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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
51/191

PREPARATION PERIOD

体術は蘭お姉様の弟子だな。


「優、知ってる?」


「はい。足技だけではなく、性格も蘭お婆様のようで豪快で気持ちの

 良い方です。」


「ヒカルのハーレムに入ったそうです。」


「えっ、懲りない奴だな。ドラゴンの里にも出入りしてるんだ。」


「足技はマスターが教えてるようですが、上半身はチュンさんが教えてる

 そうです。」


「と言う事は竜拳か・・・、手強いね。ブレスを撃たなきゃいいけど。

 ベルグは苦戦するね。」


やはり、AよりBの方が強敵だな。

最後はイトルだ。バハムートは超パワー型のドラゴンだ。


「あのカエデ、イトルは私の弟子になりました。」


「げっ、という事は鳳舞流か。皆伝?」


「まだ、そこまでは。ですが、幸以上の天才です。」


「成程、アトムの相手にとって不足なしだ。」


ヒカミしか知らないだろうけど、タイタンソードの出番かもな。

鳳舞流のパワーにバハムートのパワーが上乗せされたらカーボンやグラファイト

なんてぽっきぽきだよ、ぽっきぽき。APSも3倍だな。

頑張れアトム、翌日は動けないくらいの筋肉痛確定だ。

僕は仙人刀術で剛の剣を流しながら戦う。


「師匠と戦ってる時もそうですが、あれは鳳舞流の天敵ですね。」


「鳳舞流だけではありませんよ、月華流の天敵でもあります。見てて下さい。」


「あっ、刀が自分から飛んでいきました。何ですあれ?」


「武道の時間の時にくらいました。倫風という技だそうです。」


「ますます天敵ですね。今度勝負してもらいましょう。」


「戦闘馬鹿ですねえ。キリコは。」


「シーゲルみたいな事を言わないで下さい。」


実際ゴーレムとやってみて、予想してた通り5年Aクラス、1年Bクラス、

1年Aクラスの順番だ。小道具は必要だが5年Aクラス想定で特訓すれば

他のクラスにも対応できるだろう。


「みんな1年AとBの対応の仕方を代表チームに伝えて。僕は小道具を作って

 しまう。ミナミ、手伝って。」


「はい。」


クラブハウスのアトリエへ行くとシゲさんがどんよりとアイスを食っていた。

そういえば、いつの間にかキリコが居たな。


「リング、僕達にもアイスちょーだい。」

「承知しました。」


「お疲れー。抽選は終わったの?」


「ああ・・・、すまん・・・最悪だ。」


我らFクラスは決勝まで1年が勝ち残らない限り全て上級生のクラスと

当たるそうだ。マークしている3クラスには決勝まで行かないと当たらない。

えっ、良くね?


「いいじゃん。マークしてた連中は潰しあってくれるんでしょう。」


「そうだが、全く気が抜けん。」


「元々マークしてたクラスを想定して特訓してたんだから問題なし。初戦は

 大切だけどね・・・どこ?」


「3年Aクラスだ・・・。」


「い、いきなりAクラスか・・も、問題な、ないよ・・。」


「はぁ~ちょっとみんなに伝えてくるわ。気が重い。」


「よろしく。」


僕とミナミは小道具と魔道具の制作だ。


「よし、まずはサングラスを作ろう。」


「サングラスって何ですか?」


「色のついたメガネだね。Bクラスのリルハ対策。」


「リルハさんのフラッシュですね。」


「そうそう。サングラスを掛けてると目が眩まない。」


ガラスの材料は珪砂、つまり砂だ。


「カモナ、砂ってあったかな?」

「少々、お待ちください。」 久遠島に取りに行ってくれた。


その間に炉に火を入れていく。


「僕の見立てだとAよりBの方が強いよ。」


「ヒカルさんがみんなを煽ってますから・・・。」


「野外活動もそのせいでハードになったって聞いたよ。」


「ああ・・・確かに白黒つけてやるって言ってました。」


「ヒカル自身はサバイバルは得意だろうけどね。ミナミも今からブッシュクラフト

 で道具を揃えよう。荒れると思うからね。」


「荒れますか・・・。」


カモナが大量の砂を運んできた。

モデルはサングラスではなくて僕らがダンジョンで使っているゴーグルだ。


「ミナミのも作っておこう。ダンジョンで砂漠とかあったら役に立つんだよ。」


「ありがとうございます。」


炉で砂を溶かしてる間に型と外枠を作る。軽いカーボン製だ。


「角型と丸型があるんだけど、どっちがいい?」


「角型でお願いします。あの、ヒカルさん達とは?」


「ああ・・そうか。ヒカルは大昔からの知り合いでね。よくコンビを組んで

 仕事をしてたんだよ。この世界に召喚される前の話。」


「という事はヒカルさんも?」


「いや、ちょっと話がややこしいんだけどヒカルは元々こっちの世界から

 僕が居た世界に来てたんだ。本人も最近まで知らんかったみたいだけど。」


「クラブで修行をするようになってヒカルさん達の魔力を感じるように・・。

 みなさんとは少し違うんですけど。」


「まあ、今後僕らも巻き込まれる事もあるだろうから言っておくけど

 彼らは人間じゃない、ドラゴンだ。」


「えっ!」


「ヒカルがキングでリルハがブライト、イトルがバハムートだね。」


「そ、存在するんですね・・・。」


「するよ。この世界には神も実在するし。」


「はい、クラブに入って知りました。」


「その中に龍神も存在しててね、丁度交代の次期でさ。3龍は龍神候補なんだ。

 大人達は色々な思惑の中でレースをしてて、沢山の試練を与えられて

 争ってるわけ。」


「みなさんは仲良しに見えますが?」


「大人のドラゴン達の思惑。ヒカルの馬鹿はおいといてリルハとイトルは

 いい子だよ。だからさ、入学する前に3龍と話して学園に居る間によく

 話し合えって。龍神交代の時期は世界が荒れるそうだからさ。」


「あの、もしかしてこの世界はカエデが居ないと成立しないのでは?入学前の

 話をキリコから聞いて人間?って思いました。」


「ははは、よしてよ。たまたまだよ、たまたま。そ、そうだよね?」


「何で私に聞くんですか!」


「僕は絶対、旅人になるんだ!」


「無理・・。」


「何か言った?」


「いえ、なにも。」


さて、ゴーグルは後々みんな欲しがるだろうから大量にコピー。


「・・・旅人?」


「なに?」


「いえ、なにも。」


次にブラウのAPSにリフレクターを仕込む。


「それは?」


「リフレクター。よほど強力な魔法じゃなければ跳ね返す。」


「・・・旅人?」


「いや、命が1番大事だからね。ミナミの鎧にも標準装備されてるから。」


「・・・ありがとうございます。」


「これで良しっと。あとはボルタの耳栓だ。」


「耳栓ですか・・・。」


「ボルタは狼系だから耳が良すぎるんだよ。示現流の気合なんか聞いたら

 びびって動けなくなる。」


「それで・・・。」


「とは言え、全く聞こえなくなるのも問題ありだ。そこでこれを使う。」


僕はテスト中のシリコン素材をだす。


「何です、それ?」


「シリコンといって木から作る素材。」


「グニャグニャです。」


「このグニャグニャが耳の穴の形にフィットするんだ。」


錬金術で円柱にして完成。


「ミナミ、すまないけどこれを代表チームに渡してくれる。僕はちょっと

 塔のダンジョン街に行ってくる。戻ったら武具を作るからよろしく。」


「わかりました。」


時短のため、婆ちゃんの所へ転位。


「婆ちゃーん。」


「おや、カエデ。学園はどうしたんだい?ズル休みはいただけないね。」


「来週からクラス対抗戦が始まるから、その準備で授業は休みなんだ。」


「そういえばそういう時期かのう。っで?」


「屋台ださない?そうすれば鬼丸の活躍も見れるし。」


「それはいいのう。カエデ、レアな剣が手に入った。」


「もしかして、またやるの?」


「うむ、丁度ええじゃろ。」


「なんの剣?」


「斬妖剣じゃ。」


「えっ、ブラストソード?」


「知っとるか。」


「西のブラスト、東の紅桜。」


「そうじゃ、まあ紅桜とはちごうて血は必要ないがな。」


「周りの魔力を吸収して切れ味に変換だっけ?」


「そうじゃ。」


「また、レアな剣を・・・。」


「知り合いのソードハンターが持ち込んできたんじゃ。持ってると自分の魔力を

 吸われてしまうからのう。」


「子供には危険じゃない?」


「あまり知られておらんが、斬妖剣は子供からは吸わんのじゃ。」


「なに、その設定!」


「設定言うな!また偽装してバケツ売りするわい。楽しみじゃのう。」


「じゃあ届けは出しておく。当日の朝、迎えにくるから。僕が作る武具も一緒に

 置いて。」


「わかったのじゃ。」


再び転位してクラブハウスに戻る。


「ただいまー、あっ春さん。」

「お帰りなさい。」

「クランボさん達と打ち合わせ?」

「はい、試食や運営への届出ですね。」

「了解。春さん、週末ガーネットに来れるかな?小梅達も。」

「聞いてみますが、イチ、ニイ、香輝は思兼様と既にガーネットですよ。」

「ディアナの神社?」

「はい。ディアナ様から唯一神明造の依頼を受けました。」

「そうか・・・進行状況わかる?」

「確かほとんど完成していて、後はマキナ様が魔力を集める装置を

 設置するだけだとニイが言ってました。」

「そうなんだよねえ・・・箱庭が復活するんだ。」

「行ってみたいです。」

「もちろんだよ。みんなで行こう。」


春さんは学食に行った。何故かスズメが付いて行った。旨いものセンサーに反応が

あったんだろう。僕も遅めの昼食をいただく。


「リング、何かお願い。昼食がまだなんだ。」

「諭吉様が厨房におりますので、お蕎麦などいかがですか?」

「おお・・久しぶりかも松月庵の蕎麦は。」

「承知しました。」


松月庵は会社化した。諭吉の父ちゃんが社長だ。

各国や他の領からの出店依頼が後を絶たなかったからだ。キリンさんもついでに

松月家の支店を作れると乗り気で美月と九郎が諭吉の代理で世界をまさに

飛び回っている。2人とも頭がいいからね。

シゲさんが天照からもらった携帯型転位門を解析してカード型の転位門を

作った。もちろん非売品。美月と九郎はそれを使い夜にはフユさんに帰って

きてるそうだ。べんりー!

おお・・鴨的南蛮。やっぱ基本だよな。梅きゅうもついとる。

うっまー!自分が日本人だと認識するよ。ふぅ、美味かった。

特訓はみんなに任せ、僕は婆ちゃんの屋台の届出と一緒に置いてもらう武具を

作る事にする。


「春さん、届出はどこにだすの?」

「生徒会室で受け付けてます。」

「ありがとう。」


いかん、生徒会室の場所がわからん。


「こちらでございます。」

「あ、ありがとう、リング。」


リングが察して地図を用意してくれた。5年生棟か・・光彩発動!


「失礼します。屋台の届出を。」


「あら、カエデ君。」


「あっ、ナギサ先輩。」


「出店するの?」


「はい、世話になってる武具屋の婆ちゃんと。」


「じゃあこの用紙に記入して。」


「はい。」


えっと名前を書いて・・・いかん、婆ちゃんの名前がわからん。


「あの、すいません婆ちゃんの名前がわかりません。」


「あははは、それは困ったわねえ。どこの武具屋?」


「塔のダンジョン街です。」


「ああ、ならレットアさんよ。私もたまに情報を買いにいくから。」


「あんのババア!情報屋もやってんのか!おっと、すいません。ハートのボイス

 が流失しました。」


「あははは、カエデ君は面白いわねえ。ガーネットっぽくないわねえ。」


「そうですか?」


「クロス様もベル様もいいとこの人って感じじゃない?」


「確かに2人は何をしても品位みたいなものを感じます。」


「でもカエデ君は、すんごい市井の人って感じ。」


「貴族らしくないのは自覚してますし、貴族に興味もありません。」


「それね!私は好きよ、そういうの。」


「ありがとうございます。ですが少し複雑ですね。」


「いい事じゃない?ほら、神居も変わりつつあるでしょ。」


「そうでした。封建制じゃなくなりましたね。」


「今回の対抗戦は見ものよ。期待してるわカ・エ・デ君。」


「いやいや、僕も期待する側です。では、みんなによろしくお伝え下さい。」


生徒会室を後にクラブハウスのアトリエに戻る。



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