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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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LECTURE

「チェックするから訓練場へ行こう。」


「はい。」


「ミナミ、打ってきて。」


「はい。」 おっ、唯心流だな。


まずは鉄扇、閉じていれば平べったい鉄の板。おっも!

う~ん悪くないけどちょっとバランスが・・作り慣れてないからむずいな。

錬金術で調整する。


「あのう・・カエデ・・。」


「何だい?」


「鉄扇も使えたんですね。」


「いや、使えないよ。友人に得意なのが居てさ見よう見まねってやつ。」


「カエデ様、ぶっちゃけ達人の動きでしたよ。」


「ははは、まさかだよ残光。大太刀の方がまだ使える。」


クリたん先輩の一文字もチェック。刀は作り慣れているので問題なし。


「カエデ様、やばいっすね。」


「そう?」


「大太刀ってカッコイイです。」


「ミナミも使ってみる?」


「いえ、目指してるのは2刀流なんです。」


「そっか。残光、ミナミはどう?」


「そうですね、着実に力をつけてます。鍛冶仕事がいい筋力アップになって

 るようですね。」


「女の子なんだからあんまりムキムキにならないほうが・・・。」


「大丈夫ですよ。その辺はキリコやスズメにアドバイスをもらってます。」


「そっか。ところでBクラスって野外研修の準備してるの?」


「特に何もしてないですね。ヒカルさんが俺に任せろと。」


「あいつ・・・。ミナミにもサバイバルキットを渡すから使えるように

 しておいて。」


「サバイバルキットですか?」


「キャンプに必要な物が1式揃ってるから。」


「わかりました。」


「カエデ、エリシエーターのチェックして。」


「了解。」


記憶が戻ったせいか完璧だ。だが、何故か古代の雰囲気が出てる。


「何で古代風味があるんだ?」


「あれかな、握りに滑り止め用の柄を入れたから?」


「成程、それでか。いんじゃない、それはそれで。剣自体は完璧だよ。

 折れないんじゃないかな。」


「良かった。明日、渡せるよ。」


「カエデ、いよいよゴブアンの在庫がやばい。」


「今週のダンジョンは、まじでゴブリンの大群とバトルだね。」


「俺ちょっと装備のチェックするわ。光剣使うかも・・・。いや、オートマタ

 に頼むか・・・。」


「夕食にしよう。お腹空いた。」


しげさんとアトムと僕のチームコードはゼータ。ミナミはキリコのチームで

コードはアルファ。


「気分的に海産物だ、港町へ行こう。」


「いい店知ってるよ。お高いけど・・・。」


「よし。アトム、案内頼む。金ならあるシゲさんが。」


「いや、まあ持ってるがカエデ程じゃないぞ。」


という事で4人でジープ。


「ここだよ。エビとかカニが美味いんだ。師匠が機嫌いい時に何回か

 連れてきてくれたんだ。」


「それは楽しみだ。たのもー、子供4人。」


「えっ?親御さんは?」


「ああ大丈夫です。ここにおあすはかのアートワーク伯爵ですから。」


「クッ、カエデ、貴様。」


「ささ伯爵、身分証だして。」


「こ、これは・・・。すぐにビップルームを用意させて頂きます。」


オーシャンビューの素敵なお部屋、ウフ♡


「ウフ♡、じゃねー!貴族特権を潰すんじゃなかったのか!」


「はははシゲさん。人はね常に矛盾と戦ってるものさ。」


「確かに・・・。」


「ミナミ、騙されるな!店員さんとのやり取りが面倒なだけだぞ。」


「さて、何を頼もうか伯爵。」


「全く・・・。好きなものを頼んでくれ。」


「太っ腹だね伯爵様。」


「アトムまで・・・。いや実際金を使うひまがなくてな、院に寄付するか

 オートマタを買うくらいだ。」


「わかるわぁ・・・欲しい物があれば自分で作れちゃうし。これは生産系の

 あるあるだね。」


「いや私、そこまでじゃないですよ。」


「ミナミ、口座の確認してる?」


「いえ。春さんに言われて作りましたけどダンジョンのお金を預けたくらい

 ですかね。」


「たぶんオマタクラブから振り込まれてるから確認しておいて。」


「えっ、何でですか?」


「ナイフがめっちゃくちゃ売れたから。」


「はっ?いつ?というか作った覚えはないんですが・・・。」


「1本、木通印のがあったからコピーして売ったんだ。」


「い、いつの間に・・・。とは言えありがとうございます。

 ですが私も使う機会はないですねえ。」


「ははは、キリコも最初はそうだったよ。」


旨そうなカニやらエビやら海産物の料理が来た。まじプリップリでうま!


「美味しいですね。私、カニは初めてです。」


「よし、帰りに大量に買って寮に送ってもらおう。」


「まあそういうお金の使い方もあるよね・・・。」


美味い海鮮料理を堪能し、帰りに市場に寄る。


「おっちゃん、カニちょうだい。」


「おっ、坊主。お使いか?1杯でいいか?」


「いや、全部。」


「おいおい坊主、からかうのもたいがいに・・・坊主、名前は?」


「カエデ・ガーネット。」


「カ、カエデ様ー!おい、野郎ども!爆買い王の帰還だ!」


そっから先、市場はお祭り騒ぎだ。


「シーゲル、カエデはいつもこうなの?」


「まあ、そうだな・・・。止めてもいいんだが使ってるお金はガーネット家の

 ものではなくて自分で稼いでいる金だからな。」


「無駄遣いというわけではないんですか?」


「ほとんどは寮に送るかキャンプ用の食材だ。カエデに買いつくされる前に

 俺も買うわ。院に送りたい。」


「院ってガーネットのだよね?日持ちしなくない?」


「今は輸送方法が確立されてるから大丈夫だ。ちなみにそれを開発したのは

 カエデだから。」


「・・・・。」


「さすが我が王、なのかな?」


シゲさんも爆買い、新たな爆買い王の出現に市場が色めき立つ。なんたって

イルミワークスの社長で伯爵様だかんね。


「あの、アトム。もしかしてものすごい人達と一緒にいるのでは?

 私、つられてハマグリ買っちゃいました。」


「そうだねミナミ・・・、僕もハマグリだよ。というかそれしか残って

 なかったし・・・。カエデは子供なのにお酒を樽買いしてるし・・・。」


いや~久しぶりの爆買い。ほとんどは寮に送ってもらったがキャンプ用の食材

はキープ。これだけ魚貝類があれば旨いブイヤベースが作れるぞ。グフッ。


「大変です!カエデが不気味な笑いを!」


「駄目だミナミ!見るな!」


さて、満足したし帰ろう。みんなを送って屋敷に戻る。


「ただいまー。」


「カエデちゃん♡。」 ベル姉達がリビングに居た。


「さっき桃ちん先輩とクリたん先輩がオマタに来たよ。」


「桃はやっと鉄扇を使う気になったみたいでね、クリスタはあれね、おまけね。

 あの子、何を使ってもいっしょだから。」


「大太刀を勧めたよ。」


「大太刀を?」


「うん、クリたん先輩の間合いには大太刀が合うと思うよ。」


「そういう事ね・・・。クリスタが伸び悩んでいたのは間合いのせいね。」


「なまじ器用に色んな武具を使えるから本人も気づいてなかったんじゃないかな

 明日の放課後に渡しておくから。」


「ありがとね、カエデちゃん。」


「いやいや、ちゃんとお金はもらうから。これはビジネス。」


「フフフ、そうね。」


「カエデちゃん、何を作っても銀貨1枚しかとってないんでしょ?」


「まあそうだけど、素材がクズ鉄だからだよ。ダンジョンの深部じゃ危なくて

 使えない。」


「あら、残念。」


「カエデちゃん、母さんが妙な事言ってたんだけど・・高学がどうとか。」


「ああ、箱庭にも学校があってさ。その高学に通わせたいって親達が。」


「面白いの?」


「どうだろう?僕は行った事がなくて・・・マリア先生やバート叔父さんは

 褒めてたけど。」


「強いの?」


「生徒はわからないけど、教師陣は滅茶苦茶強いよ。」


「修行になりそうね。」


「まあ、屋敷も完成してるしブラウニー達が居るから生活に困らないしね。

 1度見学してみれば?」


「そうね。師匠が箱庭はもう一つの世界って言ってたのよ。」


「う~ん、どうだろ?この世界とは確かに違うかな。」


「今週末、行ってみようかしら。」


「了解。」


さて、風呂入って寝よう。明日から野外研修の準備だ。

お早う、よく寝た。ランニングと素振り・・・黒耀の剣で素振り。

父さんも母さんも忙しいから中々学べないよ。シゲさんを誘って道場に

顔だすか・・・。


「お早う。」


「お早う、カエデちゃん♡。」


「ベル姉達は道場に行ったりしてるの?」


「行くわよ。一応、師範だから。」


「ロイド流はアス姉だけでしょ?」


「私とベルはタチバナ流を教えてるのよ。」


「そうなの?学園でまだ見た事ないけど?」


「秘密なの。学園で私達が教えてるのがばれると道場が大変な事になるから。」


「そりゃそうか。」


「だから師範に教える師範って感じかしら。」


「そういう事ね。」


「行くの?」


「さすがに顔ださないとね。」


「そうね、みな喜ぶわ。」


「今日はダンジョン?」


「たまには塔のダンジョンにでも行こうと思って。」


「ゴブリン通る?」


「5階からだけど・・・。クズ鉄?」


「在庫がきれそうなんだよ。行こうとは思ってるけど。」


「いいわよ。1階の後に5階へ行くわ。」


「ありがとう、全部買い取るから。これに入れて。」


野外研修用に作った試作を渡す。


「小さいわね、入るの?」


「うん、野外研修用に作った試作なんだけど目一杯拡張してるから大丈夫。」


「カエデちゃん、私欲しい。」


「了解。ベル姉と華姉は?」


「「欲しい。」」


「いかすの作るよ。」


コーヒーを飲んでクラブハウスへ。


「お早う、リング。」

「お早うございます、カエデ様。お急ぎくださいギリです。」

「おっと。」


教室へ姿を隠して突っ走る。学園内では非常時以外、転位を使わない様に

している。なんとなくだけど。

やばいマーキー先生が前を歩いている。走って横を通り抜けようとした。

ブンッ!ドワー!杖―!髪の毛飛んだー!


「あら、気のせいだったかしら・・・。」


やっば、ドキがムネムネ。お先に失礼するっす。

自分の席について解除。ふぅ・・・何とか間に合ったな。


「お早うございます、カエデ、いつもギリですが今日はギリギリですよ。」


「いや~そこでマーキー先生を追い抜いたよ。」


「お早うございます。まずは武道大会、優勝おめでとうございます。

 教えてる身としても嬉しいものですね。今日は野外研修の打合せがしたい

 という事でしたね。」


「はい、最近のモンスターは物騒ですのでしっかり準備したいと思いまして。」


「わかりました。」


という事でマーキー先生は打合せを見てるようだ。ならば・・・。


「マーキー先生、こちらへ。お席を用意しました。」


「あら、ありがとう。」


「良いダージリンが手に入りました。いかがですか?」


「頂くわ。」 青国で買っておいたやつ。


「・・・まあカエデは放っておこう。今回の野外研修だが北の国へ向かう途中

 の山林で行こなわれる。通常であればさほど問題ないのだがこの間の

 キメラの件でもわかる通りモンスターが活性化している。この中には外の

 モンスターとの戦闘や野営を経験してない奴もいるだろう。そこで、

 我がFクラスは万全の準備をしてのぞみたいと思う。」


「おお・・・。」


「斑での行動になりますので、まずは班分けをします。」


キリコが黒板にささっと書いていく。


「事前に話を聞いた情報から班分けをしています。戦闘、野営経験者を

 リーダーとしていますので基本リーダーの指示に従って下さい。」


「よし、分かれてくれ。大将、ザイル、レクチャー頼む。」


忍者とブッシュクラフトの店長だ、抜かりはない。皆、真剣に聞いている。

スズメもマニュアルを作るので真剣に聞いている。


「へぇ・・・すごいわねえ2人とも。」


「諭吉は忍者ですから森林戦闘のスペシャリスト。ザイルは装備についてです。」


「私も勉強になるわあ。最近、森の中での戦闘が多いのよ。どうしても魔法が

 限定されるから。」


「炎系、氷系は使いづらいですよね。」


「そうなのよ。長い武具も駄目だし・・・。」


「あるあるですねえ。」


「カエデ君は森の中だとどうするの?」


「ナイフと罠ですね。」


「そうよねえ・・・。」


「森の中ではモンスターや獣達の方が有利ですので。ただ逆に言えばそれを利用

 する事もできます。隠れる所もありますし、木の上などその環境を最大限に

 活かすって感じですかね。いわゆるゲリラ戦です。」


「さすがワイズ探偵社の社長ねえ。」


「ははは、そんなんじゃないですよ。キャンプが趣味なだけです。」




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