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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
21/191

MONITOR

僕はクラブハウスの自室へ、タスクのチェックをする。

学食はオープンして2日だが、まあ成功と言えるだろう。春さんが来てくれたので

経営的な部分もオーケーだ。今日のような細かい問題は起こるだろうが臨機応変に

対応してもらおう。鍛冶ギルドの問題は3分の1はクリアー。クマゴロウが

どうするかは知らんがな。あと2つ、直接やり合うのは面倒だなあ・・・。

モニタールームへ移動。


「リング、『鉄の声』以外の鍛冶ギルドのデータを見せて。」

「承知しました。」


1つは「鉄の声」を少し大きくした感じだな。んっ、ギルマスはドワーフじゃないか。

ドワーフスピリットはどうした?しかも女生徒・・・。

もう1つは魔導系だな。ロッドや杖がメインで魔石も売ってるようだ。こっちは何と

いうか悪徳と言うより性能と価格のバランスが悪いっていう事かな?


「リング、ザイルってクラブハウスに居るかな?」


「はい、訓練場で筋トレをなさってます。」


「ザイル、筋トレ中悪いけどちょっといい?」


「もう終わります。どちらに?」


「モニター室。」


「すぐに行きます。」 本当にすぐに来てくれた。


「悪いね、急がせて。」


「大丈夫ですよ。何か?」


「例の鍛冶ギルドの件なんだけどさ、1つは魔導系の鍛冶ギルドなんだけど

 知ってる?」


「はい。確か『マジックマジック』というギルドです。ロッドや杖、魔導具なんか

 の販売をしてるらしいですが性能は今一つのようですね。」


「あれだね、性能と価格が見合ってないからクレームになるという・・・。」


「ロッドや杖は圧倒的に木材が多いですから、鍛冶ギルドと言うより木工ギルド

 って感じですね。」


「ギルマスは4年生の女生徒か・・・・。」


「確か両親ともに魔導院の開発部の方です。」


「成績優秀、素行の問題もなし。ギルドの成績も中の上。う~ん、ここは単純に

 性能と価格のバランスを見直してもらうか。」


「どうするんです?説教しますか?」


「武具と同じだよ。安い素材でそこそこのロッドや杖やコアを作って適正価格の

 ものをそっと流通させる。。」


「ゼルダ君のギルドに提供しますか?」


「そうしようか。何を使ってるかわかる?」


「そこまでは・・・。」


「よし、明日にでも聞いてみよう。」


「わかりました。」


「そうすると木材か・・・。さすがにトレントくらいは使わないとね。」


「塔のダンジョンに居ますかね?」


「調べてみるよ。ザイルも使ってくれる?」


「わかりました。」


ザイルはキャロルの帝都支店へ。キラさんと夕飯を食べる約束をしてるとの事。

うん、学生らしくていいよね。

僕も帰るとしよう、クラブハウスからガーネットの自室に転位。

ひと休みして食堂へ、今夜はさっぱり刺身定食にした。

今夜は誰もいないらしい、ご馳走さまでした。

風呂に入るまで魔石の製錬と合成をしておくか。ゴブリンの魔石はたっぷりある。

10個合成すればそこそこ使える魔石になる。10個程作ってお風呂タイム。

いい湯だな・・・明日の午前中は従魔学だ、IA学と隔週なんだよ。

午後からは紋章学と錬金術。丁度いいシゲさんにドワーフの鍛冶ギルドの事を

聞いてみよう。

風呂上りにコーヒー牛乳プハー。おやすみなさい。

翌朝、ランニングと木剣の素振りをして朝食。美味しい卵サンドだ。料理長が

フルーツサンドを沢山持たせてくれた。ありがとう、おやつにする。

転位でクラブハウスへ。

リングに挨拶をして教室へ。いつもより早く来たんだよ、ゼルダにロッドの事を

聞きたくてさ。


「お早う、ゼルダ。ちょっといい?」


「お早う、カエデ。大丈夫だよ。」


「ゼルダのギルドって魔導系だよね?」


「そうだよ。もちろん剣士も居るけど、魔導師を目指してる子が多いかな。」


「ロッドとか杖とかどうしてるの?」


「そうだね、大体は7歳の誕生日の時にプレゼントされたものをそのままかな。

 新品はそれなりにするから中古とか古道具屋で捜す子もいるね。」


「そっか、それで稼げるようになったらグレードを上げてくわけか。」


「そうだよ。それが何か?」


「僕はギルドで生産部門なんだけどさ、ロッドや杖を作ろうかと思ってて

 モニターを探してるんだ。」


「それを僕達『マジックコネクション』に?」


「うん、お代はいらないから使い心地を教えて欲しいんだよ。」


「ありがたいけど、大丈夫?」


「任せて。とは言っても年相応のものだけど。ロッドと杖の割合は?」


「ロッドが2人で杖が2人。」


「了解、ちなみに剣士は?」


「剣が1人、ロイド流。それと双槍が1人。」


「ああ、レビだね。」


「そうそう、2人とも幼馴染なんだ。」


「よし、じゃあサービスでロイド流の剣と双槍もつけちゃおう。」


「えっ!でも確か、ビッケもラビも新しいのを買ったって聞いたけど・・・。」


「街の武具屋で?」


「いや、学園の鍛冶ギルドって言ってたよね。」


「まじか・・・。」


「丁度来たから聞いてみよう。ビッケ、ラビ、剣と双槍を新調したんだよね?」


「あ、ああ・・・・。」


「そうね・・・。」


2人とも浮かない顔・・・こいつら、まさか・・・。


「ビッケ、ラビ。『アイアンハート』で買ったんじゃないだろうな?」


「「・・・・・。」」


「見せて見ろ。」


剣と双槍ではある。素材も普通・・・ただ、ただドヘタ。これまじでドワーフが

作ったのか?バランスも悪く1年生が持つには重すぎるし。


「いくらで買った?」


「銀貨5枚。当分、昼抜きだ。」


「アホか!昼はまあいい、学食へ行け。」


「激まずなんでしょ?」


「今週から美味いから大丈夫だ。あと、これひどすぎるぞ。」


「道場の先輩からも鴨られたなって・・・。」


「ゼルダ、明後日はダンジョン?」


「その予定だけど・・・。」


「2人ともそれでダンジョンへ行くのは危ないからやめろ。剣と双槍は今日中に用意

 するから午後の授業が終わったらオマタクラブのクラブハウスへ来てくれ。

 モニターしてくれれば金は要らない。それとその買っちゃった奴は持ってて。

 『アイアンハート』には話を付ける。」


「「わ、わかったよ。」」


「ゼルダ、ロッドと杖は明日渡す。微調整もしたいから明日の放課後、みんなで

 クラブハウスへ来てくれ。」


「了解。クラブハウスがあるなんてさすがラフィンウィッチーズ。」


「よせ、ゼルダ!死ぬぞ・・・。」


「ヒッ!」 どうやらキリコが殺気を飛ばしたようだ。


「お、お早う、キリコ。」


「今日は早いですね・・・ラフィンなんとかと聞こえたような・・・。」


「はっはっは、気のせいだよ。よ。あっ、先生だ。」


「誤魔化しましたね・・・。」


「初めまして、皆さんに従魔の事を教えるチルです。」


えっ!僕達とあまり変わらない見た目だぞ。子供先生だ。

その時、ガッキーン!い、いかん思わず反応してしまった!


「ほう・・・コラちゃんに反応しますか・・・・。」


「いや、反応しないと怪我するから!」


「坊主、何者だ・・・。只者ではあるまい?」


いや、コアラがしゃっべってるのに突っ込んでいい?従魔なんだろうけど!


「君、名前は?」


「えっ、は、はい。カエデ・ガーネットです。」


「よろしい。カエデ、私を見て子供先生と思いましたね?」


「な、なぜそれを!はっ、しまった!」


ガッキーン!コラちゃん、その爪って刃だよね!


「いいです、コラちゃん。慣れてますから。」


「じゃ、いいじゃ~ん!」


「私はこう見えて、ちゃんと大人です。見た目で舐めるとカエデの

 ようになります。」


「いけにえー!」


「あ、あれだな。カエデの突っ込み力は相当なものだな。」


「この中で既に従魔と契約してる人は居ますか?」


僕達は従魔と契約してる事を内緒にしようと事前に打ち合わせ済み。なのでゼロ。


「そうですか、それは正しいです。皆さんの年齢ですと従魔契約は大変危険です。

 テイマーを目指す方も居ると思いますがティムと契約は全くの別物です。

 今日は従魔契約が何故危険なのか、それとティムとの違いを説明します。」


子供先生ことチル先生は・・・ガッキーン!

見た目とは違い、とても分かり易く従魔について講義してくれた。


「目標としては卒業するまでに従魔契約をする事です。もちろん相性もあります

 ので全員というわけにもいきませんが。次回の授業では従魔の種類、ランク、

 特徴などを説明します。それでは今日はここまです。」


「おう、カエデ!次こそは首とったるでえ!」


「命!」


「すげえなカエデ。コラさんの攻撃をちゃんと授業聞きながら躱してたよね。」


「あの動きはジークンドー、ナイフ術もか・・・。」


「ビッケ、ラビ。ちゃんと学食に行って飯食えよ。」


「うん、お腹空いたからいってみる。」


フフフ・・・驚くがいい。さて、クラブハウスへ行って双槍を作ってしまおう。

昼はおやつの持たされたフルーツサンドだ。

ゴブリンからドロップした錆びた槍をベースにして短い槍を2本。これをどう一つ

にしようかな?石突きの部分にサーキットを刻むか、ワード発動にしようププ。

ジョイン、ヤ―!にしよう。戻す時はセパレイト、ヤ―!にしようププ。

石突きの部分のデザインは蜻蛉を参考に。よし!出来た。

サンドイッチを頬張りながら訓練場へ。誰も居ない事を確認し「ジョイン、ヤ―。」

おお・・・。「セパレイト、ヤ―。」だ、駄目だ笑ってしまう・・・。


「・・・・何1人でニヤニヤしてんだ?」 いつの間にかボルタがいた。


「何でもないよ・・・。」


「・・・そうか・・気持ち悪いぞ。」


「ほっとけ!食後の運動か?」


「美味しすぎて、食べ過ぎちゃうんだ。」


「丁度いい、相手して。」


「いいけど、弱いぞ。」


「大丈夫、僕も弱いから。」


「カエデが1番強いってラフィンウィッチーズが・・・。」


「よせ!」


慌てて周りを見回す。ふぅ、良かった誰も居ない。


「んじゃ、食後の運動。」


「鬼丸、使っていいか?」


「どうぞ、とう!」


天下五剣バーサスゴブリン双槍だ。おっ、へぇ・・・勇神流なんだろうけど受けは

ほとんど勘でやってる感じだ。野生の勘ってやつか。


「ボルタ、公式ド変態になったらどうなるの?」


「獣化な!そうだな・・・スピードアップかな長時間は無理だけど。」


「成程ね。」


「双槍を自分の得物のように扱ってるけど、本当の得物は何?」


「刀と銃かな。危ないから学園では封印中だけど。」


「さっき、ナイフみたいな物も普通に扱ってたよな。」


「在学中は短槍とナイフをメインにするつもり。」


「器用なやっちゃ・・・。」


少し打ち合って気づいた事を伝えておこう。


「ボルタ、一応言っておくが、おまえ左ききな。」


「えっ、まじ?」


双槍はばっちりだ、放課後に渡そう。

午後の授業は紋章学から、サーキットについて詳しく学ぶ。必要に迫られて覚え

たが、学問として聞くと面白いなあ。

ボムのサーキットの事ばかり質問する子がいたが、あれは宝飾店の娘だろう。

危ないぞ・・・・。

次は錬金術だ。前回は気づかなかったがアトムがちゃんと居たよね。

よし、錬金クラブにも引き込もう。

グラフ先生は戦う錬金術師なので、術をいかに攻撃手段として運用するのかの

講義がメインだ。確かに錬金術は威力を考えなければ万能に近いだろう。

あと錬成陣ね。アトムなんかは風呂敷みたいな錬成陣を使っていた。

練習するふりをしながらシゲさんに念話で話しかける。


「シゲさん、ビッケとレビが引っかかった。」


「えっ、鍛冶ギルドにか?」


「うん、『アイアンハート』ドワーフ系のギルドだね。」


「全く・・・何してんだ・・・。」


「現物見たけど、悪徳って言うよりドヘタ。」


「ドワーフの中には向かない人もいるからな。」


「値段が絶妙で1年生でもおこずかいを貯めれば買える範囲。悪意はなさそうだけど

 危ないね。」


「武具だからな・・・。ちょっと俺、行ってくるわ。ダルタニアの関係者でも

 あるからな・・・。」


「穏便によろしく。2人にはゴブリンアームを渡しておくよ。」


「わかった。今日の錬金クラブはなしにしてもらおう。」


授業が終わりシゲさんとグラフ先生が話している。

戻ってきてリナに今日のクラブは無しと告げる。リナは僕を人睨みし


「貴様か?貴様のせいか?」


違うとも言えず苦笑い・・・。


「アトム、クラブいこ~ぜえ。」


「うん。」








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