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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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GRANDPA GED

「スピナー程じゃないけど、大きいねえ。」


「甲羅がほとんど岩ですね。」


「長生きだからね、知らず知らずのうちにこうなったんだよ。」


「洞窟があります。」


「何か住んでそうな大きさだ。」


「人間よ、頼みがある。」 うわっ!念話・・・。


「話しかけてきたのは魁皇?」


「そうだ。」


「頼みって?」


「甲羅が重くてかなわん。岩をどけてくれ。」


「いいよ、誰も住んでないよね?」


「わからんが、儂が知らんのならただの寄生じゃ。」


「そりゃそーだね。了解、綺麗にするよ。」


「カエデ、かなり大きいですが・・・。」


「まっ、何とかなるでしょ。アースコントロール。」


皆も来て手伝いだした。神獣や神の使いの本気パワーは凄まじい。

どんどん岩が剝がれていく。


「カエデ、何かきます!」

「うわっ!でっかいけど寄生虫だ。皆は剥がしてて。イチ、手伝って。」

「はい~。」


水流カッターだ。イチも風を使って渦を作って寄生虫を吹っ飛ばしている。

沢山居るな、僕は封魔のブレスを外し片っ端から切り刻む。ふぅ、オーケーかな。

岩が全て落ちると、とんでもなく綺麗な甲羅が現れた。


「きれ~!」

「亀の甲羅って、美しいんですね。」

「魁皇亀が特別なんだよ。」


「人間よ、すまんかった。お陰で軽くなったわい。何かお礼をせんとな。」


「いいよ、気にしないで。」


「竜宮城にでも行くか?」


「いえ結構です。行った事がありますので。」


竜宮城には乙姫という、それはそれは怖い女が居るんだよ。


「そうか・・・。じゃあ、これやる。」


んっ?アイテムボックスに何か入ったぞ。


「えっ、鼈甲・・・。」


「何かに使えるじゃろ。儂の名はゲド、また会う事もあるじゃろうて。」


「僕はカエデ、こっちは小梅、イチ、ニイに春さんだよ。」


「うむ、覚えた。それじゃあな、身体が軽くなったから久しぶりに全力で泳ぐ。」


「うん、じゃあまた。」


ドンッ!海中なのに音速で消えたよね。不思議な事にソニックブームがない。

ヒカミから念話が入る。


「昼食の準備が出来ました。」


「了解。みんな、戻ろう。」


朝風にひろってもらって帰港。


「ありがとう、朝風。」

「またのお越しをお待ちしております。」


そのままヒカミの屋敷へ。多分、全員分の屋敷があるんだろうな。


「ここだよ、こんにちはー。」


「いらっしゃいませ、皆様。」 メイドブラウニーが迎えてくれた。


食堂に案内される。他のみんなは今日は仕事との事。


「いい匂いだ。」

「お腹すいた。」

「はい~。」

「うむ。」

「ひと働きしましたもんね。」


「働いていたんですか?」


ヒカミもタマの席に付いている、給仕はブラウニーがしてくれる。


「魁皇亀に頼み事されてね、魔力全開で掃除したんだよ。」


「えっ、魁皇亀って本当に居るんですか?」


「居るよ。甲羅を掃除したんだけど、あんなに綺麗だとは思わなかった。」


「見たいですねえ。」


料理が運ばれてきた、フルコースだ。


「ウマウマ。」

「はい~。」

「うむ。」

「美味しいです。」


「キャノンマグロはあのスピードで泳ぎ回ってるせいか牛肉に近いですね。」


「確かに魚って感じがしない。」


「メインはステーキにしたんですけど驚きますよ。」


メインが出て来た、えっ?白いステーキ・・・。

みんな黙って食べている。それ程うまい。正直、キャノンマグロと知らなければ

魚とは思えないだろう。


「すごいねえ・・・。」


「はい、ビストロでも出してみようかと思っています。」


「みんな驚くだろうね。」


「バッコス様とユキチにも持って行きます。」


「喜ぶね。」


大満足の昼食を終え、エスプレッソで食休み。


「海は広いし、まだ未知の食材はありそうだね。」


「はい、グルメハンターという訳ではないのですが、氷系の魔法は戦うより

 狩りとかにむいてると思います。」


「確かに・・・。組み合わせなんだろうけど。あっ、そうだ魁皇亀を見る?

 見たいんなら聞いてみるけど。」


「是非、お願いします。」


「ゲド爺、聞こえる?」


「聞こえとるぞ。」


「仲間がさ、ゲド爺を見たいらしいんだ。」


「なっ、儂、ちょっと照れるのう・・・。」


「大丈夫だよ。甲羅がめちゃくちゃ綺麗だったよ。」


「そ、そうかのう・・・。わかった、スピナーの所か?」


「そうそう。」


「しばし、待つのじゃ。」


「来てくれるって。」


「普通に念話で話してましたね・・・。」


「魁皇亀は長生きだからね、神獣とか神の使いとかそっちの部類だよ。」


「着いたぞ。」 はやっ!


ヒカミと外に出る。あっ、居た。手を振ってるし・・・。


「近くまで行こう。」


「はい。」


ヒカミの手を掴んで転位。


「近くで見ると大きいですねえ。初めましてヒカミと申します。」


「うむ、初めましてじゃ。ゲドという。」


「キャノンマグロ、食べます?」


「おお!あるのか・・・久しく食べてなかったのう。さっきまで甲羅が重くて

 追いつけなんだ。」


ゲド爺にキャノンマグロを振る舞う。5匹ほどペロリ。


「うまい!うまいのう・・・。今は追いつけるかもしれん。ヒカミちゃんにお礼

 をせんとな。竜宮城に行くか?」


「ヒ、ヒカミ、お礼はもう綺麗な鼈甲を沢山もらってるから。」


「ゲド様、それで十分です。」


「そうか・・。んっ!キャノンマグロの反応じゃ!」


「レーダー!」


「ヒカミちゃん、また会おう!さらばじゃ!」


足がジェットに!昔、こんな怪獣映画を見たぞ!

ゲド爺はものすごいスピードで去っていった。ふぅ・・・助かった。


「あの、竜宮城とは?」


「ああ、海中都市。姫の所とは別な所。」


「行くのが嫌なんですか?」


「そうだよ。竜宮城にはとんでもなく恐ろしい乙姫っていう奴が居て、陸で言う

 ところの遊廓みたいな所。」


「夜叉様の所は修行で行きますけど、あの遊廓とは違うんですか?」


「違うんだよ。主に男なんだけどエナジードレインをされて急に老化するんだ。」


「乙姫というのはサキュバスかなにかですか?」


「まあ、そうだね。海のサキュバスってところ。」


「イカルガ様は行った事、あるんですか?」


「ある。命からがら逃げたんだよ。」


「・・・・。」


「いや、仲間を迎えに行っただけだから!」


スピナーに戻る。


「綺麗な鼈甲があるから香輝に細工してもらうといいよ。クロ兄達の結婚式の

 時に使えるから。」


ヒカミにもらった鼈甲を見せる。


「ゲド様の甲羅と同じ色ですね、綺麗ですねえ・・・。」


「香輝。」

「何だ?」

「この鼈甲でさ女性陣の結婚式用の装飾品を作ってくれる?」

「いいぞ、ちょっと細かくしてくれ。」

「了解、無名。」

「御意。」

「この鼈甲を細かくしてくれる。」

「お任せを。」


香輝は鼈甲のインゴットみたいな塊を持って消えた。神楽に工房があるとの事。

さて午後からはお土産用の海産物をゲットしよう。キャノンマグロ、アワビ、

サザエはオーケーだ。それ以外をゲットしよう。


「ヒカミ、僕はお土産用の海産物をゲットしてくるよ。」


「私も行きます。できればモサクジラが欲しくて。」


「了解、潜水艇があるんだよ。それで行こう。」


「乗ってみたいです。」


港へ行き朝風に乗船。小梅達は昼寝、春さんはラムダに用事があるらしい。


「朝風、またお願い。」

「お任せを。」 ヒカミは潜水艇に興奮していた。


外にでて早速、お土産探しだ。できればロブスター系が欲しいところ。


「カエデ、大きいエビが居ます。」


「おお・・丁度探してたんだ・・・ってでかすぎない?」


「クラーケンくらいあるんじゃないですか?」


朝風から通信が入る。


「カエデ様、大きな影がそちらに向かっています。」


「了解。ヒカミ、モサクジラかアノマロシャークがこっちに向かってるみたい。

 狙いは一緒かもね。」


「エビをめぐるライバルという訳ですか。いいでしょう、こちらはお任せを。

 カエデはエビを。」


「わかった。」


僕はジェットでロブスターに近づく、近くで見るともっとでかく感じる。

味はどうなんだろう?やっぱここは凍らせるのがいいだろう。

ゼロ距離で魔法を撃てば周りに影響もないだろうし。

背中に取り付いてニブルヘイムを撃とうとしたが気づかれてしまった。

逃げられると思ったら逆に襲ってきた。うおっ!ハサミがでかい!尾びれキックも

追加された。う~ん、確かに海中戦って攻撃手段が限られるね。


「ミズちゃん。」

「なあに?」

「何かあのロブスターの動きを止める技ないかな?」

「居合はできたわよね?」

「うん。」

「じゃ、それで。龍渦っていう技よ。」

「了解。龍渦!」


おお・・・2つの渦巻きがロブスターの動きを止める。今だ!


「ゼロニブルヘイム!」 パキパキパキ、ふぅ・・・凍った。


「ありがとう、ミズちゃん。助かったよ。」

「どういたしまして。」


「ヒカミ、ロブスターゲットしたよ。」


「お疲れ様です、こちらはもう少しかかります。モサクジラが3頭来ました。」


「今行くよ。」


「お願いします。」


行くとヒカミが3頭のモサクジラとバトルしていた。


「凍らそうとすると他の2頭が邪魔してくるのです。」


「2頭の注意を引くから、その隙に。」


「わかりました。」


モサクジラも大きいなあー。さっきのミズちゃんの技を魔法で再現してみよう。


「なんちゃって龍渦!」


1頭は捕まえる事ができたが、もう1頭にはうまくかわされた。

こっち来るー!だが丁度いい。


「ゼロニブルヘイム!」 パキパキパキ。ふぅ・・・えっ!


モサクジラが真っ赤になった。何それ!凍ってない!こんなモサクジラも

居るのか・・・海は広いな大きいな。


「ならば、ゼロコキュートス!」 えぐいがまず脳を凍らせる。


今度こそ!ふぅ・・・活動停止・・・。

もう1頭、ヒカミはどうした?あっー!ヒカミが食われたー!いや、自分から口の

中に飛び込んだような・・・。


「ヒカミ!大丈夫?」


「問題ありません。ハートブレイク!」


し、心臓を直接凍らせたのか?モサクジラが活動停止した。ヒカミ最強。

氷帝で背中から出て来た。えぐいっす、ヒカミさん!

何とか3頭ゲット。海中戦は確かに課題だね。この質量は単純に脅威だよ。

瞬間冷凍できないし。しかも1頭、放熱までしたからね。


「お疲れー、大丈夫?」


「はい。ですが、かなり魔力を使ってしまいました。」


「群れはやばい。大技の連発はきついよね。夕食はラムダに頼もう。」


「はい!楽しみです。」


朝風に迎えに来てもらってスピナーに帰る。


「では後ほど伺います。」


「うん、待ってるよ。」


屋敷までは徒歩、ブラウニーの皆さんに挨拶をしながらだ。


「ただいまー。ラムダ、夕食2人分追加でも大丈夫かな?」

「問題ありません。」

「よろしく~。」

「承知しました。」


僕もひと休みしよう。お土産にどでかいロブスターとモサクジラを追加できたし

良しとしよう。他にも行きたい所は多々あるが休みが足りん・・・。

早く長期休暇にならないかなあ・・・。


「カエデ様、ヒカミ様がお見えになりました。」

「了解、リビングへ。」

「承知しました。」


「お疲れー。」


「少し休みましたから大丈夫ですよ。」


「すぐにできると思うから寛いでて。」


「ありがとうございます。それにしても時間が足りません。」


「全くだね。早く長期休暇にならないかなって考えてたよ。」


「まだまだ先ですね。クラス対抗戦の後に野外研修というのがあって、その後に

 試験があります。」


「試験はまあしょうがないけど、野外研修なんてあるんだね。」


「はい、1年生全クラスでサバイバル訓練をするそうです。2泊3日でチームに

 分かれてオリエンテーリングもするそうです。」


「へぇ、面白そうだ。」


「カエデはサバイバルのプロですから問題ないですね。」


「何か問題あるの?」


「持たされるのは水のみで他は現地調達です。それとモンスターの活性化です。」


「まあ僕らは問題ないだろうけど、1年生にはちょっと過酷すぎじゃ?」


「AとBの喧嘩というか意地の張り合いが原因だそうです。」


「全く・・・迷惑な話だ。けど、楽しみだねえ。」


「はい。」


「その前になんとかFを優勝させよう。」


「できるでしょうか?」


「上級生のチームはまだ見てないけど、難しいだろうね。代表の中にどれくらい

 眷族が混ざってるか・・・出場してないといいんだけどわからないから。」


「ポイントゲッターはボルタとアトム、それとゼルダでしょうか?」


「そうなるね。けど3人ともさすがに経験不足だよ、対人戦の。」


「あと2週間ほどですか・・・色々と間に合うといいんですが・・・。」


「明日からまた鍛えよう。上級生のチームのデータも集まってると思うから

 分析して研究だね。できれば5対5の模擬戦をしたい。ゴーレムか僕達かな。」


「そうですね。それは私達でまかなえるでしょう。」


ラムダが作る美味しい夕食を食べ、タマがラムダに突撃していった。

ゆっくりコーヒーを飲んでヒカミ達は屋敷に戻った。

さて、風呂入って寝よう、明日からまた学園が始まる。

と思っていた所にワイズから連絡が入った。








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