そうだなあ・・・ちょっと急ぎすぎかもね。」


「確かにモンスターや妖怪も活性化してますね。」


「うん。軍隊も出来たばかりだし、冒険者も現状あまりレベルが高くない。

 勇者頼りだとそう人数も居る訳じゃないからね。」


「はぁ・・・プレッシャーですね。中には初戦闘という子も少なくなかった。」


「リクオ君はいずれ神居の中枢を担わざるえないからねえ、自分の実力も

 さることながら、周りや部下を動かす事も増える。

 なんにせよ、全員無事で良かったよ。」


「全くです。師匠、よろしければ今度一緒にキャンプに行きませんか?」


「いいね。いくいく。」


リクオ君はキャンプの約束をして自分のクラスに帰って行った。

話しをしてる間じゅう優と雪女が睨みあってたけど・・・。


「カエデ様、何ですかあの雪女は?斬ってきますか?」


「ははは、物騒だね。特に恨まれる覚えはないんだけどね。」


「いずれ決着は付けます。」


「程々にね。」


その後2人はなんだかんだと大親友になるのだが・・・。


「スネにしては美味しいわね。」


「秘伝のスパイスだからね。」


「・・・・ありがとうですわ。」


「何が?」


「蛇腹剣の切れ味も異常でしたが、今回の騒動で死人が出なかったのは

 Fクラスのバックアップのお陰ですわ。スタンビートがこんな少ない訳が

 ありませんもの。あなた達が間引いたんでしょう?」


へぇ・・・気付いてたか。


「まあ、学園長の依頼だったしね。さすがにこんな無茶振りで子供達を死なせ

 る訳にはいかないさ。」


「スネおっさんですね。」


「AもBも頑張ってたし、他のクラスもレベルアップしたんじゃない。」


「それが狙いというか目的だったのかしら?」


「結果論としてはそうかもね。他の国からの生徒も沢山居るし、ここで学んだ

 事を国に持ち帰るといい。」


「やっぱり、スネおっさんです。フフフ・・・。」


そう言って笑うリナはいつもより穏やかな顔をしていた。

さて、コーヒー飲んで寝よう。ふっかふっかだよ、ふっかふっか。


お早う。あれ?女性陣が眠そうだな・・・。


「カエデ、何というものを・・・。」


「へっ?」


よくわからんが今日は学園に戻るだけだし大丈夫だろう。

朝食は簡単にホットサンドにする。

帰ったらまずは入浴だな、クリーンはかけてるから汚れてるわけじゃないが

気持の問題。後の処理は学園長や上級生がしてくれるだろう。

バス型ジープで帝都に戻る。ニング先生から今後の話し。


「みんな、ご苦労だった。帝宮からの無茶ぶりで覚悟もしていたが全員、

 怪我もなく生き残れてホッとしている。全員に報奨もあると思うが、それは

 後日改めて連絡する。まずはゆっくり休んでくれ。解散。」


週末だが、まずはバーサーカーのサンプルを博士に届けよう。カーミラへの

報告は来週でいいだろう。父さん達も戻って来るのに数日はかかるだろうし。

クロ兄達は・・・まっ、大丈夫だろ。


「エイル、サンプルを届けに箱庭に行くけどどうする?」


「病院に顔も出しますし、私も行きます。」


「よし、じゃあ行こう。冒険者ギルドや魔導院に呼び出される前に消えよう。」






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