学校へ
私は現在17歳、一応学生だ。
学校へ行かなければならない。二日酔いでも…
顔を洗い鏡で自分の顔をまじまじと見てみる、芋がいた。顔自体は悪くないのに雰囲気が芋だ。これはいけない。
化粧をしよう。そう思い化粧品を探すものの化粧品はなかった。そういえば化粧品なんて興味なかったんだ。前世の私は化粧が一番の趣味だったのに。とりあえずメイドさんに借りよう。
メイドさんに化粧品類を持ってきてもらい化粧をする。
前世の頃毎日していたメイクをした。
まず眉毛を私は生まれたままにしていた。私は今までの自分の美意識の低さに呆れつつ眉毛を揃える。目の3分の1程度の細さに整えた。
ベースメイクは若い肌を生かし日焼け止めとパウダーのみ。
眉毛はペンシルで上げ過ぎず下げすぎずの平行眉に。
アイメイクは馴染みのいい茶色をベースにグラデーションを作る。眼球の真ん中あたりにキラキラを乗せる。ライナーをいい感じに乗せる。
口紅は前世から深い色が好きだったので、深い赤を乗せた。
中々いい出来ではないだろうか。芋は脱却し都会の女へとなれたと思う。
朝8時メイドさんが用意してくれた朝食を家族で食べる。
「まあキリス!綺麗ね!お化粧しているの?」
マミーが私の顔を見る。
「そうだよ!」
いきなり化粧をしだして驚いた様子だ。
いきなり芋が化粧なんてしだしたら驚くよな。
「今日はキリスのお誕生日だな!おめでとう!」
父が言う、父は王都の偉い人らしい。たぶん会社で言う専務くらい
「お父さんありがとう!やっとタバコを吸えるよ!」
私はキラキラした笑顔で答える。
「はは!素敵な笑顔だ!」
父は嬉しそうに私を見つめる。ちなみに父はヘビースモーカーだ。
「キリスおめでとう!タバコの銘柄は何にするの?」
綺麗な顔の母もヘビースモーカーである。
「お母さんもありがとう!JQSの14ミリだよ!」
「あらやだ!渋いわね!誰に似たのかしら!」
家族で談笑する。
前世の家族はどうなったのだろうか。父と母は元気か、飼っていたペットは?
ふと泣きそうになり
「タバコ吸ってくる!」
タバコでごまかす。
歩いて学校に向かう。貴族といえども家が近いので歩いて向かう。そして学校につきとりあえず一服。17歳から吸えるため学校に喫煙所が設置されている。
この感じ専門学校時代を思い出す。喫煙所に溜まり過ぎて先生に怒られたこともあった。
「お疲れ様でーす」
そんなことを言いながら学生達がやってきてタバコを吸う。ここでは出入りの際お疲れ様ですと言うらしい。
一服し、教室へ向かう。私は1番後ろの席だ。着席し本を読む。私を見てざわざわしている気がする。
なんやワレなんかあるんか?と般若の形相で周りを見てみる。