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番外編9 ウォルターもふもふ大会Part9

 

 戻ってきましたエアリスです。

 あれからデビリスちゃんがちょっと張り切っちゃってね……ハクがとんでもない事になっちゃった。

 もちろん良い意味で。


 っと、そろそろ入場の時間だね。


「ハクはただ歩いて舞台に出るだけでいいよ。……多分それだけで優勝できるから」

「クゥン……」

「長い戦いでしたが、次で最後になります! なんと飛び入りでの参戦との事で、私も名前しか知らされていない状態です! ではもふもふ狼のハクとその飼い主、もふリスさんの入場です!」


 もふリスは、流石に本名晒すのはまずいって事で、デビリスちゃんが飛び入り参戦の時に言ってくれた偽名。

 これからも使わせてもらおう!


「さあ、先に行って」

「ガウ!」

 

 悠々と舞台中央へと歩を進めるハク。


 その姿を見て──


「なっ!?」

「ハクちゃん!? え、でもこれ……ホントに……?」

「「「「「(゜д゜)」」」」」


 ハクを知ってる人は驚き、ハクを知らない人は口を開けたまま固まる程に驚く。

 

「この子が私のもふもふ──銀狼のハクです。どうぞ審査して下さい?」

「「「「(゜д゜)」」」」

「どうかしましたか?」

「い、いえ……」


 メルさんを始めに、顔を見合わせながらもハクをもふる審査員達。


「し、失礼します」

「ガウ」


 いや『失礼します』て……

 まあその気持ちも分かるけどね。

 にしてもハク、楽しんでるなぁ……

 その『ガウ』、いつもよりドヤ感があった気がする。

 ……まあ可愛いからいいんだけどね!


 最初にハクを触ったメルさんの反応は──


「うわぁ、もふもふ……!」


 結構良さげっぽい。

 顔もすんごい綻んで、ほっぺた赤くしながらもふもふしてる。


「………………」

(……いけね、同性なのにクラっときたわ)


 もふもふをもふもふするもふもふ美人。

 こんなん萌えるわ。

 

 他の審査員(敗北者)達もおんなじよーな反応だね。


 本当なら敗北者にハクの毛並みを触らせたくはないけど、今回は巨乳(大罪)への復讐心の方が強い。


 あの女……自分がデカイの持ってるからって、私の事率直に『貧乳』って……!

 それだけでも終身刑だけど、あの女は更に罪を重ねた。

 メルさんの事も『おばさん』って馬鹿にして、馬鹿にしてぇ……!

 ぜってぇ許さね、マジぶっ殺してやる……!


 だからその復讐の為にも、これくらいは妥協しましょう。




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 ……そろそろ五分経ったかな。

 その間会場には審査員がハクをもふる音しか聞こえてなかったけど、一言だけ、誰かがこう言ってた。


 ──『【千年狼(フェンリル)】がいる』って。



 【千年狼(フェンリル)】は有名な物語に出てくる空想の魔物で、何千年と生きて神を喰らう狼として書かれている。

 『モチーフはシルバーウルフなのでは?』って声も多いし、今のハクは物語に出てくる【千年狼(フェンリル)】の特徴をほとんど捉えている。


 というか、()は【千年狼(フェンリル)】を意識してハクをトリミングしたからね。

 千本の手を具現化してトリミングとか、ヤバイよデビリスちゃん。

 ……そのせいか、明らかにトリミングの域超えてるような気もする。

 なんかすんごい神々しいオーラ出しちゃってるし、なーんかピリピリしたものも感じる。

 ハクは意図して無いだろうけど、獣特有の圧出てるねこれ。

 私やクロトは慣れてるから平気だけど、普通の人が当てられると結構しんどいと思う。

 足が竦んで立てなくなったりするんよね。


 まあでも、進んでくれなきゃ舞台裏に退散する事も出来ない。


 だから司会さんに進行を頼もうとしたんだけど──


「(゜д゜)」


 あー、口開けたまま止まってるわ。

 や……まあ無理ないかなぁ……

 事実お客さんはそうなってるしね。

 仕方ない……代わりに私がやってあげよう。


「審査員さん、判定は?」

「……5:5」「5:5」「5:5」「5:5」「5:5」


 ほい、満点頂きました!


「……ほら司会さん!」

「は、はひ……もふもふ王はもふリス&ハクペア……後で賞金が渡されます……」

「じゃあ、そゆ事で」

「ガウ!」


 私達は、堂々とその場を去って舞台裏へ。


 瞬間──


「「「「「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」


 ハクのオーラに当てられた人達の歓声が、私達に響いてきた。

 ハクが戻った事で復活したっぽい、良かった良かった!


「再び言わせて頂きます! 優勝は、もふリス&ハクペア!!」

「「「「「うおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」」」」」


 その感性をバックに──


「ナイスファイト♪ ……私は何もやってないけど」

「ガウ♪」


 ハクのおでこと自分のおでこをくっつけて、私達は互いを祝福した。


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