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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
22/191

APPROPRIATE

クラブハウスへ行くと、みな来ていた。アトムはアトリエに直行、まだ女性陣に

緊張するそうだ。皆にはアイアンハートの事を話しておく。


「悪意はないと言っても結果としてアウトです。死んだらどうするんですか?」


「だよねー。シゲさんが行ってくれてる、穏便に済めばいいんだけど・・・。」


「ムリですよ、ちょっと行ってきます。」


キリコ出陣。アイアンハートよさらば・・・。

ヒカミと優は料理クラブへ。スイーツ斑と料理斑に分けたそうだ。エイルは保健室

当番、スズメも図書館当番。諭吉と才蔵は風紀委員の仕事。ボルタはギルドの

ぱしり。みんな、忙しいのね・・・。

アカリは菓子を頬張りながらくつろいでいた。


「いや~、最近いろいろ気にならなくなってきました。皆さんのお陰でAクラス

 でも躱す術を覚えましたし。」


「天舟は?」


「寝てます。長時間は起きてられないようでホッとしてます。」


「さいですか、ならちょっと付き合って。」


「やっと、やっと私のナイバデに・・・。」


「ちっがーう!お客さんが来るから手伝って。」


「ちっ、わかりました。」 舌打ちしたー!こいつ本当にお嬢様なのか?


「カエデ様、お客様です。」


「おっ、来たね。今行く。」

「承知しました。」


ホールに行くと2人が緊張して座っていた。


「いらっしゃい、待ってたよ。」


「カエデ、ここ何だ?」


「小屋かと思って入ったらこれだ。びっくりした。」


「ここはオマタクラブのクラブハウスだよ、こっちはメンバーのアカリ・サカウエ

 Aクラスだ。」


「Aクラス・・・。」


「初めまして、アカリ・サカウエです。Aクラスと言っても皆さんと何も

 変わりませんよ。」


「アカリには後でちょっと手伝ってもらう。訓練場に行こう。」


「訓練場・・・。」


「ガーネット家の力・・・。」


説明も面倒なので、そういう事にしておく。


「ビッケの剣はこれだ。」


「おお・・・。」


「それは父さんの剣をモデルに作ったエリシエーターという剣。」


「け、剣聖様の・・・。」


「僕とおそろになるけど勘弁して。ちょっと使ってみて、調整するから。アカリ、

 よろしく。」


「わかりました。ビッケさん、私と打ち合いましょう。」


「えっ!」


「あと、これがレビの双槍。」


「おお・・カッコイイ・・。」


「石突きがくっついて短槍になる。キーワード発動で『ジョイン、ヤ―』だ。」


「えっ!」


「言ってみて。」


「ジョ、ジョイン、ヤ―・・・。」


「もっと大声で!」


「ジョインヤ―!」 や、やばい・・・耐えろ、僕。


「あっ、すごーい!短槍になった!」


「じゃあ、僕と打ち合ってみよう。」


「うん。」 僕は蜻蛉。


「それが、カエデの短槍ね。」


「蜻蛉って言うんだよ。」


「これも名前が欲しい、付けて。」


う~む、どうしよう・・・。念話で諭吉に話しかける。


「諭吉、レビの双槍に名前を付けて。」


「そうだなあ・・・。見た事はあるが・・ガタックなんてどうだ?」


「サンキュー。」 さすが諭吉、確かにクワガタっぽい。


「レビ、その双槍の銘は『ガタック』だ。」


「ガタック・・・かっこいい・・。」


「じゃあ、打ち合ってみよう。」


カンカンカン、いい感じだ・・・。


「どう?」


「カエデ、すごい!なにこれ!」


「元に戻すキーワードは『セパレイト、ヤ―』だ。」


「セパレイトヤ―!」 や、やば笑っちゃう・・耐えろ、耐えるんだ・・。


ビッケ達も終わったようだ。


「ビッケ、どうだった?」


「すげーカエデ!これすげーよ!」


「ビッケさんはお強いですねえ。」


「よし、じゃあ2人ともしばらくはそれを使って。安い素材で作ってるから、

 いずれ稼げるようになったらいいのに変えて。それとアイアンハートから

 買ったやつはこっちで買い取るから。」


「えっ、いいの?」


「うん、悪い見本にする。」


「・・・なんか、ごめん。」


2人には買った金額をそのまま戻す。


「これがホルダー。レビは背中の装着した方がいいね。」


「なんか申し訳ないような・・・。」


「気にしないで、こちらにも思惑はあるし使い心地を教えてくれればいい。

 明日はゼルダ達にもロッドや杖を頼むから。」


「ありがとうカエデ。明日の授業も楽しみにしてる。」


「・・・・そうだった。」


2人はロイド流の道場へ行くと帰って行った。


「授業って何です?」


「ああ、銃の講師不足でさ、Fクラスは僕が講師をしてるんだよ。」


「それで。銃の授業は私も好きです。ズーム先生が渋いですし、あのAクラスが

 ちゃんと静かに授業を受けてるですよ!」


「みんな銃に興味があるんじゃない?」


「ガンナーズギルドには?」


「登録してるよ。」


「私も登録して銃を買いたいんです。」


「買わなくても銃なら作るけど?」


「へっ?」


「クラブの連中も銃を使うけど、シゲさんとエイル以外の銃は僕が作ったもの。」


「カエデ先生!お願いします!」


「なんか希望あるの?」


「超絶カッコイイのをお願いしゃす!」


「了解。少しだけ時間ちょうだい。ロッドと杖を作らないとだから。」


「へっ?ロッドと杖も作れるんですか?」


「本格的なのは時間がかかるけど、初心者用ならすぐできるよ。」


「あのう・・・今更なんですが、本当にカエデは何者なんですか?ガーネットの

 次男坊はわかるんですが、それなら何故お爺様をご存知なんでしょうか?」


「あれ?言ってなかったっけ?僕はイカルガの転生体だよ。」


「えっ!」


「カエデ・ガーネットとしては麻呂に会ってないけど、イカルガは麻呂と

 知り合いだからね。」


「イカルガってあのイカルガ様ですか?イカルガ様の伝説はよくお爺様から

 聞かされていましたし、父も母も崇拝してました。」


「ああ、春子と桓武だね。元気してる?」


「ええ、元気過ぎて私もお爺様も疲れます。ってそうじゃなくて!どうしましょう

 私は大変な方と過ごしてしまっているのでは?」


「気にしないで、イカルガはイカルガだし僕は僕だ。イカルガの知識や能力は

 引き継いでるけど、全く別人と思ってくれていい。まあ、利用はしてるけど。」


「わ、わかりました。では今まで通りカエデと。」


「じゃあ僕はロッドと杖を作るよ。」


「あの、見学してもいいですか?」


「いいよ。」 アトリエに行く。


「お疲れー。」


「疲れてないよ、楽しくて・・・。」


「それは良かった。ちょっとロッドと杖を作るよ。」


「えっ?」


「わかりますよアトム、その反応・・・。」


「ロッドや杖って、木工の世界じゃない?」


「そうだよ。まあ鑿やなんかで削ったりするわけじゃないし。」


「錬金術・・・。」


「ピンポーン!カモナ、トレントの間伐材ってある?」

「ございます、こちらです。」

「おお、太いね。マリンさんのとこの?」

「左様でございます。」


「執事さん・・・初めて見たよ。」


「確かロッドが2人に杖が2人だったな。」


少しくらいはカッコよくしてあげたいな。やり過ぎてマジックコネクションが

狙われても困るけど。そうだ、ドラゴンの頭にして魔石を咥えるデザインに

しよう。なんかありがちでしょ?まずはソードブレイカーで丸太を切る。


「えっ、剣・・・。」


「カエデ、鋸に見えないんですが・・・。」


「ああ、ソードブレイカーなんだけど良く切れるんだよ。」


「ア、アダマンタイトを鋸替わり・・・眩暈が・・・。」


「まあまあ、気にしたら負けなんだよ。」


サイズはこんなもんだろう、子供サイズだ。調整はトレントの木自体がしてくれる

だろう。錬金術でドラゴンヘッドの意匠を作る。


「す、すごい・・・。」


香輝からもらった指輪を参考にした。香輝ほどの精密さは無理だが子供用としては

十分だろう。杖も2本、まとめて錬金術。あとは魔石をはめ込んで完成!


「あ、あのう・・・カエデ、ちょっと目立ち過ぎませんか?」


「そう?思いっきり地味にしたつもりなんだけど・・・。」


「これでっ!」


「まずいかな?」


「絶対、狙われるよ!学生以外からも!」


「そ、それはまずいな。よし、ならばこうしよう。」


魔石を細かくして目にもはめ込む。


「さらにグレードあげてどうすんのさ!」


「フフフ、アトムよそれは違う、良く見ろ。」


「えっ!ドラゴンが居ない!」


「これならただの棒にしか見えまい。」


「どういう仕掛けですか?」


「目の魔石に光彩のサーキットを刻んだんだよ。魔力を流せば消えるという訳。」


「す、すごいけど、光彩って何?」


「光学迷彩、略して光彩だ。見てて。」 光彩を発動。


「き、消えた!」 少し離れた場所に移動して解除。


「いつの間に・・・。」


「人の目はね物を見てる訳じゃなくて物に反射してる光を見てるんだ。

 だから、その反射する光を操作する事で見えなくなる。」


「こ、高度すぎる・・・。」


「ただこれ、自分が消えるのは国に届け出が必要だから注意して。」


「届け出・・・。確かに危険な魔法です。」


「あっ、そうか。潜入とか暗殺とかできちゃうんだ。」


「その通り。よし完成だ。」


「なんかとてつもなくすごいロッドと杖なような・・・。」


「そんな事ないよ。魔石はゴブリンのクズ魔石だし、木材も間伐材だからね。

 コストはほぼゼロ。」


「いや、あの、コストの問題ではなく・・・。」


「まあまあ、魔導系鍛冶ギルドを抑える為でもあるからさ。」


「成程・・・。」


「今日はもう終わりにしよう。」


色々あって昼寝ができなかった分、早く寝る事にしよう。

アカリの銃の構想だけは練っておくか・・・。

架空銃のネタが尽きて来た・・・残りはあれくらいしかない。

よし、夕食を食べたら型だけは作っておこう。昼はフルーツサンドだけだったから

腹減ったよ。かつ丼にしよう、うま!早々に平らげカモナのアトリエへ。

カモナがコーヒーを淹れてくれた。

アカリの銃はМ11カスタム、名前はイングラムだ。角ばっててカッコイイんだな。

自分のも作っちゃおう。春さんのオート9のようにブロードとバーストもつける。

パーツの型を作っていると止まらなくなり風呂に入った後も作り続けてしまった。

アカリのシルバーと自分のブラック2丁を完成させてしまった。い、いかん、子供

の寝る時間は過ぎてしまっている。このままカモナの自室で寝る。

お早う、ランニングと素振りは時間の問題で省略、ちょっと寝坊したのよ。

食堂へ行くと父さん達、ベル姉達が居た。珍しく全員そろっている。


「お早う、みんな。」


「カエデちゃん♡。」


「ぶへっ!」 母さんの抱擁攻撃にも慣れた。


「か、母さん。戻ってたんだね。」


「そうよ、大急ぎで戻ってきたの。カエデちゃんのデビューなんだから。」


「えっ、僕の?」


「カエデちゃん、前に話してたお披露目パーティー今週だからね。」


「えっー・・・・。」 すっかり忘れてたよ・・・。


「まあ、面倒なのはわかるけどこれだけは出席ね。今後パーティーは結構あるから

 慣れておかないと。」


「そういう話を聞くと、うちはやっぱり貴族なんだと思い知らされるよ。ベル姉達

 もパーティーには出席してるの?」


「してるわよ。まあ、義務だと思ってるわ。」


「そういう貴族のパーティーってやっぱり婚活だったりするの?」


「正直そうね。けど・・・。」


「ベル達はロイドが目を光らせてるわ。」


「当然じゃないか。ベルはもちろんだけどアリスにも華にも悪い虫がついたら

 どうするんだい。バートやシュリに顔向けができないよ。」


「とまあ、こういう事なの。」


「それについては僕も全く同感だよ。父さん、悪い虫はこの世から抹殺すべきだと

 思うんだよね、フフフ・・・。」


「同志よ・・・フフフ・・・。」


「ベル、私達結婚できるのかしら・・・。」


「なっ!アリ姉!彼氏居るの!バート叔父さん知ってるの!」


「居ないわよ。私達より強くないと嫌なの。」


「・・・・居なくね?」


「だから居ないわよ。」


「父さん、やばいよ。これはクロ兄パターンかも・・・。」


「ありえるというか、それだよね・・・。考えない様にしてるんだ・・・

 胃に穴があくから・・・。」


「私はオーケーよ。絶対、可愛い孫よ!ウフフフ・・。」


「んっ、そういえばクロ兄達の結婚式って?」


「準備に入ってるよ。クロスの誕生日にやるから半年後だね。」


「そんな前から準備するんだね。」


「2か所でやるんだよ・・・。」


「まさか・・・・。」


「帝都と神界だね・・・。」


「やっぱり・・・。まあ、ゼウスの後継者だししょうがないか。」


「それを機にクロス達は帝都に戻ってくるんだ。」


父さん、嬉しそうだな。家族が全員揃うのは僕も嬉しいよ。


「父さん、嵐の予感どころが嵐確定だよ。」


「言わないで・・・・。」


僕も考えない事にしよう・・・。




 

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