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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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FINAL ADJUSTMENT

全員で訓練場に。


「とりあえず代表チームは1年のAかBとやってて、諭吉よろしく。

 僕は5年のAとやってドーピングを考えるよ。」


「ドーピング言うな!」


さてと、いっちょうやりますか。諭吉やキリコもやってアドバイスはしてるだろう

し、僕は姑息な手段を考える事にしよう。


「あの、カエデ・・・。」


「何だい、ミナミ。」


「ありがとうございました。」 ミナミは深々と頭を下げた。


「ミナミの学園生活は始まったばかりだ。これからだよ。」


「はい。」 へぇ、こんな笑顔もできるようになったか。


「よし、リング。お願い。」

「承知しました。」


出て来た・・・大きいな、けど先生程じゃない。この構えは八極拳。

ふ~ん、師匠は誰だろ?

あの体格での震脚動作か、地響きがするよ。成程な、小柄なベルグが1番やりず

らい相手だな。けど、急な態勢の移動がわかっていれば接近戦でもよけれる。

ポイントはここだな、どうしてもびびって距離をとりたくなるけどそれは悪手だ

逆に懐に詰めて一撃の威力を封じる。そしてその大きさの弱点は脚だ、踏み込み

を止める。よし、鈍ってきた。とどめはショートフックで脳を揺らす。脳まで

は鍛えれないからな。あっ、ゴーレムだった・・・。しかし、僕の勝利判定が

出たようでゴーレムが停止した。


「すごい、あの距離怖くないのかな?」


「人間だったら今の一撃で終了してます。見えましたか?ベルグ。」


「ん~、なんか顎の下を空振りしたような・・・。」


「空振りはしてませんよ。顎を掠ったのです。」


「さすがエイル、気付いたか。」


「首を支点にして、脳を揺らしたんですね。」


「そうそう、たぶん人間だったら膝をつくからすかさずエルボーでとどめ。

 ベルグ、もしクマ先輩と当たったらグローブでいこう。あの体格の体重は弱点

 にもなるから八極拳の踏み込みを利用してカウンターだ。落ち着いて見れば

 至近距離でもかわせるから。」


「まずは、ビビんない事だね。」


「リング、刀代表をお願い。」

「承知しました。」


この人も大きいなあ・・・上段の構え・・そうだ示現流だった。

ゴーレムは声を出さないが本番ではキェー!とか言うんだろうから耳栓を用意

しないとな。刀は僕も得意だ、ツバキ流で相手をしよう。

一撃目が来る前にこっちから行くよ。これが示現流の弱点、2刀いらずに

こだわりすぎ。1瞬で勝負はついた。ボルタ、勝てるんじゃないか。

次は剣代表だ。僕はあまり剣は得意じゃないけど最近あみだした疾風でいこう。

どうやらスピードについてこれないようだな・・・。


「カエデ、残像が出てますよ。」


おっと、速く動き過ぎたか。けど、アトムもこれ位は動けるだろう。

次はリナ兄か、ブラウのスタイルで戦おう。ストライクロッドの替わりは

バヨネットでいいだろう。


「リング、ゴーレムって魔法も再現できるの?」

「特別仕様でございます。」

「おお・・・。」


では始めよう。まずは時空ポケットx4をリナ兄ゴーレムの周りに配置。

向こうも何かしてる・・・。んっ、これは・・・成程ねえ・・・。

錬金術で毒を錬成か・・・えぐっ!

ならば、風魔法を時空ポケットへ入れリナ兄ゴーレムの周りに風の渦を作る。

ゴーレムじゃなければ自分の毒で動けなくなるだろう。一気に側へ行き首に

バヨネットを突きつける。勝負あり。

普通、無味無臭の毒には気づかないぞ。やばいな、リナ兄。

最後は無骨。ゴブ剣と雷魔法で挑んでみよう。

ゴウッゴウッと風切り音がまじやばい。とは言え槍の弱点は変わらんだろう。

いかに勇気をもって懐へに飛び込むかだな。ゴブ剣からサンダーボルトを

出してみる、よわっ!鉄だとあまり帯電しないわな。

それでも一瞬、動きが止まったので思い切って懐に飛び込む。

うおっ!クナイを飛ばしてきたー!至近距離だったから驚いた。

さすがは総合部門、何でもありだ。なんとかゴブ剣で軌道を逸らし、直接

剣を身体に当てて弱弱サンダーボルト。ふぅ・・・初見だと厳しいな・・。


「余裕で完勝してますが、短時間で。」


「情報収集の賜物だねえ。スズメ、どう?」


「そうですねえ、事前情報があったとはいえさすがです。ですがカエデの

 ベースは残像が出る程のスピード。それを代表チームに望むのは無理

 じゃないでしょうか?私達も一通り対戦しましたけど、それなりに時間

 がかかりました。」


「う~ん、常には無理だと思うけど一瞬ならいけるんじゃないかな?」


「やってみましょう。」


代表チームに僕がやった戦い方を説明する。


「5年Aクラスが相手の場合、ボルタとアトムはポイントを抑えれば勝てると

 思うよ。ボルタは耳栓と先手必勝で一の太刀を封じる。アトムはスピード

 勝負でオーケー。」


「了解。」


「いやカエデ。僕は残像が残る程、速くは動けないけど・・・。」


「アトム、一瞬でいいんだ。あれがあるだろ?ダンジョンで使ってたやつ。」


「クロスホライゾンか・・・あれ、首を飛ばすやつだけど・・・。」


「大丈夫だ、相手も強者だ。ぎりぎり躱せるだろう。」


「わかった、やってみるよ。」


「ブラウ、リナ兄の毒に気づいてた?」


「毒?いえ全く・・・。それで思うように動けなかったんですね。」


「私も気づきませんでした。」


「みんなに毒は効かないからね。ブラウ、リナ兄とやる時はこれを付けて。」


UWBを渡す。


「これは?」


「本来は水中や海中で使う魔導具なんだけど、毒も浄化するから。」


「べんりー!」


「後は時空ポケットで数発、魔法を叩き込んでストライクロッドでしばく。」


「最後はストライクロッドでしばけばいいんですね。わくわくします。」


「毒だったんですね。錬金術で剣を作ってたんですが、たいした事がなかった

 んです。けど、ブラウがその剣に負けていたので不思議だったのです。」


「無味無臭の毒程恐ろしいモノはないよ。知らないうちに吸ってるからね。

 気付いた時点でジ・エンド。」


「確かに・・・。」


「ゼルダは無骨をかいくぐってゼロ距離でサンダーボルト的なやつ。」


「また無茶を・・・あの槍の音にびびっちゃうんだよ。当たったら痛い

 だろーなあって・・・。」


「気持ちはわかるけど距離をとると槍の間合いになるからね、そっちの方が

 痛いよ。雷光で一気に距離を詰めてビリビリさせちゃって。」


「やってみる。」


「ベルグはさっき話した通り飛び込む勇気とピンポイントなフックね。」


「うん。」


「それじゃあ今の説明を踏まえて5年Aクラスゴーレムとやってみて。

 APSは2倍で十分だと思うから。スズメ、監修よろしく。」


「わかりました。」


さて、僕は一応1年のAとBもやってみっか。

Aの剣代表は雷子だ。この間のお披露目パーティーで少し見たけど空島での

修行のお陰か昔よりましになってたな。カーミラも教えてるって言ってたし。

素質は一級品だと思うけどな、雷帝と聖女の娘でインドラの加護もある。


「カエデ。」

「何だい、ドラちゃん。」

「インドラが雷子に雷神剣もどきをあげたそうよ。」

「へぇ、そうなんだ。でも、もどきでしょ?」

「もどきでも魔剣並みには強力みたいよ。」

「まっ、とりあえずエリシエーターで相手してみようか。」


雷子ゴーレムは剣を空に向けた。えっ?避雷針?

バリバリ、落雷が剣に落ち剣が青白く光りだした。いや~雷子すげえわ。

感電してるんだろうけどそれを同時にヒールで抑える力技。

ヒールは使わないけど僕がゼルダに考えていた事を実践してるよ。でも。


「雷神剣ってあんなだっけ?」

「さあ?」


当たるとあばばばばってなるな。しかも速い、やるじゃん。

アトム想定で考えると、錬金術を混ぜた戦い方・・・そうだ!

僕は錬金術でエリシエーターをゴムでコーティングした。これなら・・・。

ボヨン、ボヨン。おおよそ剣と剣がぶつかる音ではない。

剣というより鈍器だ。これで殴ってもそんなに痛くはないだろう。

という事で胴をないで終了。カーボンソードをゴムでコーティングすれば

アトムは楽勝。

次は刀、リクオ君だ。奥義は使えるかな?

刀はお久しぶりの紅桜。ゴブ刀でお相手つかまつる。

おお・・・強いではないか!がんばったんだね、リクオ君。

さっきやった示現流の人より全然強い。師匠として嬉しいよ、キャンプだけど。


「カエデが笑ってます。」


「確かリクオ・フジは弟子と言っていたはず。」


「成程、師弟関係ですか・・・キャンプですけど。」


斑鳩流は封印中。ツバキ流はさっき使ったし・・そうだ仙人刀のイメージで。


「あれは師匠・・・一歩も動かないやつですね。」


「器用ですねえ・・・。」


リクオ君はまだ奥義を使える所まではいってないようだ。

頑張れ、リクオ君。感覚的にはボルタとどっこいどっこいだ。

奥義を使った方が勝つだろう。

魔導はクララだね。セレモニー家か・・・。

僕から言わせればセレモニー家なんぞ旧魔導だ。長い詠唱を唱えてる間に

氷の礫でボコボコにする。


「容赦ありませんねえ。しかも変な詠唱をしてましたし。」


失礼なヒョウと言っただけではないか。これぶっちゃけブラウ楽勝じゃん。

何で負けたんだ?


「キリコ、何でブラウは負けてたの?」


「それが・・・セレモニー家に負けない詠唱を作ると・・・。」


「アホか!」


体術はリナだ。両手を武器化するんだったな。んっ、足もか・・・。

あ、あれは・・・酔拳ー!アホか!酒呑めないだろ!

っていうか、とても面白いぞリナ。ならば猿拳で相手をしてあげよう。


「あ、あれは・・・猿・・・。」


「猿と酔っ払い・・・。」


「あの・・1度も組み合ってませんが・・・ウキキ言ってますし。」


リナよそのセレクトは間違いだ。酔拳はテッコウのような飲んだくれじゃないと

強くならんぞ。一方、猿拳は相手を馬鹿にすればするほど技が冴える。ただし、


「なんでしょう・・・ゴーレムを応援したくなりました。」


「ええ、ええ、そうですね。イラッとします。」


「あのう・・・凍らせていいですか?」


という風にギャラリーを敵にまわすのだ。いかん、早々に決着をつけよう。

キキキ言いながらデコピン。ゴーレムがデコピンとは思えない程、

吹っ飛んで終了。


「これはベルグにお勧めできませんね。」


「彼のこれからの学園生活が闇に閉ざされます。」


「もう少し格好良いアニマルにすべきでは?」


「そうですね、イーグルなんてどうですか?」


「獣拳の中に鳥類があるといいですが・・・。」


「聞いてみましょう。」


ねっ、不評でしょ。


「さーてと、次はBクラスか。」


「なかった事にしようとしてますね。」


「アレクサンドルは?」


「それはいい。」


まずはガクちゃんか、2刀流だったな。アトムも2刀流だし僕もエリシエーター

2刀流でいこう。おお・・さすが将軍が鍛えただけはある。


「カエデは2刀流もいけるんですね。」


「さすがにゴーレムでは再現が出来なかったようですが、ガクは本気になると

 ヘッドホンを外し両目を閉じます。」


「音だけで戦うと?」


「はい、怖いから相手が見えないようにすると。」


「本気を出すとどうなるんです?」


「韋駄天様の加護とケルヌンノス様の加護がありますので

 スピードアップします。」


「何カエデくらいですか?」


「そうですねえ、60カエデくらいでしょうか。」


「速いですねえ、アトムは勝てますか?」


「APSで2倍にすれば同等という見立てです。」


「カエデはガクちゃんに稽古をつけてるようですね。」


「実力差がありすぎますから。ケモナーですし。」


「・・・・。」


アトムには手加減するように伝えよう、何なら負けてもいい。

刀はコスケ君だ。情報によると新陰流という事だったけど、この太刀筋は違う。

見覚えが多分にあるし・・・。ヒカルが教えてるんだろう。

奴は特に流派について学んだわけではなく実戦で身に付けた我流だ。

当時は天才と思っていたが、キングドラゴンなら当然なのかも。

ケンカ刀術というか・・・意外とボルタは苦戦するかも。

次はリルハか。ブライトドラゴンという事は・・・やっぱりー!

光魔法だー!シゲさん以来2人目だな。


「フラッシュと弱めのブラスターだけですが、ブラウは勝てませんでした。

 まあ、負けもしなかったんですが。」


「魔法をまともに食らっても全然へーきみたいです。」


「上位ドラゴンだからね、かゆくもないだろ。判定ってあるの?」


「決着がつかなければIAが判定します。」


「手数で勝負して判定に持ち込む。」


「シーゲルも同じ事を言ってました。」


「了解。」





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