番外編7 ウォルターもふもふ大会Part7
『さあ判定は……!』
「4:4」「2:4」「3:4」「3:5」「4:4」
『37点! 新記録ですね……所見を頂けますでしょうか!』
「手触りは完璧でしたが、このもふもふには、さらなる美しさが表現できるはずです。期待を込めての美麗点2点を付けさせて頂きました」
『なるほど……審査員の皆さん、ありがとうございます!』
こんな感じで、どんどん進んでいくもふもふ王決定戦。
何十名の審査が済んだけど、未だに四十点台が出てない辺り、割と審査が厳しいらしいね。
私達は触れないから分からないけど、見た目良さそうなのは結構あったのになぁ……
『もふり心地がイマイチです』
そんな感じで言われてた。
……なんだか納得行かないけど、こういうもんなのかな?
「……美味いな」
「リンゴ二つ目もあったのね……」
「お前達も食うか?」
「……お兄さん、何個リンゴ持ってるの? あ、貰っていもいいですか?」
「私も貰う!」
「七個だ。ほら、美味しく食べろよ」
「「わーい!」」
そんな感じで話していると──
『さぁ! 次のチャレンジャーご入場!』
いつの間にか次の審査に移っていた。
「わお、あのもふもふは期待出来るかもね……」
その人が連れて来た犬は、毛がもふもふ生えているにも関わらずしっかりと手入れされており、見た目ももふり心地も良さそうだった。
『では、フランソワーズちゃんの飼い主さんから、アピールポイントを教えて下さい!』
もふもふ王決定戦は、いくつかの工程を経て得点が出される。
まずは飼い主、基自身のもふもふの紹介と、アピールポイントをしっかりとアピールする事。
そうすると、審査員がそのアピールポイントを中心に審査してくれる。
そこから五分間は審査員が直接触り、もふもふ度──接触点の審査に移る。
それらの工程を全て終えた後に、得点を出して終了って流れだね。
早速飼い主さんがアピールポイントを話し始める。
「フランソワーズちゃんのアピールポイントは、この可愛らしいお顔と毛並みの相乗効果ですわぁ」
だけど、私にとってはそんなアピールより──
「あ゛?」
別のアピールポイントに目が行くのは気のせいかなぁ……!!!!????
(巨乳……いや、あれは爆乳。しかも何だよその服は!?)
ほっとんど乳丸出しじゃねぇか。
煽ってんのか?
(チラッ……)
何となくクロトの顔を見ると──
「(´・ω・`)」
憐れみの表情で犬の飼い主を見ていた。
……何で?
(まあ鼻の下伸ばしてなければ、私としては満足だからいいんだけどね)
まあクロトが気にして無かったのは嬉しいからいいとして、流石にもふもふ好きで厳正なの審査員に、乳攻撃は意味を成さないはず。
そう思いながら、五分間の審査時間を見ている内に気付いた、気付いてしまった。
(おいおいおいおいおいおいおいおい!!!! 何でてめぇは審査員に乳擦りつけてんだよ!?)
しかもこれ、観察力をある程度鍛えて、かつ乳に異常な執着を持つ女の私だから分かるのであって、普通の女の子や男の子じゃ分からない様に擦り付けてやがる。
確信犯だ、処す。
全く気にしてなかったけど、審査員は五人中四人が男。
(……いや、きっと大丈夫……もふもふ好きなら厳正な判断を下してくれる筈……!)
『さあ、判定はっ!』
得点発表の時間がやってきた。
その得点は──
『4:3』『5:5』『5:5』『5:5』『5:5』
クソ審査員共めっ!!
乳擦り付けられて満点出してんじゃねぇぞぐぉらぁ。
ここは『もふもふ王決定戦』だぞ?
何『むにゅむにゅ王決定戦』にしてんだよ。
「ん……高過ぎませんか?」
「いえ、触り心地も見た目も完璧ですね」
「そうですわぁ! 私のフランソワーズちゃんの魅力が分からないなんて、あなたの見る目は無いのかしら? おばさん」
「お、おばっ!?」
唯一の女性の審査員さんにはこの態度だ。
しかもその女性の審査員、何故かメルさんだし。
どう考えても、おばさんなのはクソ飼い主のお前である。
「(╬՞ةڼ)」
「ひっ!?」「ガウッ!?」
「……気持ちは分からなくもない」
クロトは私以上に観察力あるし、多分気付いてたね。
『47点!? 新記録を大幅に更新です!』
何が記録を更新だよ殺すぞ。
「フヒ、フヒヒヒヒ……」
あーやべぇなんか出ちゃうよこれ。
「巨乳ニ粛清ヲ……!」
ほーらでてきた。
デビリス降臨





