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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
103/191

SUMMON 2

次はベルグだ。ベルグもサーキットが淡く光った。

光が大きければ大きい程、大物が来るが大丈夫そうだな。


「ヒヨコですね。ピヨピヨ鳴いてます。あれは・・・鷹ですか?」


「あの模様はハヤブサのようですね。」


「ベルグも追いかけられています。」


「多分、スラッガーバードと間違えたんでしょうね。」


「ふむ、合格です。」


次はボルタだ。っていうか従魔いなかったの?

魔力を流すと眩い光が。


「まずい!みんな!」


免除組が身構える。

サーキットに現れたのは・・・黒い着物の女の人?


「げっ!雪見!」


「げっ!じゃないわよ!睡蓮様との話の途中だったのよ!」


どうやら知り合いのようだ。


「ボルタがボコボコにされてますけど・・・。」


「まあ、ほっときましょう。召喚には成功したみたいですし。」


「そうですね、合格としましょう。」


ブラウだ。ブラウもやばそうだな・・・。

サーキットがボルタより更にまばゆく光った。再び免除組が身構える。

現れたのは・・・スライム?スライムの光ではなかったような・・・。


「あれは、まさか・・・。」


「チル先生、知ってるのですか?」


「私も資料でしか見た事はないのですが・・・ブラウ、紋章がありませんか?」


「あっ、あります。」


「やはり・・・それはスライムではなくスラゴンです。」


「スラゴン?」


「主に鉱物を好んで食べるのですが、普通ならその場合メタルスライムに進化

 します。ですが紋章がある場合それはゴーレムに進化します。」


そんなの居るんだ、初めて知ったぞスラゴン。


「カエデ、何か金属を持ってませんか?お腹が空いてるみたいなんです。」


もしかしたら、良い金属なら強いスラゴンになるのかな?

ミスリルのインゴットを渡す。


「えっ、それは・・・。」


スラゴンが飲み込んだ―!おお・・・確かにゴーレムに・・手の平サイズだが。

スラゴンよ、ミスリルのインゴットより小さいとはどういう事だ?

ピッカピカだ、頭が丸いし・・・。


「可愛いです!」


ブラウが喜んでるなら、まあいいか。

次はナミだ。淡い光りだ、ふぅ・・・良かった。何が来た?

えっ、蜻蛉・・・しかもオニヤンマだ。普通の昆虫?

あれかなナミはハッショウを使ってるからかな?ナミがオニヤンマと見つめ

合ってる変な光景・・・。

おもむろにナミがハッショウを出した。するとオニヤンマが刃の上にとまり

真っ二つになった。

えっー!蜻蛉切の名前の由来を再現してどうすんだー!


「見て下さい、カエデ。とんぼが2匹なりました。」


「はっ?ただのオニヤンマじゃないの?」


「あれはインセクトギアの幼体ですね。珍しい・・・。」


「なんすか?インセクトギアって?」


「あの蜻蛉は成虫になると鎧化します。」


「へっ?まじすか?」


そんな面白昆虫が居るのか・・・スラゴンといい知らない事が沢山あるな。


「たまに冒険者の方で昆虫っぽい人が居ましたが、それがインセクトギア

 だったんですね。」


「その昆虫の特徴が出ますからナミはいずれ飛べるようになりますね。

 見事です、合格。」


ここまでくると知らない従魔をもっと見たくなる。

いけ!ビッケ!サーキットが光る。何か居る・・・小さい・・・。

小さいトカゲだ。


「あれは特別なトカゲなんでしょうか?」


「あっ、いけません!ビッケ!」 スズメが慌てている。


ボッ!小さいトカゲが火を吹いてビッケの髪を焦がす。


「サラマンダー!エイル!」


「はいはい、ヒール。」


「チル先生、精霊も召喚されるんですか?」


「ビッケが精霊との相性がいいんでしょうね。」


スズメがサラマンダーの話しを聞いている。


「ビッケがヤモリと間違えたようです。」


「・・・・。」


「それにしてもサラマンダーですか・・・将来が楽しみです。合格です。」


よし、レビ!行けー!サーキットが光る、おっ、リスかな?黄緑だけど・・。


「カエデ、あの可愛いリスに角があります。」


「本当だ。角のあるリスといえば・・・チル先生、あれはラタリスですか?」


「そのようですね。レビは良い従魔を召喚しましたね。合格です。」


「カエデ、ラタリスってのはレアなのか?」


「レアと言えばレアだね。角を隠されると普通のリスと区別がつかないから

 発見しにくいって事だけどね。」


「でも、あれ黄緑だぞ。」


「特殊個体でしょうね。」


「ラタリスは仲良くなるとわずかだけど全体のパラメーター上げてくれる。」


次はレードだ。魔力量が少ないって言ってたけど結構な光だぞ、大丈夫か?

ありゃ、ふらふらしてる・・・。


「ヒカミ、ドリンクある?」


「はい、飲ませます。」


「ゴールデンモンキーの子供ですね。」 悟空じゃねえか!


ナミもそうだったがもしかして武具の性質に引っ張られるのか?


「ちょっときびしいですか。仮契約くらいにしておいた方がいいですね。」


キヨカはとても美しい小鳥を召喚した。


「カワセミ・・・。」


「チル先生、カワセミって綺麗な川じゃないと生きられないんじゃないです?」


「そうですねえ・・。ゴロウ君の森に川はありますね。

 普段はそちらで暮らしてもらうしかないですねえ。」


「おそらくですがキヨカの趣味に起因してるのではないでしょうか。」


「キリコ、キヨカの趣味って?」


「バードウォッチングです。ゴロウさんを手伝ったりもしてますよ。」


「えっ?精霊が見えるの?」


「キヨカはやさしいですから精霊達に大人気ですよ。あの子は大精霊候補です。

 キヨカに合わせてカワセミの姿をとってるんですね。」


「あれ?スズメ、サラマンダーも精霊じゃん。」


「はい。ビッケはよくキヨカと森に行ってますからキヨカ程ではないですが

 精霊に好かれてますよ。」


「成程・・・そういう事か。これは後でビッケと話し合わないといけない案件

 だな、皆の衆!」


「「「おうっ!」」」


「精霊が2体ですか。失敗する生徒もいませんし、Fクラスは優秀です。」


さてとラストはスリルだ。サーキットが今日一光った。

やばい!ザイルとブラウが慌てて結界を張った。


「タマゴですか・・・。」


「まじか・・・。」


「カエデ、あれって?」


「ドラゴンの卵だね・・・。」


「どこかでドラゴンが亡くなりましたか・・・。」


「チル先生もドラゴンの習性を?」


「長く生きてますからね。カエデ、逆に質問ですがスリルは卵を守れますか?」


「俺からも聞きたい。」


「何でヒカルが居るんだよ!」


「どうなんだ?」


「ヒカル、里で誰か亡くなったか?」


「ああ、エルダードラゴンの爺さんが死んだ。」


「そうか・・・。大丈夫だ、俺達もサポートする。」


「わかった・・・よろしく頼む。産まれたら1度、里に来てくれ。」


そう言ってヒカルは消えた。


「エルダードラゴンですか・・・。最後に大物が来ちゃいましたね。」


「あのう・・・チル先生はヒカル達の事を?」


「知ってますよ。リーファン様から聞いています。」


「リーファンから・・・。」


「さて皆さん、これでテストは終了です。召喚出来ない人も居て当たり前ですが

 全員それぞれに合った召喚が出来ましたね。これから皆さんのパートナーに

 なる子達ですので愛情を持って接して下さい。学園に連れてくる方は登録が

 必要ですので後で書類を取りに来てください。これで今期の授業は終了です。

 来期は少し突っ込んだ内容になりますので休暇中なるべく従魔の皆さんとは

 親交を深めておいて下さい。」


いや~実際、面白かった。知らないのも居たし世界は広い。

インセクトギアなんてSFじゃん!


「カエデ、ニマニマしてるとこ悪いがこの卵、どうしたらいいんだ?」


「魔力を与えて、パパ。」


「パパー!」


「シゲパパかキリコママにコツを聞いて、経験者だから。それと放課後、話がある

 からクラブハウスに来て。」


「わかった。それじゃあパパママ、コツを教えて。」


「誰がパパだ!」


「まあ確かに娘みたいなものです。いいでしょう昼食を食べながらでも。」


オマタで昼食。


「いや~、面白かったねえ。」


「ええ、大変興味深かったです。」


「知らない事が沢山ありました。スラゴンなんて知りませんでした。」


「僕もだよ。インセクトギアなんてのも知らなかった。」


「美味しい!ここの食事、美味しいわね!」


ボルタが召喚した女の人が普通に僕達と昼食を食べている。


「あの・・・雪見さんでしたか?」


「はい、初めまして皆様。いつもボルタがお世話になっております。」


「雪見さんは何だって召喚されたんです?」


「わかりません。ただ丁度、睡蓮様の命でこの国に来る予定でしたので交通費が

 浮きましたね。」


「ははは。」


「カエデ様はどちらでしょう?」


「カエデは僕です。」


「睡蓮様からお手紙を預かっています。」


「拝見します。」


成程、そう言う事か・・・。


「つまり雪見さんはボルタが寮から出て1人暮らしを始めるから、その面倒を

 頼まれたと。ボルタの召喚に介入したのは睡蓮さんですね。」


「この国でいうところのメイドさんみたいなものでしょうか。ボルタの10倍は

 強いですし。」


「雪見はママの右腕みたいなもんで、黒狼だ。元々、家は探してたんだが丁度いい

 のがなくて、とりあえず寮に入ってたんだ。」


「丁度いいの?」


「いや俺、夜型だし。訓練もしたいから広い所が良かったんだ。」


「ワイズ様が丁度いいのを用意してくれました。」


「成程。」


「雪見さんって、あのどでかい黒狼か?」


「おや、これは松月の坊ちゃん。お久しぶりです。」


「知り合いか?」


「人の姿は初めて見るがな。母上の友人だ。」


「ええ、キリンも影を使いますからよく一緒に練習してましたね。」


こりゃあとんでもない大物がやって来たな。


「ご馳走さまでした、異国の食事も良いものです。それでは皆様、いつでも

 遊びにいらして下さい。」


雪見さんは影に消えた。


「休みに入ったら引っ越すから、その準備だそうだ。」


さて、午後からは座学のテストだ。楽勝で平均点だ。

2科目のテストを終え、クラブハウスに戻る。タイミングよくリオンも来た。


「お疲れー。」


「お疲れ様でした。」


「じゃあみんなに紹介するからリビングに行こう。」


「緊張します。」


「大丈夫だよ。アカリやアリーナも居るし。」


「みんな、新入部員だ。」


「初めまして、Aクラスのリオン・ミルバートです。

 初めましてではない方も数人いらっしゃいますね。クランは別な所ですが

 オマタクラブの活動はしっかりさせて頂きますのでよろしくお願いします。」


「自己紹介は各自でよろしく。」


「日に日に雑になっていくな。」


「いや、さすがに結構な人数だよ。」


「いやいや、オマタクラブはカエデがスカウトなんだぞ。」


「そうだっけ?まあ、狭かったから拡張するから。ボルタ、リオンに施設を

 案内してあげて。」


「わかった。」


「僕はちょっと、スリルと打ち合わせ。」

「カエデ様、スリル様がお見えです。」

「了解。ケーキとコーヒーをお願い。」

「承知いたしました。」


「さっきぶり。ケーキ食べるでしょ?」


「食べる!」


「来てもらったのはさ、来週からの休みの事なんだけど。どうすんの?」


「ガンナーズギルドでバイトだな。」


「そっか、じゃあ来週早々はワイズ探偵社でバイトしよう。」


「はっ?ワイズ探偵社ってギルマスが所長をしてた所だろ?どんな事件でも解決し

 国からも認められてるって。子供がバイトする所じゃないだろ。」


「ズームさんが初代所長だったのは間違いないけど、そんなたいした所じゃないよ。

 ちゃんと迷子の猫捜しとかもしたし。」


「・・・まさか。」


「社長のカエデです。」


「やっぱりー!」


「オマタの連中はみんなバイトする事もある。そこでだ、ちょっと依頼が入ってる

 んだけどみんなそれぞれ忙しくてさ。自分でクランを立ち上げるまではオマタに

 所属するわけだし手伝って。」







 



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