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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
62/191

TOURNAMENT 6

翌朝、庭で素振りをして食堂へ。父さん達やベル姉達がいた。


「お早う。」


「お早うカエデちゃん♡、今日は午後から決勝戦を見にいくわね。」


「うん、なんとか準決勝まできたよ。」


「カエデちゃん、昨日はごめんなさいね。」


「ああ、いや正直おもしろかった。」


「クリスタ達も悪い娘達じゃないんだけど、実力もあるし・・・。

 ただちょっと悪ノリが過ぎると言うか。」


「あれで桃と2人、次のギルマス候補なのよ。」


「桃ちんは箱入り娘だから、人の言う事信じちゃうんだよね。」


「そうなのよ、鞍馬師匠もおもいっきり甘やかすし・・・。」


「どういう結果になるにせよ今日で武道大会は終わり、お疲れ様でした。」


「本当に疲れたわ。終わったら即ダンジョンよ。」


「そうねえ、ろくに修行もできなかったわ。」


「カエデちゃん、ごめんねえ。間に合わなかった。」


「昨日レベッカさんに聞いたよ。学園の事は任せて、ベル姉達に。」


「もちろんよ。ティーターンだかバーサーカーだか知らないけど、やっと

 終わるのに邪魔なんてさせないわ。」


「母さん。明日、箱庭に行くけどどうする?」


「もちろん行くわ。マリアも。」


「バート叔父さん達は来てるの?」


「親子水入らずで朝食中。」 そういえばアリ姉がいない。


「カエデちゃん、僕とバートは週末にお邪魔するよ。」


「了解。」


「私達は少し落ち着いたら行ってもいいかしら?」


「もちろんだよ。」


ベル姉達を送ってから教室へ。みんな集まってるな、気合入れていこ~ぜ。


「カエデ、1年Aクラスが不戦勝だ。」


「えっ!」


「5年Aクラスの代表チームが集団食中毒になったそうだ。」


「代わりの選手は?」


「エントリーは前日までだ。」


「そんな事もあるんだねえ・・・。ってわけないか、買収されたな。」


「おそらくな。」


「代表の皆さんは全員帝宮に内定してます。おそらくアレクサンドル家が

 地位の確約でもしたんでしょう。」


「ふ~ん、まあ学園を卒業した後の人生の方がずっと長いしね。むしろ、

 1年Aクラスのためにお膳立てをがんばったってところだ。」


「なんだかずいぶんと現実的な話ですね。」


「まあね、優勝と将来を天秤にかけた結果だろうさ。僕らとしても1Aの方が

 やりやすいし。」


「そうですが、なんかスッキリしませんね。」


「僕もさ。けど、代表選手への怒りというよりアレクサンドル家に対してかな、

 何が何でも優勝させたいようだ。」


「おそらくFクラスを歯牙にもかけてないでしょうから、もう優勝した気にでも

 なってるんじゃ?」


「そうでしょうね。午後からは皇帝陛下をはじめ、みなさん見にきますし。」


「楽しみですねえ、青くなるのが。」


「お前達、俺達はまだ決勝に行けるかどうかわからんぞ。」


「そうでした、すみません。」


「まずは4年Gクラスを撃破だ。」


僕は例によってクラブハウスへ。他のみんなは会場へ。

今日でクラス全員分終了だ。コーヒーを飲みながらゆっくり観戦。

まずは剣。記憶が戻ってるなら大丈夫だろう、だって神だよ。

来年は辞退してもらおう。

しかし相手の剣士も強かった。どうやら4年Gクラスはラッキーだけで

上がってきたわけじゃないようだな。双魔剣使ってるし・・・。


「スズメ。相手の剣士、リアレットを使ってるんだけど・・・。」


「ブローグ家の方です。昨日まで普通の双剣を使ってましたけど・・・。」


「ブローグ家かあ・・・武門だね。」


「大会前のアトムであれば危なかったですが、今のアトムなら大丈夫じゃ?」


「得物の問題だね。まともにやりあうと折れちゃう。」


「折れないように加工するって言ってました。」


「そうなのキリコ?リング、ズームしてくれる。」


カーボンソードを拡大してみる。成程な、強化するんじゃなくて逆に柔らかく

してるのか。よくしなっている。

リアレットは炎と氷の双剣だ。これ、剣技っていうより総合部門みたいに

なってるな。

相手の魔剣を使う練度が足りてない。途中で力尽きアトムが勝利した。

もっと大人になってから使った方がいいよ。

次はボルタだ。んっ、あの卍の鍔・・・黒斬じゃないか。

居合だぞボルタ、気づいてるか?

あっ、馬鹿!四つん這いで突っ込んで行った。

相手の生徒は二ヤリと笑いカウンターで刀を振り抜いた。

ブンッ!からぶり!ボルタは・・・。

ボルタは既に横を通りすぎている。そうか!突っ込んでる最中に加速して

タイミングをずらしたんだ。やるじゃないか。振り向きざまに鬼丸をないだ。

あの超スピードからのストップは人間技じゃない。さすが半妖といった所だ。

しっかりグラビティも使ったようで相手が中々起き上がれない。得物だけじゃ

なく身体にも使えるんだな。すげーじゃん。

僕達が2勝したところで会場がざわつきだした。1回戦目からずっと格上を

倒していたが、注目は5年Aクラスや1年Aクラスにいってたからな。

ここに来て伏兵が登場したというわけだ。どうする?アレクサンドル。

ベルグは残念ながら判定で負けた。実力的には互角だったが体格の差が出たな。

たくさん食べて大きくなるんだよ。

ブラウは既に魔導院でも働ける実力だ。考えてみればほぼ素人から半年でここ

まで来るとは脅威の成長スピードだ。今までと違うパターンも試してみるという

余裕まである。おお・・・霧だ。才蔵が教えたのかな?小梅も元気かな?

霧に隠れてストライクロッドでしばきたおすつもりだろう。

ブラウはミストが気に入ったみたいでよく使うようになる。時空魔法や転位も

組み合わせヘイズマスターと呼ばれ恐れられるようなる。

霧が晴れると相手の選手は既に地に伏していた。

3勝1敗でうちの勝利だ。いよいよ決勝進出だよ。決勝は午後からメイン会場

で行われる。準決勝でゼルダを温存できたのは大きいな。


「カエデ様、不審者です。」

「見せて。」


あいつらは・・・。まあ、学園には出入り自由だからな。


「ヒカミ、アレクサンドルの冒険者達が待ち伏せしてる。」


「わかりました。時間がもったいないのでスズメにも出てもらいます。」


「たぶん、強化薬を使ってる。」


「問題ないです。」


2人は待ち伏せしてるポイントに出向いた。カメラがしっかりフォロー中。

白さんとスザさんにも後で見せてあげよう。

あれ?何故かマチルダ先輩が冒険者どもに襲いかかっている。黒竹で・・・。

うわー、滅茶苦茶強えー!

強化薬、使ってるよね?前にぶっ飛ばした時より大きいし・・・。

遅れてヒカミとスズメが合流。スズメも黒竹だ。当然だがスズメも超強い。

黒竹の未来は明るいぞ。そうだ、婆ちゃんに相談して量産しよう。

ヒカミは剣を抜く事もなく凍らせていく。凍らされた事に気づかないで動く

もんだから手足がもげていく。こわいー!


「エイル、メディーク!」


「はいはい。」


「証拠品だから死なないようにして。」


「わかりました。」


強化薬を飲んでるはずの冒険者どもがあっという間に全滅。すげえなうちの

女子とマチルダ先輩。後で聞いたのだがマチルダ先輩が来てたのはベル姉の指示

で先輩はギルで暗部みたいな立場らしい。

「ギャラがいいんです。」と言っていた。

証拠品の出落ちした冒険者達はいざという時のために確保。牢屋にぶち込む。

牢屋があったんだよねー、しかも図書館の地下。知らんかった・・・。

代表チームとFクラスの連中は何事もなくクラブハウスへ戻ってきた。


「あれ、どうしたの?」


「まさか本当に自分達が決勝に行くと思ってなかったみたいでな、午後から

 皇帝陛下達や宰相達、魔導院長なんかが見に来ると知ってびびってる。」


「ははは、そんな事か。」


「そんな事じゃねえ!さっきから胸のドキドキが止まらない!」


「何だボルタ、初恋か?」


「ちゃうわ!」


「優勝したら代表だけでなくクラス全体が注目の的だ。僕以外。」


「何で自分は外すんだよ!」


「いやだって、僕はモブだし姿消せるし。メイン武器はモップだよ。」


「カエデ・・・その方が目立つのでは?」


「大丈夫だって、うちには避雷針なみの女子が揃ってるんだから。」


「遂にモノ扱いしやがりましたよ。」


「あっ、いやそういう事じゃなくて・・・。とにかくAクラスにギャフンと

 言わせよう。」


「絶対ギャフンなんて言わないから!」


「おー・・・・。」


いかんな、覇気がない。


「ボルタ、優勝すればきっと華姉からご褒美をもらえるぞ。」


「お任せください、カエデ様。地獄の底までお供すると決めています。」


「うむ。ブラウ、今日はヒムリン院長も見に来てるから認めてもらえれば

 姉さんに恩返しできるぞ。」


「そうでした。」


「ゼルダとベルグはギルドが急成長だ。大手ギルドになるぞ。」


「望んでるわけじゃないけど、それもいいか。それに僕は見返したい奴らが

 いるからね。」


「その意気だ。アトムは・・・引退試合な。」


「早くない!」


「しょうがないだろ!今となっては力が違いすぎるんだから!」


「まあ、僕も鍛冶に専念したいしそうするよ。」


「代表以外のみんなも忙しなるでえ。グフフフ・・・。」


「どこの商人だ!」 い~い突っ込みだスリル。


「スリル、魔導銃が出来てる。あと、これもあげるからガンナーズギルドに

 登録してね銃代表。」


「えっ?」 デザートイーグルを渡す。


「来年から銃部門もできるそうだ。」


「ああ、そういう事。いいだろう俺はガンナー結界師になる。」


みんなでわいわいがやがやと食事。クラス全員と言っても15名程だ。

優が美味しい食事を用意してくれた。


「シーゲル、大会が終わってもクラブハウスへ来ていいか?」


「いいぞ、別に。」


「私も。」


「キリコ、決勝戦は何時から?」


「2時からです。」


「了解、屋台の様子を見に行くよ。」


「わかりました。」


屋台は今日も混んでいた。

んっ、婆ちゃんが目配せしている。バケツ売りコーナーを見ると1年生の女の子が

物色している。もしや、ブラストソードを選ぶ?

女の子の髪は水色だ・・・これは・・・。ブラストソードは水属性だったはず。

ぴったりじゃん!


「あの、どうかしました2人とも?」


「あのバケツを物色してる子、知ってる?」


「ええ、算術の授業が一緒なので。1年Gクラスのジュリ・タイムです。」


「貴族なんだ。」


「地方貴族の末っ子で私程ではありませんが、貧乏枠です。」


「タイム家か・・・聞いた事ないかも。」


「剣を持っていませんでしたのでオマタクラブを紹介したんですが、

 おこずかいもないという事でしたのでバケツの事を教えました。」


「「グッジョブ!」」


「えっ?」


ジュリ、ブラストソードを選ぶんだ!


「違う!それじゃない!」


「へっ?」


「あっ、ごめん。僕はミナミの友人でカエデという。ジュリさんの体格だと

 それはちょっと重いと思ってさ。」


「は、初めまして。私、剣は木刀以外持ったことがなくて・・・。」


婆ちゃんを見ると頷いている。


「ジュリさんならこの剣が丁度いいんじゃないかな。」


僕は偽装されたブラストソードをとって・・・・


「小僧、グッジョブ!」


まじか・・・僕はジュリさんに聞こえないようにブラストソードをに

話しかける。


「話せるのか?」

「当然だ。そんじょそこらのブラストソードと一緒にするな!」

「名前はあるのか?」

「スレイズだ。」

「スレイズ、ジュリを1流の剣士にできるか?」

「当然だ。男子より女子が好みだ。」

「ロリコンか!」

「ちゃうわ!」

「婆ちゃん、ミナミ、ちょっと・・・。ジュリも。」 ここじゃまずいか。


「カモナ、ジュリを承認。店番お願い。」

「かしこまりました。」


「執事さん?ドア?」


「ジュリ、ちょっと事情が変わった。一緒に来て。」


「は、はい。」


中にもカモナは居る。


「ジュリ、座って。」


「は、はい・・・家?」


「婆ちゃん、このブラストソード喋るんだけど・・・。」


「えっ?」


「婆さん、嬢ちゃん達。初めましてスレイズだ。」


「・・・・驚いたのう。」




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