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番外編11 ウォルターもふもふ大会PartFinal


「お待たせー」

「ああ、まだ何かあったか?」

「ううん、これで帰るつもり。ソラちゃんは?」

「ボクも大丈夫です!」

「じゃあ帰ろっか!」

「ガウ!」


 あの後は、そのままクロトの元に直行。

 もふもふ分も充分確保出来たし、すぐに帰る事になった。



 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 Anotherview:Kuroto




 俺達が大会の会場を出ようとした時──


「うっ、お腹痛い……」


 エアリスが腹痛を訴えだした。


「おい大丈夫か、見せてみろ」


 ただの腹痛なら良いが、先程何やらあったようだし心配だ。


「大丈夫大丈夫……ホントに大したことないから」

「だが──」

「大丈夫!」

「そうか」


 よくよく考えてみれば、エアリスなら自分の傷くらい簡単に治してしまうだろう。

 ……エアリスから『痛い』と聞いて過剰反応してしまった。

 流石に構いすぎだな。


(だが……だとしたらなんの痛みだ?)


 腹部への急激な痛み、回復魔法で治せない──つまり生理現象。

 となると二つの答えが出てくる訳だが、そのうちの一つ、排便に関しては出す前から分かる。


 だとすれば答えは一つ──


「生理か……くうっ!?」


 そう言った瞬間、エアリスに風魔法をぶっ放された。


「クロトの馬鹿!」

「???」

「ガウ……」「今のはお兄さんが悪いと思います」


 全く分からん……


「ごめん、少し時間掛かるかもだから、先に帰ってて!」


 ともかく、エアリスはそう言って大会の会場へと戻って行った。


「だそうだが……お前達は先に帰るか?」


 ああは言われたが、俺は帰るつもりはない。

 エアリスにもしもの事があった時、即座に対処出来ないからな。

 だが何でかは知らないが、今のエアリスは機嫌が悪い。

 ついていくのは得策では無いだろう。

 ここで待つのがベストだ。


「ううん、ボクもここに残ります! (੭ु ›ω‹ )੭ु」

「ガウ!」


 こいつエアリスがいない時は、ハクの背中に乗るようになった。

 ま、エアリスがそれを許すなら、俺から何か言う事もない。

 エアリスに危害を加える無いのであれば、それが俺にとって切るべき対象にはならないのと同じだ。



 ともかく、会場の出入り口でこいつらと喋る事数分──


「あ、待ってたくれたの?」


 エアリスが帰って来た。

 エアリスもハクの上へ跨り、そのまま金獅子亭へ向かう。


 そういや──

 

「結局何しに行ったんだ?」


 なんだかんだ目的を聞くのを忘れていた。


「ん、ちょっとね……」


 だが、どうやら隠しておきたいらしい。

 なら無理に詮索する必要も無いか。

 

「そういえばお姉さん、さっきのハクちゃんと今のハクちゃん、少し違くないですか? 今ももふもふだけど、さっきのハクちゃんはもっともふもふだった気がします!」


 話は変わって大会の事に。


「優勝おめでとうです!」

「ぬはは……ありがと! でも色々あって、賞金は貰えなかったんだよね」



 後からエアリスに聞いたんだが、大会に出た動機、第二人格のした事を聞いて納得した。

 エアリスの第二人格が出ている際は、どういう訳か魔力が増大する。

 代わりに理性をほとんど失い、ある種の怒りを抱いた時にしか出て来ないらしいが。


 ……まあ、大会に出た動機──エアリスの第二人格の発露の理由については俺も知っていたがな。

 ただの不正ならともかく、あの不正はエアリスの逆鱗を撫でる。

 怒りの発散の為に出た大会だろうし、エアリスはこれで満足だろう。

 



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 そうして金獅子亭に帰って来た訳だが──


「エアリス、それ買ったのか?」

「ん? うん」

「なる程、先の時間はそれを買いに行っていたのか。だが……馬車もない俺達に必要か?」

「いやいや、これはね──」


 ………………。


「……お前からなら、尚の事あいつは喜ぶだろうな」

「それにね、久しぶりだから出来るか分からないけど……」


 帰ってきて早々、エアリスは()()()()を取り出して、彼らを作り始めた。




 Kuroto'sview end 

 



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 Anotherview:Sora




「ふぁぁぁ…………」


 時間は朝の六時くらい。

 でも宿屋の朝は早いし、そろそろ起きて料理の下ごしらえをしないと!

 すぐにベットから降りる。


「よっ、と!」


 すると──


「うわぁ、もふもふ!」

 

 地面にもふもふの絨毯が敷いてあった。

 しかもこれ、多分もふもふ大会の会場に敷いてあった絨毯だ!


「もふもふ! もふもふ!」


 もふもふだー!

 靴履いててももふもふだったけど、やっぱりもふもふは素肌!

 素足だとすんごいもふもふがもふもふでもふもふ!


「もふもふ! もふも……はっ!?」


 いけないいけない。

 

「でも何でもふもふ? もふもふ買ってないのに……」


 何となく部屋を見回してみる。


 すると──


「リンゴ? と手紙がある……」


 流石にまだ時間あるし、とりあえず読んでみよう!



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 おはようソラちゃん!

 今日ももふもふしてる?


 もうもふったと思うけど、その絨毯は私からのプレゼントだから煮るやり焼くなり好きにしてね!

 あとリュックとかにくっつけられる、もふもふなキーホルダー的なものも作ったから、それも煮るなり焼くなり好きにしてね!


 じゃあ、今日もお仕事頑張ってね!


 

 エアリス・アーデンベルク


 

 追記

 なんかクロトもリンゴ置いとくって言ってた!

 美味しく食べて!


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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