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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
46/191

KEI

「えっ?」


「明日の朝までに戻れば休まなくてもいいだろ。」


「おま、京って神楽より遠いんだぞ。」


「任せて。他に行く人いる?」


「私、行きます。京を見たいです。」


「僕もいいかな。」


「僕も。」


「私も。」


なんだかんだで代表チーム、みんなで行く事に。


「カモナ、みんなを承認して。」

「かしこまりました。」


「まずは神楽に行って船に乗り換える。シゲさん、あとよろしく。

 みんなにキャノンマグロを。」


「了解。」


「じゃあ行こう。カモナ、鬼灯に伝えて。」

「かしこまりました。」


「鬼灯ー!」

「お帰りなさいませ、待ってなんかないんだからー!」

「・・・・・ちょっと京に行ってくるよ。」

「京という事は錦の所ですか?」

「とんぼ返りだけどね。」

「かしこまりました。」

「イド君、スタンバイ。」

「できてます。」

「みんな庭に。船に乗るよ。」


イド君に乗り込み、カモナがみんなをリビングに案内する。


「イド君、どれくらいかかる?」

「京のイメージはありますか?」

「あっ、そうか。あるよ。」

「では転位します。」

「了解。」


船長席に座って錦の屋敷の庭をイメージ。


「到着しました。」

「ありがとう。」


「みんな、着いたよ。」


「「えっえっー!」」 到着までの経緯を話す。


「チ、チート・・・。」


「いや僕は一応ガーネットだからね。時空魔法の進化形だよ。

 ここは別宅の庭だ。外に出よう。」


「私、時空魔法の練習をしてるけど転位が使えるとは思えないわ。」


「ブラウ、修行だよ修行。お~い、錦ー!」


「えっ、ニシキ!」


ヒュンっと、とても美しい女性が現れた。


「おや、子供達。どうやって中に?あら、ボルタじゃない。」


「ニ、ニシキさん、ここは・・・。」


「うちの庭じゃない。いつ戻ったの?学園は?」


「そ、それが・・・。」


「やあ、錦、久しぶり。ボルタと知り合いだったんだね。」


「ええ、お隣さんだから。っていうかあなたはどちらさん?」


「ああ、そうだね。僕はカエデ・ガーネット11歳です。」


「ガーネット?あの?」


「うん。で、イカルガの転生体。」


「何ですってー!」


錦は僕を抱き上げ、まじまじと見る。


「いや、こう何て言うか・・・あのハゲ爺が子供になるとこんな感じなのかしら

 なんとなく面影があるようなないような・・・。」


「いやたぶん面影なんてないよ。降ろしてよ。」


ストンと降ろされる。


「ボルタ、お隣さんだったんだな。とりあえずママに会ってこいよ。」


「そ、そうだな・・・。」


残りは屋敷のリビングに連れていかれる。


「錦、僕らはボルタのクラスメイトだ。ボルタがママに奥義のコツを教えて

 もらうために来た。」


「帝都から?相変わらず無茶苦茶ね。」


「という事で、僕達はボルタが戻るまで京の観光をしようと思う。」


「何言ってるの?もう夜よ。」


「あのカエデ、紹介していただいても。」


「ああそうだね、ごめんごめん。ここは京にある錦の屋敷で、イカルガが京に

 来た時の拠点にしてたんだよ。」


「そうなんですね。初めまして錦様、スズメと申します。」


「初めまして・・・どっかで会った事あるかしら?」


「いえ、京に来たのは初めてです。」


「ああたぶん、スズメはスザさんの娘だからだよ。」


「えっ、朱雀様の・・・。」


「後はクラスメイト。そうだ、ディーの弟子も居るよ。」


「えっ、あの飲んだくれの・・・。」


「何か申し訳ありません・・・。」


「さあ、みんな行こう。気分転換だ。綺麗な夜景が見える場所があるんだ。」


「しょうがないわね、私が引率するわ。」


「引率言うな!」


夜道はさすがにどうかと思ったので・・・いやまあ、錦とスズメが居れば大抵の

ものは追い返せるんだろうけど、ここはイド君にお願いする。


「なにこれ!浮いてるわ!」 ・・・頼むぞ引率。


「飛行船だよ、乗って。」


子供達はもう慣れたようで自らカモナのリビングへ。


「錦、ソーマ呑む?」


「えっ、あるの?」


「崑崙山の桃のソーマ。」


「でたらめね・・・呑むわ。」


リビングへ行くと子供達がジュースを飲みながら話していた。


「ここまでくると、カエデが何で学園に居るのかわからなくなるね。」


「流されるままに付いてきたけど、私の脳では処理できないわ。」


「いや、普通にクラブハウスに居る感じなのに京の空を飛んでるって訳が

 わかんないよね。」


「みなさん、こう言っては何ですがカエデと居るとこういう事は日常茶飯事です。

 ぶっちゃけ慣れるしか・・・。」


「スズメ達は、いつも巻き込まれてるの?」


「そうです。ただ全て丸く収まる不思議。」


「滅茶苦茶、言われてるわね。」


「・・・・。まっ、結果オーライという事で。カモナ、錦に酒の肴を。」

「かしこまりました。」

「そろそろ絶景ポイントです。」

「ありがとうイド君。みんな甲板に出よう。」


「うわー・・・。」


「これは、すご・・・。」


「きれー!」


「綺麗ですねえ。」


「京は綺麗に区画整理された街でね、天皇家が管理してるんだ。」


「それでマス目になってるのか。」


「高い建物もあまりないね。」


「いわゆる古都ってやつだ。それにしても錦、隣がボルタの家っていつから?」


「ずっと昔からよ。元々ボルタのママとは古い友人なのよ。」


「ボルタのお母様は千疋狼の長と聞いていましたが。」


「そうね。私は狐仙なの。」


「狐仙?」


「ああ、狐仙というのは妖狐と違ってね。久遠に近い。」


「成程、仙人という事ですね。」


「人じゃないけどね。」


「人じゃない・・・。」


「ゼルダ、神居はモンスターも居るけど妖怪も多いんだ。大陸だとバンパイアや

 ドラゴンなんかが居るでしょ?みんながみんな人を襲うわけじゃない。」


「そうだった。」


「帝都にも沢山、住んでますし。」


「世界は広いね・・・知らない事だらけだ。」


「これから学ぶさ。そのための学園だしね。」


「ゼルダ君だっけ、あなた雷系なの?」


「あっはい、使いこなせてませんが一応そうみたいです。」


「そう・・・まあ、子供だし無理もないか。」


「錦、何か心当たりでもあるの?」


「超弱いけど妖気の性質が雷電っぽいのよ。」


「まじ?」


「まじ。」


「そうか、そういう事か・・・。」


「カエデ、ライデンって?」


「雷系って魔導の側からすると複合魔法でレアなんだけど、神や妖怪側からすると

 そうでもないんだよ。複合するまでもなく元々がその性質だからね。」


「確かに私がお会いした事がある神の中に結構いますね。師匠もですし。」


「それぞれ仲が悪いしね。でっ、神居だと武御雷っていうアホな神が居るんだけど

 妖怪側にも居るんだよ。それが雷電。」


「つまり僕が魔力だと思っていたものが妖力っていう事?」


「う~ん、ボルタほど強くないからおそらく雷電の子孫って感じかな。魔力と

 妖力のハイブリットには違いないけど。雷帝の関係者かなって思ってたけど

 インドラの加護もないし不思議だったんだよ。」


「魔力と妖力って違うの?」


「使い方とかはほとんど違わないんだけど、魔力って属性とかに分かれたりする

 でしょ?妖力は属性とかなくて、分かり易く言うと全てエクストラスキル。」


「その妖怪固有の能力って言う事か・・・。」


「そんな感じ。」


「という事は、僕が雷系を使う時は妖力でその雷電という妖怪のエクストラ

 スキルをわずかながら受け継いでると?」


「おそらく。」


「雷電の能力ってどんななの?」


「錦、どんなだっけ?」


「そうねえ・・・雷を攻撃に使うというよりはエネルギーにしてるわね。」


「ああ、そうだった。ゼルダ、偶然だけど今練習してる使い方でいいかも。」


「雷光の?」


「雷光ってじじいの居合の技じゃなかったかしら?」


「じじい言うな!そうだけど・・・。」


「なら少し違うわね。雷電は素手だし、身体に雷を纏って戦うから。」


「徒手なんですね。僕は魔導剣士を目指してるんです。」


「成程ねえ。雷の力を剣で使うのも同じ事よ。剣を身体の1部として扱えれば

 いいのよ。」


「また、難しい事を・・・。」


「あら、じじいはできるじゃない。」


「カエデがじじいと呼ばれる違和感について・・・。」


「錦様、それは達人の域なのでは?」


「そう?腕が伸びただけじゃない。」


「ああ、スズメ。錦は武具を操る天才なんだよ。どんなものでも達人級に

 使える。」


「えっ、何でも?」


「そう、何でも。最近は何を使ってるの?」


「マイブームはこれね。」


「げっ、ブーメラン。」


「さすがじじい、知ってるのね。」


「知ってはいるけど、普通使わないよ。」


「戻ってくるから便利よ。」


「変わった形ですね。」


「見てて。」


ヒュンっと錦はブーメランを投げた。回転しながらかなり遠くまでいって

戻ってきた。ありえねー!


「とまあ、こんな感じで使うの。」


「すごい・・・。」


「そろそろ戻ろう。ボルタが戻ってるかもだし。」


錦の屋敷へ戻る。ボルタはまだ戻っていなかった。


「錦、転位門を設置しておいたからボルタに直接学園にって伝えて。あと、

 ワイズや円の所にも行けるから。」


「あら、そうなの。ワイズさんの料理が食べたいから行くわ。久しぶりに円

 にも会いたいわね。ありがとう。」


「んじゃ、僕らは帰るよ。あと、よろしく。」


「了解。」


イド君に帝都に転位してもらいそのままみんなを送って行った。遅くなったが

スズメ伯爵が一緒だったので特に叱られるようなことはなかった。

僕もガーネットの屋敷に戻り、風呂入って寝た。

ボルタのための京行きだったが、皆も何か得るものがあったようだ。

特にゼルダはずっと考え事をしているようだった。大いに悩み給え、若人よ。

翌朝、ロイド流の稽古だったが父さんはまだ戻っていないのでシゲさんと

お互いチェックしながら素振り。


「という事があったんだよ。」


「成程な。ゼルダには妖怪の血が少し混ざってる感じか。」


「おそらくね。とは言え、ほぼ人間だね。もちろん妖力を意識するかしないので

 は雲泥の差があると思うけど。今日あたりから少し変わると思うよ。」


「皇女とは違う雷系の運用が出来れば、いい勝負ができそうだな。こっちも

 昨日、大将達が直接ゴーレム達と戦って弱点を炙り出してる。」


「おお・・何か対抗戦が近づいてる気がする。」


「実際もう来週だ。今週、組み合わせが決まる。」


「いい対戦相手を引いてね。」


「・・・自信ない。キリコに引いてもらう。」


「キリコはくじ運いいの?」


「良くないらしい・・・。」


「駄目じゃん!」


「カエデが引けばいいんじゃね?」


「駄目だよ。僕のくじ運は大物引いちゃうから。」


「だよなあ・・・。」


美味しい朝食を食べ、クラブハウスへ。ベル姉達は細々した準備に追われ

ダンジョンや修行が出来てないらしくストレスが溜まるとぼやいていた。

午前中の授業を真面目に受け、チル先生には自作自演の件は報告済み。

嘆かわしいと言っていた。面倒なのでカーミラには報告しないけどアホ貴族

の思惑は潰しなさいと言われた。怖いです、チル先生・・・。

昼食を食べ、午後からも授業。錬金術だ。





 

 


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