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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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SELF PERFORMANCE

従魔の事はまずチル先生に聞きに行こう。


「リング、チル先生の研究室ってわかる?」

「少々、お待ちください。」 すぐに地図を持ってきてくれた。

「ありがとう、行ってくるよ。」

「いってらっしゃいませ。」


グラフ先生の研究室のそばか・・・ここだな。コンコン。


「失礼します、1年Fクラスのカエデ・ガーネットです。」


ガッキーン!コラさんだ。


「先生、申し訳ありませんが少々よろしいでしょうか?」


「いいですよー。コラさん、カエデ君の顔を見るなり襲っちゃ駄目ですよー。」


「条件反射というやつだ。」


「先生、学園の従魔の扱いについてお尋ねしたいのです。」


「例の件ですか?」


「はい、風紀委員会も動いていると思いますが、僕達のクラブも動こうと

 思います。」


「ああ、学園長から聞いています。」


「学園で従魔は認められていると思いますが、パスを繋ぐ魔力量や相性もあります

 から、みんながみんな従魔が居る訳ではありませんよね?」


「そうですね。」


「ましてや、生徒に怪我を負わせるだけの従魔というのは限られるんじゃないかと

 ・・・先生なら心当たりがあるのでは?」


「カエデ君の言う通りです。ですが学園に登録されている従魔の中には今回の件に

 確答する者が居ないのです。姿を見せずあるいは隠せる従魔ですから。」


「未登録の従魔・・・。」


「学園に連れてこなければ登録の必要はありませんから。」


「成程。僕達1年はまだ授業が始まったばかりですし、

 2年以降はどうなんです?」


「2年生の中に数名居る程度で、3年生以上になるとそこそこ増えていきますね。」


「う~ん、先生、今回の件は本当に従魔の仕業なんでしょうか?」


「と言うと?」


「上級生になると思いますが、人でも姿を消す魔法はあります。」


「確かに、ですがそれはごく限られた魔導師にだけ認められているものでは?」


「ええ、国に届出が必要です。それと襲われた生徒はクラス対抗戦の代表者です。

 生徒の中でも強いはずです。その生徒に怪我を負わせるなんて正直、コラさん

 クラスじゃないと無理です。」


「私じゃないですよー。」


「わかってます。先生、現場の場所を教えて下さい。行ってみます。」


リングからもらった地図に印をつけてもらう。


「何かわかりましたら、報告に来ます。」


「ええ、気を付けて下さい。従魔だとしても人間だとしても結構な手練れです。」


「チル、カエデなら大丈夫だ。」


「コラさん・・・。」 第一の現場に向かう。


「カエデ、今どこだ?」


「チル先生から襲撃場所を教えてもらったから現場検証。」


「合流する。」


「了解。」 諭吉と合流して現場へ。


ここか・・・。本校舎からクラブハウス群に抜ける林道というか近道か。


「襲われた生徒は代表なんだから、姿は見えなくても気配とかでわかりそうな

 もんだけどな。」


「そうだね、生徒が未熟なのか襲った方が気配を消すのが上手いのか。」


「現場はここだけじゃないだろ?」


「うん、もう一箇所。5年生の校舎の屋上だね。ここで2人、そこで2人。」


「被害者は5年生が2人と4年生が2人と聞いているが。」


「かなり限定的で無差別じゃない。屋上に行ってみよう。」


2人とも光彩を発動、届出は出してるよ。


「う~ん、さっきの林道もだけど数日経過してるとは言え戦闘の痕跡が全くないと

 いうのは・・・。」


「一方的にやられたか・・・。」


「学園には諭吉達以外のも神や眷属が居るだろうから、あり得る事ではある。

 だけど・・・クラブハウスに戻ろう。カメラに何か映ってるかもだし。」


「わかった。」


クラブハウスへ戻りモニタールームへ。シゲさんとスズメが作業していた。


「お疲れー。リング、コーヒー頂戴。」

「承知しました。」


「ふぅ・・・ちょっと整理しよう。」


キーボードで分かってる事を羅列していく。

クラス対抗戦の代表、姿が見えない従魔、5年生が2人と4年生が2人。

抜け道の林道、5年生校舎の屋上。戦闘の痕跡なし。こんなもんかな。


「どう?」


「さっぱりだ。」


「まあ、僕としては犯人を捕らえるというより何が起こったのかはっきりさせて

 不安がってる生徒を安心させれればいい。」


「そうだな。でも原因は従魔って被害者が証言してるだろ?」


「そうなんだけどさ、何で被害者は姿も見えないのに従魔ってわかったんだろう?

 先生は居ないって言ってたけど、僕らにみたいに光彩を使える生徒が居るかも

 しれない。ゴーストを操るネクロマンサーだって居るかもしれない。」


「確かに・・・。」


「可能性は2つかな。1つは従魔を使う生徒と何らかの関係があって心当たりが

 ある。もう1つは、僕はこっちが本命だと思ってるんだけど自作自演だ。」


「自作自演?」


「現場に痕跡がなさすぎる。何らかの理由でクラス対抗戦に出たくない、あるいは

 出ないように頼まれたとかね。」


「そいつらが出なくても変わりはいるだろう?」


「選ばれるからには、そのクラスのエースな訳だろ?やっぱチーム力は落ちるよ。

 個人戦じゃないし。」


「まあ、そうか・・・。」


「諭吉、被害者の人間関係をあらってくれる。特に従魔を使ってるとか暗部の子供

 とか。」


「了解。」


「僕はちょっとワイズに頼み事。」

「お呼びですか?」

「どわっ!ワイズ!いつから?」

「最初からでございます。」

「・・・・。調べて欲しい事があってさ。」

「承知しました。」

「えっ、まだ何も言ってないよ。」

「被害者の家の事を調べればよろしいのですね。」

「いや、その通り!」


諭吉と才蔵は早速、聞き込み調査へ。親達の事はワイズが調べてくれる。

後は、明日でいいか。よし、帰ろう。帰って寝よう。

一応、訓練場をのぞいていこう。ミナミの事も責任をもって強くしないとだしね。


「お疲れー。」


「どう?」


「筋力が足りませんが唯心流はミナミに合ってますね。」


「ミナミ、明日のダンジョンでAMSのテストして。バイトで。」


「えっ、わかりました。」


「あと、残光じゃなくてゴブ刀を使ってね。」


「わかりました。」


「みんなも明日はダンジョンだろうから、今日はもう終わりにしよう。」


今日の特訓は早めに終了。


「ボルタ、ちょっといいか?」


「なんだ?」


「どうだった?」


「・・・・・。正直、手も足も出なかった。」


「そうか・・・。」


「弟子として小間使いだな。とっても幸せだが。鎧のお陰で怪我もなしだ。」


「まだ全て調べてるわけじゃないが刀部門は新陰流が多いな。」


「まあ神居のメインの流派だし。」


「藤家の孫が出て来る。系統としてはボルタと同じだ。」


「どゆこと?」


「ママから聞いてないのか?」


「ママって呼んでねーから!なにを?」


「藤家の当主はぬらりひょんだぞ。」


「うっそー!まじか・・・ママクラス・・・。」


「まじ、ママって呼んでるのー!」


「・・・・。」


「リクオ君がどこまで奥義を習得してるかわからんが、新陰流の本当の奥義は

 やばいのが多いからな。」


「本当の奥義?」


「妖力がないと使えないやつだ。」


「戦った事があるのか?」


「あるよ。ひょん爺とやりあった、あれは闇を祓えないと無理だ。勇神流の

 奥義は使えるのか?」


「アカリ様は使えるかもだが、俺には無理だ。」


「千疋狼の技は?」


「完全じゃないが少しくらいなら。」


「使えるようにしておいて。」


「練習する。左手だったらいけるかも。」


「上級生より1年の方がやばいっていう・・・。」


「さすが黄金の世代っていう事か。あいつもやばいしな。」


「あいつ?」


「同じギルドのAクラスのやつだ。音使いなんだ。」


「へぇ、珍しい。」


「近々で華様達に同行しだすんじゃねえかな。」


「対抗戦の代表には居なかったな。」


「興味ねえとよ。」


「それはラッキー。ボルタとアトムがポイントゲッターだ。2人のどっちかが

 負ければうちは厳しくなる。」


「プ、プレッシャーはやめろよ・・・。」


「大丈夫だ、バックアップはきっちりするし師匠にいい所を見せたいだろ?」


「当然だ!」


「なら千疋狼の技を使えるようになっておけ。」


「わかった。」


「アトム、帰りにディーの所に連れていって。」


「師匠の所へ?了解。」


ジープでディーの所へ。長屋みたいな所へ連れていかれた。


「師匠ー!起きてますかー!」


「うるさい!聞こえてる!」


「お客さんを連れてきた。」


「帰れ!面倒くさい!これから呑むのよ!」


「いっつも呑んでるじゃん!」


「ディー、相変わらずだな。」


「んっ?誰だお前?アトムの友人に知り合いは居ないわ。」


「俺だよ、イカルガだ。」


「えっ?」


消えたとと思ったら抱き上げられて顔をじろじろ見られた。


「嘘でしょ!可愛いとは思うけどイカルガの渋さはないわ。」


「いや、11歳だし。」


「この世に未練でもあったの?化けてでるなんて。」


「幽霊じゃないし!転生したんだよ、降ろして。」


降ろしてもらって封魔ブレスを外す。


「イカルガー!」 今度は抱き締められた。


「は、離せよ!」


「嫌よ!リトルイカルガいいわー!」


「ちょっとアトム、話が出来ない・・・。」


「もう、師匠。この間のお酒はカエデがくれたんですよ。」


「納得よ!あれはソーマだったわ。」


「桃源郷の桃のソーマもあげるから、降ろして。」


「何ですって!」 ストンッと降ろされた。


「ソーマをあげるからお願い聞いて。」


「いいわよ。」


「何も言ってない。」


「いいのよ、何でも聞いちゃう。」


「はぁ・・・ありがとう。アトムの事なんだけど。」


「いいわよ、煮るなり焼くなり好きにして。」


「えっ、師匠・・・。」


「アトムにさ首狩り以外の奥義を教えて欲しいんだ。」


「あれが手っ取り早いわよ。」


「そうなんだけどさ、アトムが対抗戦の代表なのは?」


「知ってるわ、笹雪と見にいくもの。」


「対抗戦で首狩りを使うとアトムに友達が出来なくなる。」


「要らないでしょ、別に。」


「いますよ!100人とは言いませんが20人くらいは欲しいんです!」


「もしかしたら皇女とかと当たるかもだし、さすがに皇女の首を落としたらまずい

 でしょ。」


「いんじゃない?」


「嫌ですよ!この国に居れなくなったら鍛冶屋どうするんですか!お願いします!

 他の所を落とすやつを!」


結局、落とすんかい!


「しょうがないわねえ・・・。条件があるわ。」


「な、なんでしょう?」


「カーボナイトとして負けない事。それが条件よ。」


「い、いや~、それは無理じゃないすか?」


「いやFクラスはアトムとボルタがポイントゲッターだ。ボルタにも伝えたけど

 どっちかが負ければかなり厳しい。」


「え~!」


「アトム、カーボンソードなんてドマイナー、みんな知らないんだから

 チャンスよ。」


「わかりましたよ、負けないように頑張りますから友達できるのお願いします。」


「週末に来なさい。」


「ディー、働いてるの?」


「笹雪に頼まれて一応、軍に所属してるわよ。」


「そんなんだ。偉いな―、あのディーが・・・。」


「や、やめてよ・・・子供の姿で褒めるの・・・。」


「し、師匠がもじもじしている・・・。」


「これ桃のソーマ。わかってると思うけど飲み過ぎると若返るからね。」


「何か問題でも?」


「・・・いやない。対抗戦までに仕上げてね。」


「そうねえ・・・ちょっと厳しくなるけど。」


「全然オーケー。」


「えっー!」


「じゃあよろしく。また寄らせてもらうよ。」


「ええ、絶対よ。」


アトムを送って僕も直帰。会社員みたいだな。

さすがに昼寝をするような時間じゃないな、残念でござる。夕食まで少し時間が

ある。一応、明日に備えて身体のチェックをしておこう。カモナの訓練場へ。


「カモナ、ゼロ君ゴーレムをお願い。」

「かしこまりました。」


エリシエーターで行ってみよう。基本の動きを意識して・・・違う!

意識しちゃ駄目だった・・自然に自然に・・・。だぁ~!それも意識だあ~!

すぐに吹っ飛ばされた、いててて・・・。斑鳩流だとできるか・・・。

ここは何も考えずむしろ適当に行ってみよう。おお・・さっきよりはいいぞ。

ゼロ君ゴーレムを倒すまではいかないが、すぐに吹っ飛ばされる事もない。

ロイド流もどきに僕のスピードを足してみるか、クロックアップ。

おお・・・これは何かしっくりくる。しばらくこのスタイルでいってみよう。

これはあれだな、月華流と同じくロイド流から派生した新しいやつだ。

自分の名前を付けるのは何か恥ずかしい。う~ん、疾風流といったところだ。

恥ずいから黙ってようっと。よし、こんなもんだろう。

ゼロ君ゴーレムと互いに礼をして終了、檜風呂。

風呂上りにコーヒー牛乳プハーをしてるとワイズから連絡が入った。




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