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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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CAMPING 1

「休憩しない?」


「ふぅ・・・そうだね。」


「了解。」


オマタクラブの食堂へ。

普通にFクラスの連中もお茶してた。ボルタも居た。


「お疲れー。」


「お邪魔してるよ。」


「ダンジョンは?」


「今日は午前中で終了。これから面接かな。」


「やっぱり希望者は多いのか?」


「多いね。けど僕らは1年生だからね。上級生の希望者は悩みどころなんだ。」


「やりずらいかもだけど、ダンジョンに年齢は関係ないからね。」


「そうなんだよねえ・・・。」


「上級生は既にギルドに所属してるもんじゃないのか?」


「属してるよ。なんらかの理由で移籍したいんだろうね。」


「まあ、色々あるか。」


「ボルタは休み?」


「おう。華様達が居ないからな。他のチームはアタック中だ。」


「そうだった。」


「ベル様達はもしかして・・・。」


「ああ、魔王の討伐だね。父さん達からお呼びがかかった。」


「ま、魔王・・・。華様、大丈夫かな?」


「ロイド様達で片つかないとなると、相当な大物か?」


「イフリート夫妻らしいよ。」


「まじか・・・それはモンスターの範疇なのか?」


「微妙なところではあるね。なんにせよすげえ強いけど。」


「まじ大丈夫なのか?」


「大丈夫だと思うけど、何かトラブルがあればクロ兄も居るから。」


「イフリートにイフリータか・・・物語の存在かと思ってた。」


「現実の話しさ。お陰でスタンビートが起こって、こっちに向かってる。」


「えっ!それは野外研修してる場合じゃないんじゃ・・・。」


「こっちに辿り着くまでに軍や冒険者が間引きしてくれるってさ。」


「ハードな野外研修になりそう・・・。」


「そうか?俺、楽しみなんだよなあ。道具使っていいんだろ?」


「・・・京ではどんな野営を?」


「急に熊野の森に連れて行かれて1週間くらい放置されるんだ、丸腰だぞ。」


「大将と同じじゃねえか!」


「いや~諭吉と熊野あるあるで盛り上がった。」


「同志よ、明日ここに来てくれ。ミナミやジュリに極意の伝授を。」


「そんな大袈裟なものじゃないけど、教えるのはオーケーだ。」


「遂に、遂にボルタが役に立つ時が・・・。」


「いやいや俺、武道大会の優勝メンバーだから。ほら、金バッジ。」


「そんな事もあったな・・・。」


「忘却、はやっ!」


アトリエに戻り続き。デリンジャーを組み立てる。

ちっさ!だが殺傷力はしっかりある。ガンナーズギルドに登録してるかな?

確認しよう。次は・・・これまじ!


「シゲさん、アトム。邪眼がうずくから眼帯の魔道具作ってほしいって。」


「まじか・・・。」


「ははは、本当に居るんだねえ。」


「いやでも、これまじで邪眼持ちだったらやばくない?」


「・・・・。」


「実際、魔眼の方が有名だけど同じようなものだからねえ。」


「身内だとバート叔父さん親子がそうだけど・・・。依頼書の内容自体は

 作れなくもない。封魔のブレスレッドの眼帯版だね。」


「とりあえず依頼通り作って、直接本人に会ってみた方がいいんじゃないか?

 もしかしたら闇オマタの顧客になるかもだぞ。」


「よし、そうしよう。」


黒い布のストックはある。もしかしたらバート叔父さんみたいにメガネの方が

いいかもだし両方作っておこう。


「今日はこのくらいかな。」


「そうだな。」


「ダンジョンチームは戻ってきてるかな?」


「お帰りになってます。反省会の最中ですね。」


僕らもリビングへ。


「お疲れー。」


おお、真剣に見てるな。アルファ以外はトロールが相手だったんだ。

怪力なんだよな。だが、ベータからデルタまで全く危な気がない。

カルラは何でJクラスなんだ?


「化物共め・・・。」


「ボルタ、何か?」


「何でもござりませんでござる。」


みんなゴブアンの武具しか使ってないし・・・。


「ドロップはこん棒?」


「はい、大量に木材が・・・。数本残してギルドに売却しました。それと

 召喚カードもドロップしてます。」


「へぇ、レアドロップじゃん。」


「3枚ありますね。」


「召喚してみた?」


「いえ、緑の巨体が召喚されるとなんですから・・・。」


「ああ、大丈夫だよ。たぶんトロールの幼体だから。パスが繋がるから従魔の

 居ない人がいいかも。」


「そうするとミナミ、カルラ、ジュリでしょうか。」


「才蔵は?」


「でかいので滅多に召喚しないでござるが、大蝦蟇の愛ちゃんがおります。」


3人は召喚カードに魔力を流す。

ポンッ、ポンッ、ポンッとトロールの幼体が現れた。髪の色が全員違うので

わかりやすいな。


「可愛い・・・。」


「いずれあの犯罪者フェイスになるんですか・・・。」


3体ともモジモジしてる、シャイなトロールだ。


「えっと・・名前を付けてあげて下さい。」


ミナミは白髪のトロールで名前はナガレ。ミナミ、闇オマタに入らないか?

カルラは金髪のトロールで名前は元柳斎。いや、センス・・・。

ジュリは銀髪のトロールで名前はコボちゃん。もはや何も言うまい・・・。


「可愛いが役に立つのか?」


3人がキーキー言いながら諭吉に抗議している。

カードによると使用者との関係で成長していくらしい。育成ゲームかよ。


「今はレベル1だけど成長していくみたいだから、愛情をもって育ててね。」


3人は嬉しそうだ。普段はカードの状態で魔力は使わない親切仕様。


「トロールキングとやったの?」


「いえ、その手前で今日は時間がきました。」


「キリコ、ファントムのギルド順位って?」


「冒険者ギルドに隠蔽してもらってますからランク外です。」


「いいね。」


「ゼータはほぼ戦ってませんね。」


「いやゴリマッチョのゴブリンの目がハートなんだぞ。無理だろ・・・。」


「カエデはポーターしか・・・。」


「フフフ、じゃんけんに勝利したのだよ。」


「ジュリは普通に戦えてますね。」


「はい、スレイズのお陰です。」


「冒険者ギルドの情報によるとトロールキングを倒した後のフロアーは

 ゴーストタウンで前半の難所だそうです。聖魔法必須。」


「魔導銃が活躍しそう・・・。明日は橙国でキャンプだからここに集合ね。」


僕は前乗りで箱庭へ。橙国に行って野外研修に近い環境を探す。刑部に聞けば

わかるだろう。シゲさんは黒国へ。


「刑部いるー?」


「カエデか、どうした?」


「明日、橙国でキャンプするんだけどいかにもモンスターが出そうな森林って

 ないかな?」


「ほとんどそうだが、何でだ?」


野外研修の事を話す。


「成程な。じゃあモンスターも用意した方がいいだろう。キャスティングは

 任せてくれ。場所は悟空の所がいいだろう。」


「あそこか・・・いいかも。」


という事で準備は刑部に任せ僕は響さんの所で寛ぐ事にする。


「響さ~ん、泊めて~。」


「いいわよ。」


「って、誰ー!」


「シャングリラのソーマを飲み過ぎたわね。」


「いや、若返り過ぎて子供じゃん!」


「刑部と悟空が子持ちになったみたいで嫌だって言ってるわ。大丈夫よいつでも

 大人になれるし。」


「そうだろうけど・・・。」


「食事にしましょう。ソドムアームスの件もあるし。」


「了解。」


落ち着く和室で完璧な懐石料理。ここの料理長は和食に特化した人で

バウンズといつも喧嘩ばかりしている。うっめー!栗ごはん最高ー!


「今、僕の方で把握してるのがアトムのタイタンソード、ブラストソードの

 スレイズ。後、キリコ達が夏休みに方舟の回収。白竜が水晶ドクロを

 追いかけてる。」


「方舟はやばいわね。こっちはバベルとパレンケを追いかけてるわ。

 バベルはトライガンも狙ってるみたいね。」


「トライガン?復活したの?潰したはずだけど・・・。」


「大佐が生き残ってて、ティーターンの指示で再編成したみたい。」


「大佐が・・・。」


トライガンはティーターンの下部組織だ。主に眷族で構成されている。

大佐はティーターンが召喚したアメリカ軍の軍人だ。特尉時代に面識も

あり驚いたが、完全に洗脳されており僕が知ってる大佐とは別人だった。


「響さん、部下の人達にあまり無理はさせなくていいからね。」


「パレンケはともかくバベルは方舟なみに面倒よ。」


「普通のバベルなら持ってかれてもただの遺跡だから問題ないよ。鍵のプレート

 はここにあるし。」


「ローリングオーバーね。」


「そっちはティーターンどころがオリンポスにも渡せない。」


「カエデはソドムの民の正体に気づいてるんでしょ?」


「まあね。元の世界にも同じような伝承とオーパーツがあったし、実際

 特尉時代にそれがらみの任務も多かった。響さんだってわかってるでしょ?

 僕達の根源に関わる話だしね。」


「ミッシングリングね。」


「この世界は神が存在してるからややこしいけど、ソドムの民は間違いなく

 異星人だよ。」


「それでしかオーパーテクノロジーの説明はつかないものね。」


「僕達は遺伝子操作されて生まれた種族だと思ってるよ。この世界の人達は

 わからないけど。」


「また来るかしら?」


「どうだろうね?ソドムの民が救援信号でも送っていれば来るかもね。」


「嫌だ、フラグじゃない。」


「やめようこの話は、異星人の相手なんてまっぴらだ。」


「そうね。橙国も外に支部を作ったわよ。」


「帝都?」


「いえ、ガーネットよ。バロンが屋敷を用意してくれたわ。しかも支部長。」


「えっ、爺ちゃん大丈夫かな?ソーマ飲ませよう。僕は帝都よりガーネットの

 方が好きだよ。学園が出来たら転校する気満々。」


「ガーネットはいい所ね。特に近代化された街がいいわ。」


さすが都会好きの天狐。


「ディアナの神社もあるしね。」


さて露天風呂、もちろん温泉。ここの泉質もいいんだよね。

泳げるくらい広いので腹を出してプカプカ浮かぶ。

明日は刑部のキャスティングも楽しみだ、みながどう対応するか・・・。

悟空がやり過ぎるんだろうな。

悟空はいわゆる斉天大聖ね。ただし女性。刑部と共に響さんの片腕だ。

当然、仙術の使い手で仙人の頂点みたいな感じ。如意棒はあきたといって

剣を使っている。これがまた達人級。のぼせた、上がろう。

カモナが冷たいコーヒー牛乳を用意してくれた。


「ありがとう。レットア婆ちゃん、元気に旅してる?」

「それなんですが・・・。」

「何かあったの?」

「現役に復帰してロイド様達に合流しました。」

「え、えっー!」


まじかあ・・・確かにリーファンの加護と桃源郷のソーマを飲んだら・・・。

しょうがない・・・。


「これ婆ちゃんに渡して。鎧のブレスレッドの強化版だから。」

「かしこまりました。」


ドラゴンのブレスも跳ね返す鎧を荷電粒子砲に備えて強化したんだ。

イフリートやイフリータの炎なんてへっちゃらさ。

安心したところで寝よう。明日は楽しいキャンプだ、ヒャッホウー!


お早う。クラブハウスからここまでは誰かが連れてくるだろう。

ゆっくり和食の朝食を頂く。美味くておかわりしたよね。玄米茶うめー!

やっぱ僕は日本人だなあ。


「カエデ様、みなさんがお越しになりました。」

「ありがとう。」


リビングに行くとみな揃っていた。シゲさんとカスミは王の仕事してから合流。

初めて組はきょとんとしている。


「丁度いい場所を教えてもらったからそこに行こう。」


「一応聞きますけど、丁度いいとは?」


「やだなスズメ、野外研修に決まってるじゃないか。」


「この間の湖の畔ではなく?」


「鬱蒼とした森林だよ、シ・ン・リ・ン。」


「みなさん、どうやらただのキャンプでは済まなそうです。」


「よし、じゃあ出発しよう。」


ここから徒歩で行ける距離だ。


「諭吉、屋敷は?」


「出来てるぞ。昨夜はそこに泊った。」


「才蔵も?」


「そうでござるよ。」


「2人きり?」


「まあ、そうだな。」


「ふ~ん・・・。」 二ヤッ。


「な、何だよ!」


「別にい・・。」 ニヤニヤ。


「すごい所ですねえ。熊野に少し似てますか。」


「一応ヒカミからここが何なのかは聞いたが信じられん・・・。」


「全て我が王のものですよ。」


「やめてよヒカミまで。エクストラスキルではあるけど今は独立稼働してる。」


鬱蒼とした森を少しピクニック。おっ、あそこだな。

少し開けた場所がある。とても自然に見えるな、さすが刑部。


「ここだよ。」


「すごい・・・美しいですねえ。」


丁度ここから水墨画のような風景が見える。





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