REPRESENTATIVE
「お疲れー。」
「お疲れ様です。」
「今日はここまでにしよう。」
「わかりました。」
「ミナミ、装備の説明をするから。」
「はい。」
「刀は『残光』と残光ベースのゴブ刀。残光は僕が本気で打ったから神刀。
ミナミに合った特殊能力がついてるから、直接残光に聞いて。神刀は普段使い
には強力すぎるから普段はゴブ刀を使っておいて。」
「あの・・・神刀ってあの神刀ですか?」
「ああ、ミナミ。カエデが本気で刀を打つともれなく神刀になるのです。
神刀は神ですら殺傷できる刀です。ちなみに私の神刀は『白蘭』です。アカリ
も『天舟』という神刀を使っています。」
「ミナミ、これを残光に。」 諭吉が海産物を買いにいくついでに貰ってきた。
「あ、はい。」 残光は白真珠を吸収。ボンッと人化した。
「初めまして皆様、ミナミの刀の残光でございます。」
そこにいたのは凛々しい袴姿の女の人だ。
「まじですか・・・。」
「で、次は銃。」
「えっ、次の話ですか?」
「ミナミ、神刀の人化は・・・慣れです。」
「えー!」
「ミナミ、アイテムバッグの中に銃が入ってる。」
「えっ!」 恐る恐る銃をだす。
「それはエプシロン。アカリやヒカミが使っているイングラムの妹版だ。」
「なんかカッコイイです・・・。」
「銃に関しても色々あるんだけど、それは追々。今は的に当てる練習をして。
弾は自動精製なんだけど、それに魔力を使うから注意して。」
「ミナミ、銃はいいものです・・・。射撃練習は付き合いますからウヒヒヒ。」
アカリ・・・大丈夫か?犯罪、犯すなよ・・・。
「あと、ピアス。それは鎧化するから。キーワードは『マテリア』。」
「えっ!」
「私も付けてますよ。」
「試してみて。」
「わ、わかりました。『マテリア』。」 ブンッと鎧化。
鎧というよりパワースーツだ、足りない筋力を補うためか・・・。
「おお・・カッコイイ。カエデ、私は持ってないですよ。」
「あれ?忘れてた、用意するよ。」
「キャッホー!」
アカリはあれだね、陽キャ。色々やられても気にしないタイプ。その方がいい。
ブンッと元に戻った。
「あと、アイテムバッグには完全回復薬と食料。」
「えっ、この小さいのにそんなに・・・。」
「ミナミ、カエデは時空魔法のスペシャリスト・・・いえ、全てにおいて
スペシャリストです。」
「チートですね、チート。」
「チート言うな!最後にこれ、腰にでも付けておいて。」
「独鈷・・・。」
「身体強化は使えるね?」
「はい。」
「それは身体強化を強化する、この前みたいに囲まれて殴るけるをされても
相手が怪我するよ。」
「えっー!」
「いずれ必要なくなるけど、今は付けておいて。」
「わかりました。」
「今の所の底上げ装備はこんなもんかな。あと余裕がでてきて探偵社の仕事を
手伝いだすと更に装備が増えるから。」
「探偵社?」
「うん、週末のみなんだけどやってるんだよ。」
「カエデは7歳のころより、諸々の隠れ蓑として始めましたが何故かこの国を
救ったり、世界を救い私達はそのあおりを受けて伯爵になりました。」
「いや、結果論!」
「やはりチート・・・いやドチートです。」
「出来損ないは隠れ蓑ですか?」
「まあ、そうだね。僕は将来旅人になって世界を旅するからね、自由でいたい。」
「今もしてますけどね・・・。」
「ミナミ、装備は揃えたけど、まだ身体がついていけてない。毎朝のランニングと
素振り、食事は3食きちんと摂る。放課後はクラブハウスで特訓。ファントム
としてダンジョンアタック。これを真剣に1ヶ月続けて。残光、特にランニング
と素振りはさぼらないように見張って。」
「御意。」
「さぼりませんよ!」
「それと、逆にやりすぎないで。逆効果だから。」
「わかりました。」
「ミナミ、銃を撃ちに行きましょう。気持ちいいですよゲへへ・・・。」
アカリ、大丈夫か?
2人は何故かウキウキして射撃場へ。倒れる未来が見えるよ。
「キリコ、ちょっといい?」
「はい。」
「見ての通り、探偵社がらみの装備以外は揃えた。あとは・・・。」
「お金ですね。」
「そうなんだよ。普通に渡しても受け取らないと思うんだよ。」
「確かに・・・ダンジョンアタックがベストですが4の日ですし。」
「バイトって名目で鍛冶を手伝ってもらおうか。優、今日って注文あった?」
「はい、剣と刀が数本、あとは盾がひとつ。」
「丁度いい。明日の朝、手伝ってもらってギャラを渡すよ。ボルタはベル姉達と
ダンジョンアタックだけど、それ以外の代表は特訓してた。」
「ええ、先程少し見ました。」
「どう?」
「今日は初日ですしまだ何とも・・・。ただ、ボルタとアトムは別格かもです。」
「もう1人か・・・ゼルダはどうかな?」
「悪くはないですが、やはり年相応かと・・・。」
「雷属性だよ。」
「雷帝の関係者でしょうか?」
「わからない。まあ、残りの3人をなんとかしよう。」
「わかりました。」
「カエデ様、アカリ様とミナミ様が倒れました。」
「やっぱりー!」
射撃場に行きヒールとヒカミ特製パワージュース。
「楽しいのはわかるけど、注意してね。」
「め、面目ないです。」
「す、すいません。動く的に当てるのが難しくて。」
「実弾銃は反動が大きいからね、慣れるまで両手でしっかり下気味に狙うのが
コツだね。今日はもうやめて夕食にしよう。」
「最後にカエデ、お手本を。」
イングラムでドンッ!ドンッ!ドンッ!
「片手で・・・しかも全弾、同じところ・・・。」
「慣れだよ、慣れ。」
特訓してた連中も含め結構な人数で夕食。鍋にしてもらった。ヒカミと優が作った
ので美味いに決まってる。うっまー!
皆、驚愕している。ビストロのオーナーシェフとカームのオーナーだぞ。
「ミナミ、明日の朝バイトを頼みたいんだけど。」
「バイト?わかりました。」
「じゃあ、ランニングが終わったら来てね。」
「カエデ、聞きたい事があるんだけど。」
「何だい、ゼルダ。」
「雷系の剣技って何があるのかな?僕、道場をやめたから。」
「そっか・・。う~ん、雷系か・・・ザイル、大鎌の時は基本雷系だよね?」
「えっ、そうなの?」
「あっ、はい。父様がそっち系ですので。便利だなと思ったのが雷をボール状にし
て自分の周りに配置するやつです。ボールのサイズを調整する事で色々な場面
に対応できます。ゼルダは剣を使いますのでサンダーカッター、乱雷刀なんか
良いかもですね。水魔法は使えますか?」
「そんな強力じゃないけど、使えるよ。」
「相手を濡らすだけで十分です。弱い雷でも相手は感電しますから。」
「えぐいけど、成程だよ。」
「刀術だと僕は推進力に使うよ。『雷光』という技でね、居合の時に良く使ってた
かな。通った後は摩擦で稲妻形に焦げるから。イメージ的には自分が雷になる
感じ。ザイル、明日の稽古の時に一通り見せてあげて。僕も『雷光』を見せる
から。」
「よろしく。」
「ブラウはどう?」
「魔力量がまだ少ないので極大魔法は無理ですが、ランス系までは無詠唱でいけ
ますね。ほぼ、オールですし。魔導院にスカウト決定です。」
「であれば姑息な魔法の運用を覚えて欲しいな。相手を怒らせるようなの。」
「・・・・。」
「性格なんでしょうか・・・。」
「アトムは死んでる・・・。」
「2刀もえぐいけど、指先くらいのフェニックスが・・・。」
「えぐいな・・・。」
「勝負事はとっとと決めた方が体力の温存ができますよ。」
「その通りだよ。アトム、最初の1発目で奥義ださなきゃ。」
「カーボンソードの奥義、知ってるんじゃないの?」
「知ってる・・・首狩り・・・。」
「出せる訳ないじゃん!友達できなくなるよ!」
「となるとアトムも錬金術を混ぜて姑息な戦法を考えなきゃ。」
「相手を怒らせるやつ?」
「そうそう。」
「考えてみる。」
その後、転位門じゃない組をジープで送り、僕ももそのまま帰宅。
ボンボンと煽られたけどね。
「ただいまー。」
「カエデちゃん♡。」
「ベル姉、帰ってたんだね。」
「今日はボルタ君も居たし日帰りよ。」
「どうだった?」
「まあ初日だし、いきなり深層部だったしね。年齢の割には強い方だと思うけど。
華とアリスが強くするって燃えてるわ。」
「それは、ありがたいよ。ボルタは刀代表だからね。」
「それを聞いたら2人はいっそう燃えるわね。」
「だ、大丈夫かな、ボルタ・・・。」 ボルタに合掌。
夕食はクラブハウスで食べたので久遠島にコーデックス達の世話に行く。
「ばんわー、紅緒さん。」
「カエデ様、お帰りなさいませ。」
「あっ、ラムダ。来てたの。」
「はい、円から紅緒が妹と聞きチェックしに。」
「紅緒さんはよくやってくれてるよ。」
「はい、住人の皆様ともうまくやれてるようで安心しました。ただ、武装が
足りません。」
「あっ、いや~、住人はすごく強いからね。」
「それでもです。メイドたるもの身を挺して守らなければいけません。」
「ラムダ姉様からこれをもらいました。」
うわあ・・・タクティカルトマホークじゃん・・・。
「紅緒はパワータイプのようですので。」
「これ、ハンマーにも変形するんですよ。」
「す、すごいね・・・久遠と先生を守ってあげて。」
「承知しました。」
「カエデ様、わたくしこれから美園チェックでワイズの所へ。」
「お手柔らかにね。」
「承知しました。」
「週末、スピナーへ行くよ。」
「お待ちしております。」
リビングへ行くと先生が吞んでいた。
「おお、カエデ。ラムダさん、やばいぞ。」
「長女なんだよ。久遠は?」
「崑崙山に行ってるぞ。」
「そうなんだ。先生、刃付きのアイアンナックルって知ってる?」
「知ってるぞ。大型のカランビットだろ。」
「そうそう。基本的な動きは一緒なのかな?カランビットとバヨネットは僕も
使えるけど、そのタイプは使った事がなくってさ。」
「同じと言えば同じだが、アイアンナックルには発展形があるんだよ。」
「発展形?」
「これだ。」 ジャキーン!と先生が爪を伸ばした。
「アイアンクロ―・・・。」
「このように伸びたり縮んだりすると、相手が間合いを掴みずらいんだ。」
「成程。」
「両方とも脚も使うからブーツに刃が付いていれば、なおいいな。」
「確かにケリは重要だね。ありがとう、参考になった。」
サンルームに行くと笑君とニイが居た。笑君にナッツのお土産を渡す。
「おお、すまんな。ここのはでかくていかん。」
んっ、これは・・・。
「ニイ、真柏じゃないか。」
「うむ、崖で見つけてな。それで、その・・・父上に差し上げたいのだが
良いか?」
「もちろんだよ。」」
「うむ。」 ニイが嬉しそうだ。
「ニイ。週末、スピナーに行こうと思ってるんだけど。」
「みなに言っておく。」
「よろしく。」
さっ、風呂入って寝よう。明日も忙しいぞ。
朝起きて祠に参拝だけしてクラブハウスへ。
「お早う、リング。」
「お早うございます。朝食の準備は出来ております。」
「ミナミは?」
「いらっしゃってます。」
「お早う、ミナミ。」
「お早うございます。」
「朝食を食べたら、仕事しよう。」
「わかりました。」
朝食はシンプルにトースト、ハムエッグ、サラダ、コーヒー。シンプルなのだが
実に美味い。
「美味しいです。」
「寮の食事はどうなの?」
「おいしいですよ。皆さん、沢山食べます。」
「成長期だからね。」 マザーにお金、渡そう。
「クラブの皆はすごく体形を気にしてるんですね。」
「悪いとは言わないけど、もっと大人になってからでいいんじゃない?
とは思うよ。」
「確かに。」
「よし、じゃあアトリエに行こう。」 アトムがもう居た。
「お早うアトム。早いね。」
「うん、放課後はしばらくできなさそうだから。ミナミ、お早う。」
「お早うございます。」
「じゃあアトム、エリシエーターを頼むよ。」
「了解。」
「ミナミ、僕らは刀を打とう。」
「はい、興味あります。」




