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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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ABYSS

箱を開けチェック。おお・・・スッキリしたデル君という感じだ。

サーキットを収める部分は同じだな。がんばれば3枚いける。まあ、魔力と魔石が

もたないけど・・・。初心者向けだし銃自体の歪みがないかチェックと魔石の純度

を上げとくくらいにしておこう。サーキットは2枚でいい。

クラブの連中のはジェムに替えよう。30丁頼んだけど僕は必要ないのでアカリに

あげよう。

歪みのチェックをする。さすがロバートさんの工場、ほとんどない。錬金術で

少しだけ調整。問題はマガジン型の魔石だ。う~ん、一目で不純物がわかるよ。

これを精錬すると小さくなっちゃうな。だが、こうなる事は予測済みだ。

この間のゴブリンの時に魔石は結構キープしておいた。もちろん、買い取ったよ。

500個程のクズ魔石がある、それを合成して補充する。

まずはクラブのやつを作ってしまおう。宝石は雅と日向が定期的に運んでくれる。

1個使えば充分だ。10丁くらいあればいいかな?黒とシルバーを半々にして性能

を考え全てダイヤモンドのジェムに。出力オンリーにしてサーキットを刻んで

ジェム化。久遠島の宝石は不純物がほとんどないので楽だ。おお、回転してて

美しい。すぐに10丁は完成。後の20丁は魔石でいい。それでも精錬魔石なので

出力はなかなかのものだ。シルバーもかっこいいぜ。デル君に比べるとグリップが

平べったい。これはこれでいいよね。

ふぅ・・・終わった。教材の準備はオーケー。

夕食にしよう。かなりの魔力を使ったからパワーステーキだ。

食堂へ行くとベル姉達が居た。


「みんな、今日はありがとね。」


「おいしかったわ、カエデちゃん♡。噂が広がると混みそうね。」


「まあ一応、ホールは倍にしてきたけど。やりすぎると周りの店に迷惑を

 かけちゃうからね。」


「大丈夫じゃない?ギルドハウスがある所は大抵料理人が居るし、レトルトは

 ダンジョン用に沢山売れるわよ。」


「・・・まいど。」


コーヒーを飲んでひと休み。


「華が料理に燃えてるわよ。学食に負けられないって。」


「何の勝負?」


「さあ?」


その日は魔導銃の調整をして疲れたのでお菓子はカモナにお願いして風呂入って

寝た。翌朝はロイド流の稽古だからね。


「お早う、シゲさん。」


「お早う、カエデ。」


「昨日、魔導銃の素体が届いてさ。」


「魔導銃?持ってるだろ?」


「僕のじゃないよ。」


「えっ、まさかクラスのか?」


「そうそう。」


「まじだったのか・・・。」


父さんが来た。


「お早う、2人とも。」


「「お早うございます。」」


「今日も素振りが中心だけど、カエデちゃん、横にないでみて。」


「フンッ!」


「いい太刀筋だね。今のもう1回出来る?」


「フンッ!」


「シーゲル君、わかった?」


「はい、一振り目と二振り目の軌道がわずかですが違いました。」


「えっ、まじ?」 同じに振ったつもりなんだけど・・・。


「先週も言ったけど、縦でも横でも常に同じ軌道が理想だよ。それとカエデちゃん

 剣速はそこまで早くなくても大丈夫。そのスピードは居合だね。」


「あっ、つい雷光に・・・。」


「縦、横、斜めと少しづつ同じ軌道を描けるようにして、最後は全部組み合わ

 せるんだよ。」


「ふぇ~。」 オートマタでも無理じゃね?


まあ、それが出来るから父さんは剣聖と呼ばれるんだ。

今使ってる木剣はマリンさんが作ってくれた黒耀だ。クレープたっぷり渡したよ。

銘は「ハマナ」、湖シリーズだ。少し軽めに調整してひたすら横になぐ。


「シーゲル君、いい感じだよ。」


「はい。」


「カエデちゃん、気持ちはわかるけどもう少し力を抜いて。」


「はい。」


小一時間、考えながら素振り。さすが父さん、いい鍛錬だ。


「朝食にしよう。」


「「はい。」」


パンチェッタエッグだな。うま!運動の後はさらに美味しく感じるよ。


「カエデちゃん、今度お披露目パーティがあるから覚悟しておいてね。」


「何の覚悟!」


「神とかが来るわけじゃないから入学式みたいな事にはならないと思うけど、

 カエデちゃんは出来損ないの体でしょ。僕らは平気だけど伯爵達が黙って

 ないでしょ。」


そうなのだ、ユピテルの事件の時エイル、スズメ、ザイルも伯爵になったのだ。


「伯爵達も参加なの?」


「当然じゃないか。大人バージョンでだけど。」


「そっちの方が目立つでしょ、ナイス。僕は壁の花と化すよ。」


シゲさんがとても嫌そうな顔をした。


「無理だよ、席順が決まってるもの。皇女の隣。」


「えっー!」 いかん、絡まれる・・・それで覚悟か・・・。


オートマタでも作ろうかな、鼻を押したら僕になるやつ・・。


「やめろよ、カエデ。」


「何が?」


「オートマタを造るの。」


「ばれちっちー!」


「頼むよ、カエデちゃん・・・。」


ひとっ風呂あびてクラブハウスに転位。


「お早う、リング。」

「おはようございます、カエデ様、シーゲル様。」

「お昼ここで食べる人が多いと思うからよろしくね。」

「承知しました。」


さて午前中は魔導の授業だ。直接訓練場に集合だったな。シゲさんと2人、歩き

ながら戦闘服にスイッチ。


「さぁ~て、レンキンレンキン。」


「おい、カエデ!」


「んっ!」 アトムが腕を吊っている。顔も腫れてるな・・・。


「アトム、どうした?」


「な、なんでもない!」


「エイル、ちょっと診て。」


「はい。」


「や、やめてよ!大丈夫だから!」


「まあまあ錬金の同志よ。マーキー先生少々よろしいでしょうか?」


「もちろんです。ジェム最高ー。」


「腕は骨折、鈍器です。あと、見えてませんが身体じゅう痣だらけ。集団で

 殴るけるです、以上。エクストラヒール。」


さすがエイル、完璧な見立てアンド治療。アトムが驚いている。


「さて、アトム。神を信じますか?」


「勧誘ー!」


「間違えた、オマタクラブへようこそ。」


「はっ?」


「まずは授業だ。」


「えっ、うん。」


「ブラウ、キリコ。瞑想しよ~ぜ!」


「モードが変わってますね・・・。」


3人で瞑想を始める。


「スズメ、結界。リフレクト付で。」


「んもう、わかりました。お腹が空くんですから。」


「リングに美味いもんを作ってもらおう。アカリー、反射するから気をつけて!」


「えっー!」 今日はAクラスが魔導の授業のようだ。


「昼にでもアトムから事情を聞くよ。」 念話はここまで。


「ブラウ、少し魔力腺が広がってるよ。」


「家でも瞑想をしてるんです。」


「おお・・でも、無理しないでね。」


「質問があるんですけど。」


「何だい?」


「瞑想して魔力を感じとって、寝るまでに使い切るのはわかるんですが、

 イメージというのが今一つわからなくて・・・。」


「ああ、漠然としてるからねえ。キリコ、魔法を使う時どうしてる?」


「そうですねえ、まず集中。そして完成形を思い浮かべます。」


「僕もそうだね。」


周りに見えないように右手に水球、左手に火球を出す。


「えっ、デュエル。しかも無詠唱・・・・。」


「話しながらでしたよ。」


「うん、話しながらでも集中はしたんだよ。こう、集中ってさムムムってその事を

 考える事じゃなくて瞬間的にでもその事以外頭から消える事なんだ。だから僕は

 あまり詠唱するのは勧めないんだよ。詠唱する事に集中してもしょうがない。」


「確かに・・・。」


「あのカエデ、それが魔法のコツという事はもしかして属性というのはあまり

 関係ないのでは?」


「関係ないとは言わないけど、参考程度かな。全部の魔法のイメージをするって

 大変だし、魔力がもたないよ普通の人は。」


「私は適正が無いと言われ火魔法を使った事がないのですが、使えるんですか?」


「本当の意味での集中とイメージがあれば使えるよ。2人とも試してみる?」


「「はい。」」


「じゃあまず、自分の中の魔力を感じて色で例えてみて。」


「透明です。」


「私もです。」


「それに色を加えるイメージをして、そうだな赤に。」


「「はい。」」


「これ見て!」 僕は火の玉を見せる。ボンッ!ボンッ!と火柱が2つ上がる。


「「えっ?」」


「出来たじゃん。」


「う、うそ・・・。」


「今の火柱は私が・・・。」


「2人は自分の魔力を変えようとしてそれ以外は考えなかった。それが集中。

 で、強制的に火の弾を見せられた。それがイメージ。今の流れを呼吸するのと

 同じようにやれれば、ぶっちゃけオールも可能。」


「む、難しいです・・・。」


「そりゃそうだよ。それが簡単にできたら修行なんていらないから。」


「カエデは修行したんですか?」


「何度も死ぬかと思ったよ。まあ2人は若いからさっき言った集中とイメージの

 流れを意識するだけでも可能性は広がるよ。」


「同い年ですよね。」


「そうだよ。ブラウ、生きた年数なんてこの広い大空の中ではちっぽけな事さ。」


「何言ってるかわかりません。」


「私もです。」


Aクラスから飛んでくる魔法は全てスズメの結界でお帰りになっている。Aクラス

はカオスな状況だ。アカリ、強く生きろ。


「もう少し時間があるみたいだから練習してみよう。」


さっきと同じように水球、雷で試す。水柱ができて雷が走ったよね。


「カエデ、わ、私・・・。」


「カエデ、私は生まれ変わった気分です。」


「そんな大げさな、はっはっはっは。」


「はっはっは、ではありません!カエデ、こちらに!」


マーキー先生に引っ張られて結界の端っこに。


「カエデ、あなたの理論は先にいきすぎです!魔導師が全員オールになったら

 やばいでしょ!属性というのは、ある種の枷であり身を護るためのものです。

 その理論では深淵に近づきすぎます!」


「す、すんませんでした!」


「これ以上先に進むのは禁止です。2人が危ないですよ!」


「わ、わかりました!」 おこられちっちー。


「という事で、聞かなかった事に。」


「「ムリ!」」 ですよねー。


さあランチタイムだ。シゲさんがアトムを連れて来た。学食ヘルプ組は

そのまま学食へ。クラブハウス組は僕、諭吉、シゲさん、スズメ、ボルタ、

アカリ、アトムだ。


「リング、昼食お願い。」

「承知しました。」


「な、何だここ?」


「オマタクラブのクラブハウスだ。話は食べてからだ。」


「結界でお腹が空きました。大盛で!」

「承知しました。」


「あの極悪な結界はスズメだったんですね。魔導の授業でしたが回避が上手く

 なりました。」


「無意味に魔法を撃つAクラスがおかしいのよ。」


「確かに・・・。」


ランチはカキフライ定食だ。かきがでかい!タルタルソースうまー!


「美味い!」


「おいしいよ。」


「そうだろそうだろ、たんとお食べ。午後から寝るなよ。」


モニターには学食が映っている。予想通り昨日より混んでいる。

拡張しておいて良かった。上級生が下級生に席を譲れって事はないようだ。


「スズメ、ボルタの実力は?」


「このド変態のですか?」


「ド変態?変態じゃなくて?」


「どっちもいやー!」


「獣化するんですが、こともあろうかマッパですよマッパ!」


「ははは、面白いなあボルタは。」


「しょうがないだろ!キリコが破れない服を作ってくれたから、もう破れない。」


「でっ、アトム。」


「急だな!」


「どこの鍛冶ギルドにやられた?」


「な、なんで・・・。」


「悪徳鍛冶ギルドは3つある。どれだ?」


「そこまで・・・オマタクラブって何?」


「オートマタクラブ略して下半身だ。」


「ブー。」 スズメが吹いた。


「やはり・・・。」 アカリが呟いている。


「違う!オートマタを造ろうぜえをテーマにしたクラブだ。」


「オートマタってあのオートマタ?」


「どのオマタか知らんが、それだ。」


「カエデ、意味わかんねーぞ。」


「黙れ!公式ど変態!」


「いいなあ、僕も造りたいなあ・・・。」







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