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今日も昨日だった  作者: 千田弥代
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七月十日 三回目 見つけた希望

私はすることがなかった。

学校も休んでしまったし、だからといって行くところもない。発見と言っても変な紋章があるだけだし、きっと明日も今日を繰り返すのだと思うとこの発見も無意味に思えてくる。

つまるところ、今の私は暇と絶望の化合物だった。


そんな廃人状態の私を救ったのは、スマホの通知だった。


「ん? え!? わわわ!?」


私は、スマホの通知の文を見て、パニックでは表せないパニックになった。

通知分は、有名SNSアプリからだった。


「あなたの投稿にコメントがつきました」


この文が、どれだけ嬉しかったかはもはやわからない。

この通知が意味することは、私の他にも「七月十日」を繰り返している人がいるかもしれない、ということ。


震える手で通知をタップすると、一秒ほどの間があったあと、SNSアプリが起動した。

全身の神経を目に集中させてコメントを読む。


「俺もそうです!俺は今の時点で三回目の七月十日なのですが、貴方もですか?」

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