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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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HIDING

「えーテステス、シゲさん聞こえますか?どうぞ。」


「聞こえてます、どうぞ。」


「ちょっと武具の様子がおかしいです、どうぞ。」


「やはりですか、ヒカミと才蔵がやばいです、どうぞ。」


「僕以外、やばいです、どうぞ。」


「クズ鉄じゃなかったでしょうか?どうぞ。」


「そうなんですけど、原因お願い、どうぞ。」


「了解、どうぞ。」


ゴブリンが減ってきた、倒すスピードが沸くスピードを上回ったんだ。

丁度いい、昼食にしよう。


「みなさん、昼食などいかがですか?」


「わかりました。残党を一掃します。」


「えっ!」


「鳳舞流 大波!」


「朱雀流 華厳!」


「真波流 大旋脚!」 ザイル、それ脚だから・・・。


「勇神流 燕!」 おっ、居合じゃん。


ものすごいエネルギーの奔流がゴブリンと道を吹っ飛ばす。何で同時に大技

だすかなあ・・・。複合魔法みたいになってんじゃん!真っすぐな道に

なってんじゃん!あの先に居るのはフロアボスかな?キョトンとした顔で

こっち見てるよ・・・・。


「やりすぎだよー!」


ドロップ品の回収はカモナズとメイドさん達も手伝ってくれた。

ふぅ・・やっとランチタイムだ。ヒカミが超美味しい昼食を仕込んでくれてる。

エミリアさんで昼食だ。


「お疲れー、まじお疲れー・・・。」


「「おお・・・・。」」


女性陣といえば・・・。


「いや~爽快ですねー。」


「女性の敵は悪即斬です。」


「最後の大技でお腹ペコペコです。」


「みなさんにつられて、奥義出しちゃいましたよ。」


「生理的に無理でござるぞ、あれ。」


元気っすね・・・。昼は中華だ、冷やし中華もある・・全うま!

食後のお茶はジャスミンティーだ、チュンさんより旨いかも・・・。


「シゲさん、何かわかった?」


「感情に左右される機能はつけてないな?」


「付けてない。」


「とすると、おそらくだが女性陣がレべチ。」


「はぁ・・・武具のせいじゃなければいいや。計画が狂うからね。」


「カエデ、ゴブリン倒したか?」


「うんにゃ、ゼロ。セコンドだよ・・。」


「俺達もだ。」


「あれ、優は?」


「レべチ。」


「・・・・。」


「午後からはフロアボスまでの道が出来たので挑戦します。さっきちらっと

 見えたのですがゴブリンキングでした。」


女性陣の闘気が膨れ上がった。ちょ、ちょっと・・・。


「布陣は午前中と同じで2手に分かれて攻撃します。では、出陣!」


ダンジョンに戻る、道はそのままだ。特に罠などなく・・・そりゃそーだ。

ボス部屋に突入。さすがに広い、広いのだがゴブリンキングがおらんぞ。

はて?どこ行った?


「居ませんね・・・。」


その時、上から何かが降りてきた。石板だ。


「何か書いてますね。」


どれどれ・・・。


「ギルドファントムの皆様へ

 本日はお日柄も良く、ダンジョンアタックには絶好のお天気ですね。

 さて、本来ここを守護するゴブリンキングより先程、活動辞退の申し出が

 ありました。本人を含め運営スタッフで協議、検討した結果その申し出を

 受理する事にいたしました。

 つきましては本来ドロップするはずだったものとわたくし達からの

 お詫びの品を用意させて頂きましたのでお受け取り下さい。

 それと、これはお願いという事で本来強制すべき事ではないのですが

 複合的な技を使う場合、できれば10階以降でお願いできれば

 幸いです。それでは皆様のご活躍、陰からではございますがお祈り

 しております。

 あらあら、かしこ。

 塔のダンジョン マスターより。」


「・・・・・・。」


「ま、まあ、頂けるものは頂けるという事で・・・。」


ステージがせり上がり、その上にドロップ品とお詫びの品と思われる物が

乗っていた。ドロップ品はでっかいこん棒と転位ジェム。おっ、隕鉄じゃん。

お詫びの品は女性陣には沢山の美容グッズ、男性陣には塔のダンジョンの

フィギュア。精工に作られたもので嬉しかったよね。カモナに飾ろう。


「さ、さて、予定は狂いましたが結果オーライという事で。

 今日は皆さんお疲れだと思いますので、ここまでしましょう。」


美容グッズを使ってみたいんだな・・・。

2階の入り口に入って、早速転位ジェムで外へ。次はここからスタート。

ファントム専任の受付嬢の所へ。

ドロップ品は食材を除いてほとんど売却。クラブ用に少し残す。

手続きは女性陣に任せ、僕達は裏のドロップ品引き取り所へ。


「すいませ~ん、引き取りお願いしま~す。」


「おう、坊主共。学園生か?」


「はい。」


「下級生だろ?無理はするな。」


「はい、ありがとうございます。」


「ここに出してくれ。」


「あ、あのう、乗りきらないかと・・・。」


「じゃあ、こっちきてくれ。」


小部屋に連れてこられた。しょうがない、小出しするか。

まずは小部屋一杯分。


「はっ?」


「すいません、まだあるんですけど・・・。」


「あと、どれ位あるんだ?」


「そうですね・・・これの10倍くらい・・・。」


「アホか!こんなクズばかり!」


「そうですよねえ・・・シゲさん。」


「了解。」


シゲさんと2人でクズをインゴット化。もちろん、精製もかます。

綺麗な鉄のインゴットが小部屋2つ分。


「なっ・・・お前ら何者だ・・・。」


「えっ?学園の1年生ですよ。」


「馬鹿言うな!1年坊がこんな錬金術、使うわけないだろ!」


「ムスク、そいつらは特別なんだ。」


「マ、マスター・・・。」


「ゲッ、蘭お姉様。」


「ゲッじゃない!お前らちょっと来い!ムスク、計算しておいてくれ。

 おそらくそのインゴットは純度100パーセントだ。」


「何ですと!それでこの量ですか・・・わかりました。おい!野郎ども!」


引き取り所のスタッフの人達が集まってきた。


「ああ、これもお願いします。」


ドゴンッ!と出したのはもらった隕鉄のこん棒。


「なっ・・・ゴブリンキングのこん棒・・・しかも無傷の新品・・・。」


「全く・・・お前らは・・・。行くぞ!」


「「は、はひ・・。」」


諭吉とシゲさんは蘭お姉様イップスだからね、足がプルプルしてるよ。

執務室へ連れて行かれると既に女性陣がお茶を飲んでいた。


「お前ら!もう少し加減しろ!じゃないと隠しきれん!塔のダンジョンの1階は

 優秀なギルドでも2,3日はかかるんだぞ!それを半日でクリアーとは・・。

 ギルドランクが半日でAだぞA!どうすんだ?」


「そこは蘭お姉様のお力でFどまりに・・・。」


「はぁ・・・お前らには世話になってるしこちらにもメリットが多い。

 静からレーションの新作の話も聞いてるしな・・・。お前らだったら在学中に

 最上階に到達するか・・・。いや、帝都の全部のダンジョンを制覇するか・・。」


「お、お願いします。いい感じで学園生活がスタートしたのです。」


「しょうがない、わかった。こちらで情報の隠蔽はする。ファントムの名は表に

 でないが、それでいいか?」


「もちろんでございます。」 ファントムは幻のギルドとなる。


「それからカエデ、ありがとな。」


「んっ?何かしましたっけ?」


「テッサイがここの所、上機嫌でな。」


「兄弟子が?と言うかお知り合いなんですか?」


「旦那だ。」


「えっ、えっー!」


「静から聞いてなかったのか?静に教えてるのはテッサイだぞ。」


「し、知らんかった・・・。優、知ってたの?」


「テッサイお爺様には静だけでなく、私も幸も大変お世話になっています。」


そうだったんだ・・・。入学してから1番驚いたぞ・・・。


「そうだ蘭お姉様、来週1の日にお時間があれば学食に食べに行って下さい。

 新しいレーションを食べれますので。」


「わかった、伺おう。テッサイの所にもたまにでいいから顔を出してやってくれ。

 喜ぶ。」


「もちろんです。」


帰りしな受付でもらったお金はなんと金貨500枚。1人あたま40枚で残りは

クラブとギルドの資金に回す。塵も積もればというやつだ、だって1万匹

オーバーだよ・・・。優とアカリはびっくりしてたけど。

仮ライセンスには討伐数が記載されるため、男性陣はゼロ。結果。僕達は世間

からパラサイズと呼ばれるようになる。まあ、ポーターに間違われる事が多いん

だけど。僕とシゲさんはむしろ歓迎だったが諭吉は嫌がっていた。

クラブハウスに戻り解散。女性陣は美容グッズを使ってみたいらしくそそくさと

帰って行った。男性陣はクラブハウスでコーヒーをしばく。


「まさか蘭お姉様が既婚者だったとは・・・。」


「ああ、驚いた。テッサイって?」


「ダンジョン街でステーキ屋をやってて、これがヒカミ並みに旨い。

 テッコウが師匠だそうだ。今度、食べに行こう。」


「それで兄弟子か。けど別にカエデはテッコウ様の弟子じゃないだろ?」


「そうなんだけど、瓢箪をもらったからね。」


「鬼丸はボルタに渡せたのか?」


「なんとかね。刀を見る目がゼロで婆ちゃんとハラハラしたよ。あっ、ボルタは

 来週からクラブ入りね。ギルドはベル姉達のギルドだけど。」


「男子が増えるのは嬉しいな。うちって男子の立場弱いじゃん?」


「全くだ・・・。」


「やっと週末だ、採取とキャンプだ。ドキがムネムネ。」


「楽しんでるな・・・。」


「諭吉は?」


「母上が来る・・・。」


「がんば♡。」


「くっ!」


「シゲさんは?」


「帝宮に呼ばれてる、パーティだ。キリコ、大将、ヒカミもだ。」


「伯爵達、がんば♡。」


「くっ、しかしカエデ。今度、貴族の子息子女のお披露目パーティがあるぞ。」


「まじ?拒否権ある?」


「アホッ!宰相の息子だぞ。子息子女ランキングで雷子に次ぐナンバー2。」


「えっー!」


「カエデ。」


「何?諭吉。」


「がんば♡。」


「くっ。」


さて、帰ろう。思ったより早く帰れる、惰眠を貪ろう。

昨日はゴロウさんの森だったな、今日はワイズ邸にするか。転位。


「ワイズ―。」

「はい、ここに。」

「昼寝させて。」

「お任せを。最高の環境をご用意いたしました。」


ワイズに案内されたのは僕の部屋ではなく、「安眠」と書かれた部屋だった。

僕、死なないよね?ね?

中に入ると部屋ではなく草原・・・・。


「このお部屋は睡眠に必要な温度、湿度、光、匂い、風等研究しつくし用意

 しました。決して眠り過ぎる事もなくベストな時間で目覚めます。」

「す、すごいねえ・・・・。」

「それでは、眠りの世界へ。」


ベットに横になって目を閉じる、開ける。あ、あれ?まだ寝てないような・・。

しかし、頭が超スッキリしてるし身体も軽い。

部屋を出ると既に夜・・・本当に寝てたんだ・・・。


「お目覚めになられましたか。」

「僕は本当に寝たんだろうね?」

「はい、それはもうぐっすりと。」

「そう・・・。」 まじ、すげえ・・・。

「探偵社に依頼が入ってますが、どうします?」

「そうか・・忘れてた。どっから?」

「緊急性の高い物は魔導院でしょうか。」

「了解、明日動くよ。」

「承知しました。」


ガーネットの屋敷に戻り、食堂へ。


「おう若!お帰り!」


「ただいま、クランボさん。夕食は何?」


「いい鯛が手に入ってな、ムニエルもあるし鯛茶漬けもあるぞ。」


「おお・・両方美味しそうだね。」


「よし、じゃあ両方食えるように少しづつ盛り付けよう。」


「ありがとう。」 ベル姉達が居た。


「ただいまー。」


「遅かったわね、ダンジョン?」


「ダンジョンは早く終わって昼寝してた。」


「そうなのね。ダンジョンはどうだった?」


「そうだなー・・・女性陣がレべチ。隠蔽が大変。」


「フフフ。」


「塔のダンジョンのファーストフロアは確か・・・。」


「ゴブリンが蟻のようだった。」


「うわ・・・・。」


「ベル姉達は?」


「今、足止めを食らってるのよ。」


「へっ?そんなに強いのいるの?」


「強いっていうか、門の所で質問されて間違うと入り口に戻されるのよ。」


「アリ姉が居るのに?」


「面目ない話なんだけど、まともな問題じゃないのよ。頓珍ね頓珍。」


スフィンクス方式か・・・。


「うっま!ムニエル美味しい!鯛茶も!」


「美味しいわよね。このレベルが学食で食べれるのかしら?」


「食材は確保したから大丈夫だよ。」


「学園に居る時は学食で食べようかしら。」


「是非・・・。」


「カエデちゃん、悪い顔してるわよ。」


「そ、そんな事・・・デヘヘヘ・・・。」


「全く、隠しきれてないわ。」


「明日は睡眠?」


「そうしたいのは山々だったんだけど、探偵社に依頼が入ってるみたいで。」


「あれじゃない?悲しき幽霊。」


「えっ、ゴースト?教会の仕事じゃない?」


「そうなんだけど、手に負えなくなって魔導院に協力要請したらしいわよ。」


「依頼は魔導院からだよ。」


「十中八九、それね。」


「やだなー。」


「カエデちゃん、聖魔法は?」


「使えるけど・・・。」


「なら大丈夫よ。」


「そんなあ・・・・。」


まあ、しょうがない。仕事は仕事だきっちりこなそう。








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