TEMPORARY EXERCISE
「美味しいわ!カエデちゃん!」
「母さん、お帰りー。学食のメニューだよ。」
「なんですって!料理長、うちのメニューにも加えるのよ!」
「大丈夫です奥様、レシピは頂いております。」
「カエデちゃん♡、美味しいよー。」
「父さん、お帰り―。」
「みんなもよく来たね、ゆっくりしていってね。」
「剣聖様に勇者様・・・。サ、サイン下さい!」
「いいよ。あれ?新メンバー?初めましての子も居るね。」
「キャー、可愛い!」 幸が母さんに捕まった。
「珍しい、カマイタチかな。」
「そうだよ、優と静と幸。優は丼物屋のオーナーで静は医者を目指してる。
幸は軍属で既に隊長。」
「偉いねー。」 優と静の頭を撫でる。2人は石になった。
「ザイルは北の国の神、タラニスとマッハの娘。魔導と体術がやばい。
サイも達人級。」
「入学式の時にタラニス様がどういう子育てしてるんだって詰め寄ってきて
マッハ様にしばかれてたよ。」
「も、申し訳ありません。」
「ははは、気にしないで。」
「で、サインを欲しがったのは京から来たアカリ。麻呂の孫で・・・
方向音痴・・・。」
「い、いや、今となってはそれ位しか誇るものがないのは確か・・・。」
「麻呂って、坂上田村麻呂様の事かい?」
「そうだよ。」
「たたき上げの神様だね。」
「そうなんだよ、アカリにも覚醒せずに強くなれって。」
「ははは、らしいね。大丈夫だよアカリちゃん、僕の妹たちは覚醒しなくても
とても強いから。」
「あ、ありがとうございます剣聖様。」
「じゃあ僕はカレーも頂くよ。」
「感想、お願い。」
「任せて。」
「良いご両親ですね。」
「そうだね、自慢の両親だ。」
「カエデちゃん♡、全部美味しい!これ学食で食べれるようになるのね。」
「その予定だよ。華姉、プロの目から見てどう?」
「見事ね。シンプルな材料なんでしょうけど・・・下処理が完璧なのね。
もっと早く学食で食べたかったわ。」
「いつから?」
「来週の1の日から。」
「楽しみね。食べに行くわ。」
「よろしくね。」
試食会は大成功だ。いい意見も沢山もらった。例えば肉とかコロッケとかが
あればトッピングできるとか、カレーは辛さが選べると嬉しいとか。
トッピングは是非取り入れよう。辛さについてはクランボさん達が方法を
考えてくれるとの事。
そのクランボさん達だが、ずっと泣きながら作っていたそうだ。試食会の
時はキリッとしてたけど、終わった後再び号泣してたと料理長が教えてくれた。
ヒカミはクランボさん達に姫と呼ばれ、優はお嬢と呼ばれていた。何で?
試食会後カモナでケーキ&コーヒー。
「お疲れー、うまくいったね。」
「はい。」
「勇者様とベル様の胸部装甲は反則です。」
「ええ、ええ、才蔵とザイルが霞んで見えました。」
「カエデが今生でも朴念仁である一旦はそれもあるのではないでしょうか?
華様もアリス様も超美人。」
「ええ、ええ、Мが華様のおっかけになるのもわかります。」
「何の話!」
「みなさんお強いですな。お女中の方達も全くスキがありません。ガーネットの
方達もそうとうでしたがそれ以上です。」
「何視点!」
「カエデ、学生ギルドにレトルトを売るのはいいが、それだけじゃ資金が足りない
んじゃないのか?」
「うん、だからさレーションと同じ事をする。」
「ら、蘭お姉様か・・・。」
「ブッシュクラフトは仕入れてね。」
「わかりました。」
「後はホールスタッフか・・・。」
「学食ってセルフじゃないんですか?」
「普通はそうだね。けど、客寄せをしたくてね。」
「成程。」
「エイル、どんな感じかな?」
「交渉は終わっています。4人程ですかねえ。」
「少ないかな。執事系とかメイド系とかのクラブはないよね?ちょっと特殊が
過ぎるか・・・。」
「ありますよ。交渉済みです。」
「あるのー!」
「学園って、何でも有りなんだな・・・。」
「そっちはエイルとキリコに任せてもいい?」
「わかりました。」
「カエデ様。」
「何だい?静。」
「蘭様には私から話しておきます。」
「助かるよ。」
「カエデ、レベッカにも言っておくね。」
「ありがとう、幸。」
「魔導院には私の方で。」
「よろしく、ザイル。」
「あれですねえ、知らず知らずのうちに各方面にコネが。」
「本当だねー。」
「いや、あなたです!」
女性陣はみんなでブルーラグーンに行った。男子は檜風呂だ。
「ダンジョンが楽しみだ。」
「戦闘馬鹿め。」
「選択科目も武道系ばっかりなんでしょ?」
「そうだな、刀術なんかはAクラスのやつらも結構いる。」
「ああ・・しかも神居勢だよね?」
「そうだ。神武、吉華、リクオ、アカリ。ヒカル達ドラゴン組にカスミ。」
「うへぇ・・・先生が大変そう。」
「だな。今は素振りがメインだから問題は起きてないがな。」
「シゲさんは剣術をとってるんでしょ?」
「ああ、先生はロイド流の師範だからな。ロイド様にも教えてもらってるって
言ったら羨ましがられたよ。大将、才蔵がいるぞ。」
「何か大剣がマイブームでござるって・・・。」
「あっ、その手があったか。諭吉、才蔵にダンジョン用の大剣を用意するって
言っておいて。」
「わかった。」
「明日の銃の授業が楽しみだよ。しかも午後からは委員会の日だから、僕は
午前中で終了だ。ボルタって何かの委員?」
「いや。」
「じゃあ明日はボルタを連れて例の武具屋に行くよ。」
「京の刀術に流派はあるのか?」
「確か、勇神流だったかな。麻呂が言ってた。」
コーヒー牛乳を飲んで解散。
明日の夜は久遠島に行ってコーデックスの世話をしよう。おやすみ。
お早う。ゴロウさんの森をニルとランニング、そして素振り。
なんとニルは薙刀を振っていた。
「珍しいね、薙刀なんて。」
「オリジナリティー・・・。」
「大事だよね・・・。」 ニルと2人で食堂へ。ニルは山盛りのサラダ。
「おはようございます、若。」
「クランボさん、おはようございます。眠れましたか?」
「いや~興奮さめやらずでしょうか。みんなで吞んでしまいました。」
「ははは、どうでした?」
「うまかった!」
「はははは。」
「若、今朝はお粥がお勧めです。揚げパンもついてますよ。」
「おいしそうです。それにします。」
懐かしいな、香港に居た時によく食べていた。
うまい!このくらいのボリュームは朝に丁度いいな。
「あら、カエデちゃん♡おいしそうね。」
「ベル姉も食べてみて、美味しいよ。クランボさん達が作ったんだ。」
「いいわね、お粥。」
「華姉、おはよう。身に付けてる物なんか頂戴。」
「えっ!ま、まあ、従妹同士でも年上女房でも頑張ればなんとかなるかしら?
下着でいい?」
「もっと普通なものお願いします。」
「何に使うの?」
「釣りに使うの。」
「ああ疑似餌に使うのね。じゃあこれあげる。」
髪留めをもらった。ウヒヒヒ・・・いい釣りができるよ。
「カエデちゃん、悪い顔してるわよ。」
「おっと・・・。」
「ニル、学園はどう?」
「楽しい・・・。」
食後のコーヒーを飲んで、ニルはニンジンジュース・・・。
「ガクちゃんの焙煎は美味しいわね。」
「プロ中のプロだからね。学園には?」
「今日は師匠の所ね。」
「桃のソーマを持っていってあげて。」
「わかったわ。」
よし、今日は転位で行ける。転位してクラブハウスへ。
「お早う、リング。」
「お早うございます、カエデ様。」
「松月の大工忍者さん達のサポートをよろしくね。」
「承知しました。」
姿を隠して教室へ。今の所、上級生との絡みはゼロ。いいぞ。
「キリコ、お早う。いつも早いね。」
「お早うございます。カエデがギリギリなんですよ。」
「朝は優雅に過ごしたいからねえ・・・。」
ニング先生が来た。へぇ、銃もニング先生が教えてくれるのか。
「カエデ、前へ。」
「へっ、あっ、はい。」
「銃の講義はお前がやれ。」
「えー!」
「しょうがないだろ!銃の講師は不足してるんだ。ロバート特別顧問からの
指名だ。使えるだろ?」
「使えますけど・・・。」
「講義内容は任せる。じゃ、よろしくな。」
ニング先生は去った。まじか・・・どうしよ・・・。
「カエデ先生、お願いします。」 クッ、諭吉め・・・。
でも、そうだなガンナーズギルドの1員としてここは頑張るか。
「えー、では授業を始めます。まず、この中で既に銃を使ってる人は挙手。」
うちのチームの連中のみか・・・。
「ありがとうございます。このように現状はあまり普及していません。ですが、
学園がカリキュラムに加えるくらいですから、これからの時代必要になって
いくと思われますので全員しっかり学びましょう。」
おお・・・みんな、真剣じゃないか・・。感動だ・・いいだろう、我がFクラスを
銃のスペシャルクラスにしようではないか!
「やばいです、カエデのあの顔は。」
「ガンナーズ魂に火が・・・。」
「諦めて下さい・・・。」
「まず、僕の事は・・いや、違うな・・。俺の事は先生ではなく教官と呼べ。
返事はイエッサーだ。言ってみろ!」
「イエッサー!」 エイルが軍服になっている、さすがだな。
「うむ、エイル、ナイスだ。それに比べ他の連中は全くなってない!だいたい銃を
学ぶというのにその恰好は何だ!キリコ、来週までに全員分の軍服を頼む。
柄はエイルのを参考にしてくれ。金は俺が出す。」
「はぁ・・わかりました。」
「まず、銃には色々な種類があるが大きく分けると2つだ。シーゲル言ってみろ。」
「魔道銃と実弾銃だ。」
バリバリバリ、電撃でシゲさんは吹っ飛んだ。
「馬鹿者!魔道銃と実弾銃でありますだ!」
「む、無詠唱で電撃・・・・。」
「このようにふざけているやつは問答無用でぶっ飛ばす。いいな。」
「イエッサー!」 うむ、いい返事だ。
「エイル、シーゲルにヒールを。」
「イエッサー!」
「今シーゲルが言ったように、銃には魔道銃と実弾銃がある。どちらかが優れて
いて劣っているという事ではない。両方ともここ数年で出回り始めたものだ。
魔導銃は自身の魔力を弾にして飛ばすため魔力のリソースが大きい、魔力量が
少ないやつだと数発がいいところだろう。それに加え広範囲の魔法が撃てない
機構が複雑なため価格も高い。」
「教官、質問よろしいでしょうか?」
「ゼルダ、許可する。」
「私は魔導銃に興味がありましたが家の物に邪道と言われあきらめました。
魔導銃はロッドや杖に劣るのでしょうか?」
「ゼルダの家は魔導師の家系か?」
「はい、両親ともに魔導院務めです。」
「うむ、おそらくご両親は昔の魔道銃しか知らんのだろう。」
黒板的な所に昔の魔導銃を書く。
「このように杖を改造した物しかなかった。しかし今は、デル君。」
「イエス、マスター。」
「そ、それは・・・。」
「ここ数年で貴族や1部商人の間で流行っている魔導銃だ。俺が7歳の時にバイト
して買ったものだ。デル君、みんなに挨拶。」
「イエス、マスター。初めましてデルと申します。こんな大人数の前で話すのは
緊張しますね。最近、ダンジョンに連れて行ってもらえてなくて不満がたまって
暴発しそうです。」
「ゴ、ゴホン。デル君、ありがとう。」
デル君をゼルダに渡す。
「お、おお・・・。」 目がキラキラだよゼルダ、メガネもキラキラだ。
「機構については今後の授業で説明していくが、魔導銃の最大のメリットは
IAを搭載できるところだ。しかも、属性に関係なく様々な魔法が撃てる。」
「教官殿、質問が。あっ、ソルトと申します。」
「うむ、ソルト。許可する。」
「私も興味がありました。ですが、魔力量が少なくあきらめざるえませんでした。
こんな私でも使えるようになるんでしょうか?」
「ソルト、あきらめたらそこで試合終了だ。」
「な、何の試合だ・・・。」
「バンク、いい突っ込みだ。いいか、皆よく聞け。俺が教えるからには全員
もれなく魔導銃を使えるようになってもらう。ソルト、魔力が少ないなら
増やせばいいそれがだめなら使える様に工夫すればいい。俺の授業に
あきらめの4文字はない。」
「わ、わたしでも使える・・・。教官、がんばります!」




