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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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MACHETE AND AX

レクチャーが終わった。すぐには覚えられないだろう。

班長が教えてくれるだろうしね。

僕はどこの斑にも属していない。単独でサポートする。

これはカーミラからの依頼だ。探偵事務所経由で依頼があった。

バーサーカーのサンプルが欲しかったので丁度いい。


「カエデ、ちょっといいですか?」


「何だい?」


「ナミは長槍なんですが森の中だと・・・。」


「そうだね。レビのガタックみたいに2つにわけようか。作ってみる。」


「お願いします。」


「そうなると・・・レード、どうする?」


「本意じゃないけど体術メインにするよ。」


「カタール、作っておくか?」


「重くならないかな?」


「軽いの作るよ。」


「じゃあお願い。」


「了解。」


昼食を食べ午後からは委員会の活動日なので僕はクラブハウスへ。

コーヒーを飲んで休憩してると桃ちん先輩達がきた。


「カエデちゃん♡。」


「出来てるよ、訓練場へ行こう。」


訓練場に行くとアトムとシゲさんも依頼者と調整をしていた。


「まずは桃ちん先輩の鉄扇。2本作っておいたよ。使えるよね?」


「うん、さすがカエデちゃん・・・桃の花と父さん・・・ありがとう。」


「綺麗な扇ねえ。」


「こっちがクリたん先輩の大太刀、一文字だよ。」


「キャー!ありがとう!抜いていい?」


「どうぞ。」 シャリーン、簡単に抜いたな・・・。


「えっ?どういう事?」


「なにか問題っすか?」


「あ、いや・・・なんかしっくりくると言うか長年使ってる感じ?

 これ本当にゴブリンの鉄くずなの?」


「そうっすよ、銀貨1枚です。」


「安すぎない?」


「まあ下級生向きに作ってましたから、おこずかいの範疇で買える値段っす。」


「いいのかしら?」


「大丈夫っす。それより桃ちん先輩と打ち合って下さい。バランスとか諸々の

 微調整をするっす。」


「了解、桃やろう。」


「うん・・・。」


2人はある意味本来の得物を手にしてるせいか緊張気味だ。


「いくわよ!」


「うん・・・。」


おお・・・2人ともすげえ!昨日と全然ちゃう!ってかやばい!

僕は慌てて結界を張る。ゴブアンだよね・・・互角か・・まじすげー!

ベル姉達のギルドは安泰じゃないだろうか。


「どうすか?どわっ!」


突然クリたん先輩に抱き着かれた。


「すっごいわカエデ君!こんなの初めて!」


「やめんか!」


「クリたん、ずるい・・私も・・・。」


桃ちん先輩まで抱きついてきた。く、くるしい・・・・。

闘気に反応して様子を見にきたキリコがピキッとしてる。


「あの、何を・・・。お2人ともカエデが青白いですが・・・。」


「「えっ!」」


あ~死ぬかと思った。2人ともそこそこあるのな・・・。

何故か2人はキリコに説教されてた。


「先輩達、子供とは言えそう簡単に殿方に抱き着いてはいけません。

 抱き着くのではなく抱き着かれなければいけません。」


キリコ・・・何の話をしている・・・。


「特にカエデのような朴念仁の場合、忍耐・・そう忍耐が必要なのです。」


あれ?何で僕がディスられてんの?


「ま、まあクリたん先輩は今まで自分の間合いで戦った事がなかったんだね。」


「それで・・・クリたん、別人・・・。」


「いや~自分でもびっくりよ。桃もすごいわ、鉄扇ってやばいのね。」


「うん・・・。」


「桃、足りないわ。冬のダンジョンに行きましょう。」


「うん・・・。」


「お2人とも程々に。」


2人はダンジョンに行った。


「さて、レビとレードの武具を作っちゃうよ。」


「カエデ、野外研修の前に新入部員のためのキャンプをしたいのですが。」


「そうだね。今週末はベル姉達が箱庭に来るから、来週末に行こう。」


「わかりました。」


アトリエに戻り製作に入る。レビのは双槍みたいにして刃は尖らせないで

鉈状にしよう。森の中だと鉈は便利だからね、柄は森に馴染むようにドライアド

の木肌をそのままに・・・。あれ?何かカッコイイぞ・・・。

うぅかりしてたが薪はどうするんだ?現地調達なら鉈や斧がないとまずい。


「ザイル、ブッシュクラフトの鉈や斧ってどうしてるんだっけ?」


「ガーネットから仕入れてますよ。」 


ガークさんの所か、ミロクさん元気かな?


「了解。」


それはそれとしてFクラス分は作っておくか。ゴブアンが手に入ったら作ろう。

残りのゴブアンはカタールに回す。カタールは普通握りが付いているが、

レードの場合、基本は手甲でいざという時に刃を出せるようにしておこう。

足甲も作っておくか、ベルグの時の型がある。

後は重さだな、軽量化のサーキッドを全部に付ける。威力は落ちるが森の中

だと機動力の方が重要だ。よし、完成。

今日のところはこんなもんかな。

帰って久しぶりにガーネットの食堂で夕食にしよう。

ベル姉達はまだ戻ってきていないようだ、もしかして泊まりかな?

ビーフシチューうまっ!どこで食べても美味しいのは幸せな事だ。


「カエデ、ちょっといいか?」 白さんから念話が入る。


「いいよ。」


「白国の帝都支部にこれるか?」


「了解。」 カモナからヒカミの屋敷へ。


「ばんわー、白さんに呼ばれたんだけど。」


「こちらです。」


ブラウニーに案内されたのは屋敷の最上階だ。へぇ、ここが支部か・・。


「カエデ様がおみえです。」


「おお、ありがとう。」


中に入るとワイズ邸の指令室のような事は全くなく、心地良いリビング。


「ここが帝都支部?」


「いいだろ?くつろぎの空間を演出したのだ。」


「いや、これならわざわざ支部とか言わんでもよくない?」


「何を言う!ここでは重要な会話が繰り広げられたりするんだぞ!

 青のとこもこんな感じだ。」


「えっ、そうなの?もしかしてスズメのところも?」


「ああ、スザが支部などどうでもいいが娘に会いに来る口実のために作った

 と言っていたぞ。」


「親馬鹿共め!」


ヒカミがお茶を持ってきてくれた。


「ありがとう。」


「すいません遅くに。」


「気にするなヒカミちゃん、こいつはショートスリーパーだ。」


「ちゃうわ!イカルガはぐっすり寝れる暇がなかっただけだ。」


「むっ、確かにいつ戦いになるかわからなかったな・・・。」


「今は起こされなければ起きれない自信しかない。それより話しって?」


「おう、そうだった。野外研修の件だ。」


「何かわかったの?」


「まだ断定はできんがスタンビートが起きてるようだ。」


「スタンビート?塔のダンジョンか・・・。」


学園ダンジョンと冬のダンジョンはマスターがはっきりしてるので起こる

事はない。


「そっちも探ってるが、むしろモンスターの集団移動だ。今はまだ離れて

 いるが丁度野外研修にぶち当たるように調整されてるようなんだ。」


「全く・・・ただでさえ研修地はモンスターが多いのに・・・。」


「まあ、ある程度は間引くが全滅はさせない。研修地の間引きも軍がやってる

 がそっちも全滅はさせないだろう。」


「モンスターがゼロっていうのも研修にならないか・・・。」


「そういう事だな。問題なのはティーターンの誰が仕掛けてるのかわからない

 のとバーサーカーの件だな。」


「お父様、集団移動の原因はわかってるのですか?」


「まだはっきりはしてないが、ダンジョン外でのスタンビートの原因は

 だいたい・・・。」


「何かから逃げてる。」


「そうだ、おそらく魔王だろう。魔王の指示っていうケースもあるがな。」


「厄介ですね。」


「そうだね。軍もできて間もないしそっちの対応がメインだからね。」


「野外研修が始まる前に片付けばいいんだが。」


「魔王は自然発生じゃないかもね。」


「俺達もそう考えてる。魔王こそがバーサーカーじゃないかってな。」


「僕もそう思う。白さん何の魔王なのか調べて。」


「わかった。」


「ティーターンが全く尻尾を出さないのもね・・・もしかすと魔王は陽動の

 可能性もある。」


「メインが他にあると?」


「可能性があるってだけだよ。どっちにしてもハードな野外研修になる。」


「他の国も動かすか?」


「いや、過度な干渉は避けたい。できるだけこの世界の人達で解決してもらった

 方がいいよ。」


「そうだな。」


現状を聞いて屋敷に戻る。

大浴場まで行くのが面倒なのでカモナの檜風呂に入る。

ふぅ・・・いい湯だなっと。

ここへ来てスタンビートに魔王か・・・これって収集がつくのかな?

白さんにも言ったけど過度な干渉はやめておこうと思う。

身近な事だけにしておこう。Fクラスの野外研修にストームさんの件、

ティーターンが直接、姿を見せるならがんばって追い返すってところだな。


昨夜は色々と考え事をして、手の届く範囲と割り切った所で寝落ちした。

ランニング、素振りに朝食といつもの朝を過ごし早めにクラブハウスに。


「お早うリング。コーヒー頂戴。」

「承知いたしました。」


リビングに行くと既にみんないた。


「お早う。」


「・・・早いですね。何かありました?」


「いや。いつもギリギリだからたまにはね。」


「嫌な予感しかしない・・・。」


「いや、何で!」


「カエデ、みなには昨夜話した事は伝えました。」


「ありがとうヒカミ。まあ、そういう事なんだけど手の届く範囲でと

 割り切ったら良く寝れたよ。」


「干渉はしたくないのはわかるが、線引きがむずかしいな。」


「別にルールがある訳じゃないし、それぞれの心の赴くままにでいいよ。」


「カエデ、新しい魔王は前の時みたいに荷電粒子砲を使ってくるか?」


「今の所わからないけど、備えておいた方がいいね。」


「了解。」


「ザイル、放課後オーダーをこなした後に魔導院に行きたいんだけど行ける?」


「大丈夫ですよ。」


「オーダーはまとめてありますのでお願いします。時間はかかると伝えてます

 ので慌てなくて結構です。」


「ありがとうスズメ、助かるよ」


午前中は従魔学だ。チル先生の講義を聞きながら念話。

グループチャット的な感じ。


「キリコ、最近入ってきた人達って従魔いるの?」


「アカリは居ますね。白蛇のあぶくちゃんです。」


「アトム、ハクトは?」


「わからない。パスが切れたからね。」


「そっか・・・。」


「カルラは居ないようです。」


「あと、ミナミとジュリも居ません。」


「ジュリはあれだね、いずれ海系の従魔がつくと思うけど。」


「ボルタは?」


「千疋狼が付くんじゃない。」


などと話してる間にもコラさんが襲い掛かってきてた。

おっ、コラさんもレベルが上がったな。


「むぅ・・届かんか・・・。」


「届いたら怪我するから!」


コラさんの爪を見ていたら新しい武具のアイデアが浮かんだ。


「ありがとう、コラさん。」


「Мなのか・・・。」


「ちゃうわ!」


早速アトリエへ、昼食はサンドイッチにしてもらった。

黒竹をアレンジした武具で収納時は手にすっぽり収まってるが、ボタンを押すと

ジャキーンと上下に伸びる。黒竹の短槍版だ。ちょっと違うのは警棒ベース

だから先細りになってる点だね。学園内では使えないが野外研修の時は使えそう

だ。ガティックブラスターとこれがあれば十分だろう。

スズメがまとめてくれたオーダー票にも目を通しておく。色んな依頼があるが

ナイフの依頼が多いかな、野外研修用だろうな。鉈や斧もあるし。

剣や刀はシゲさん達に任せて僕はこっちをやっつけるか。ナイフはミナミだ。

午後からもまじめに授業を受け、アカリは今日もエナジードレイン。

なんか対策を練らなくてもいいような気がしてきた。


「駄目です、対策プリーズ。」


「アカリ、Aクラスって野外研修の準備とかしてるの?」


「はい、トキオさんがしおりを作ってくれてます。」


「トキオ君なら間違いないね。」


「オマタでもキャンプに行くと聞きました。」


「サバイバルキットを用意するから、それの実践だね。」


「楽しみです。」


さて、オーダーの鉈や斧を作ろうか。いかん、ゴブアンがない。




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